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17歳の地図

現代では、女が『条件のいい男』を選んでるかのような空気もあります。

女としてのプライドとか、男としての立場とか、DNAを残すことに関しては全く関係ないし、一つ一つの命にとってもそんなものには何の意味もない。

思考の構造が違うことで噛み合う男と女でございまして、結果と過去に価値を得る女に対して、未来と夢を考える男、コミュニティの中での位置関係を重要視する女に対して、社会の中で立場を模索する男であります。

人間社会も成熟して参りますと、男は女の、女は男の感覚までをも理解しようとする。然し乍ら、お互い頭で理解は出来ても心底納得なぞは出来ない。

そもそも理解する意味も無いのですが、専門家、研究者、学者、アドバイザー、コーディネーター、占い師…何らかの肩書で商売する人たちは専門用語を駆使し、過去の研究データを裏付けに実にそれらしいことを堂々とおっしゃいます。

何億年と紡がれてきた人類の営みのそのすべてをこの十数年で完璧に理解できたと思ってるとしたら、それは単に『こぐま座にある銀河』と表現するほかない地球目線の一方向での理解であります。

『人間の体は18歳で完成する。あとはゆっくり衰える。』

まるでバズライトイヤーが『飛べる』と言ったことに対し、ウッディが冷静に『ゆっくり落ちてるだけだ』と慰めた様子に似ています。

人間としての肉体の完成とDNAのコンディションを考えれば18歳前後で子孫を残せればベストで、逆に遅くなればなるほどハンディキャップがある。

『高齢出産』という考え方は、母子の安全に対してのリスクを考えたものですが、DNAにとっても早期多産であることがリスク回避にとって最も望ましいと言えます。

つまり、出産の選択を遅らせば遅らせるほど安全にDNAを残すリスクは高まり、一方、男は無意識下で肉体のピークに近い母体を探す傾向にある。

28歳で合コンで知り合った医者と結婚し郊外の豪邸に住む女性に対し『勝ち組』と表現するのは、肉体のピークからゆっくり落ちていっている現状に対し、それを差し引いて余りある社会的付加価値によってコミュニティでの立場を維持したいという欲望でしかないワケで、DNAにとっては単純にベストタイミングを逸したという残酷な現実しかない。

おまけに『代理母出産』や『里子の養子縁組』などと言う『走るのイヤやから試合には出たくない』というスタイルには、DNAにとって目も当てられない現実が待つ…

『人生は早く目標を持った者の勝ち』

紛れもない事実であります。そしてDNAにとってもベストのタイミングでフレッシュな遺伝子を安全に多く残せたもの勝ちとも言えますね?

中卒・高卒で働き、若くして結婚し、多くの子供を育てる家庭が最も優遇される社会となりますように。

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