アーバンギャルドと私の青春

 親や先生、友だちとの人間関係がうまくいかない時、勉強に追い込まれた時、努力したのに報われなかった時、私は「自分」を見失う。自分のアイデンティティが分からなくなる。そんな時あるバンドの曲を聴くと、「自分」を見つけることができる。

 そのバンドは、アーバンギャルドという。

 私がアーバンギャルドと出会ったのは、小学校6年生の時である。アーバンギャルドに出会う年齢としては少し早いかもしれない。当時見ていた「Let's天才てれびくん」にリーダーの松永天馬さん(以下、天馬さん)が出ていたことがきっかけで、アーバンギャルドを知った。また、ぱぺらぴ子ちゃんも小学生から見たら少し怖かったが、歌声がきれいだったことが印象に残っていた。それが浜崎容子さん(以下、よこたん)と知った時は驚いた。

 私は今年の春に高校1年生になった(つまり、アーバンギャルドが結成されたのは私が産まれる前で、よこたんがアーバンギャルドに加入した日は私の2歳の誕生日。これは嘘じゃない。)ばかりで、中学時代はいつもそばにアーバンギャルドがいた。中学で特に仲良くなった友だちも、アーバンギャルドに出会わなければ、ここまで仲が良くならなかったと思う。
 中1のとき「月刊アーバンギャルド×TRMN」を買った。初めてのアーバンギャルドグッズだった。そして、母に「アーバンギャルド2016 XMAS SPECIAL HALL LIVE 天使 des悪魔 」を買ってもらった。初めてのCDだった。
 中2のとき初めて自分のお金で「愛と幻想のアーバンギャルド(初回限定盤)」を買った。ちょうどその時期はテスト期間で、勉強疲れを癒し?てくれた。おかげで、今までで一番良い成績をとることができた。



 次に、自伝を読んで、私とメンバーとの共通点(気持ち悪くてごめんなさい)を書こうと思う。
〈天馬さん〉
・小、中学生(高校もそうだったらどうしよう…)の時、友だちと趣味が合わない(だってアーバンギャルド聴いてる人いないんだもん)。今の若者たちのメインカルチャーは「鬼滅の刃」だけど、私はアーバンギャルド一筋だった。それは今もだけど。
・創作が好き。小学生の時、国語で物語を書く授業をやった時に、原稿用紙7、8枚程度に書けばいいものの、15枚も書いた。ちなみに、高校で文芸部に入った。他にも、料理部と茶道部にも入る予定。
・とにかく真面目。もし、自分が新聞係だったら、同じような使命感にかられてしまうと思う(ただの完璧主義なのかもしれないが)。
〈けいさま〉
・母が歌謡番組を見ていてかつ、車でよくかかっていたせいもあり、保育園生の時はよくテレサ・テンを歌っていた。勿論歌詞の意味は分からず歌っていた。
・絵が下手。
・一人っ子。
・童顔なので、高校生になっても小学生と間違えられる(けいさまの場合は中学生だと思うけど)。
〈よこたん〉
・「貞子」ほどじゃないが陰キャ。
・人の粗を探している暇があるなら、自分のこと(勉強)に時間を使いたい、という精神。
・猫好き。だけど、アレルギー持ち。



 次に、自伝を読んで特に驚いたことを書こうと思う。
・瀬々さんは天馬さんと同い年だと思ってたので、天馬さんより年上なこと。
・赤地に白水玉の意味。この意味を知らず、よく中学校の美術の作品に赤地に白水玉の柄を入れていた。また、保育園のお遊戯会の時にこの柄の衣装を着たため、とてもびっくりした。


 最後に、アーバンギャルドに感謝をしたいと思う。
 アーバンギャルドがいなければ、私は本当に「自分」を確立出来なかったと思う。こんなことを言って、天馬さんに「自分は自分で創るものだ」と怒られそうだが、アーバンギャルドは私を精神的に成長させてくれた恩人だと考えている。言葉のナイフを突き刺されても、スピーカーから流れると、なぜか自分を励ましてくれるように思える。
 また、アーバンギャルドに出会わなければ、言葉がナイフに化すということや、命を大切にする(?)という、社会人になる上で大切なことを教えてくれる存在に出会うこともなかった気がする。そのことを教えてくれたおかげで、今私は飢餓や貧困、ネット上での誹謗中傷などの社会問題に関心を持っている。
 そして、将来の夢を持つこともできた。私の将来の夢は、シンガーソングライターになって、アーバンギャルドのイベント「鬱フェス」に出ることである。また、ゆくゆくはニュース番組のコメンテーターになって、先述した社会問題について意見を述べることである。
 そのために今、私は勉強を頑張っている。時々、上手くいかないこともあるが、そんなときにアーバンギャルドの曲を聴くと、また頑張ろうという気持ちになる。
 私も勉強を頑張るので、メンバーの皆さんもお身体に気をつけて(?)頑張って下さい。これからも応援しています。
 

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