せかい

真新しさも一瞬で
すぐに始まる粗探し
パターンに飽きてこないかい
ぐるぐる廻って酔わないかい

初めてだから
信じることさえ知らずに愛した
時が流れるものだとも
雪が溶けるものだとも

口を開けて待っている闇に
恐れもまだ感じない
光に触れる前ならば
音と肌のせかい

何も言わなければ嘘も
つかなくて済むね
知ってるなんて思っても
思ってるだけさ僕だけだ

静かなんだここは
他に何も要らない
隣に君がいる呼吸してる
その音だけが道しるべ

幸福は生まれ出る命の足跡
カーテン開けたら空が待ってる
いきものが死ぬせかい
花が咲くせかい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?