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【VALORANT】FNATICのSPLIT【VCT 2022 stage2 EMEA】

 今回は、6/6に行われたFNATIC(FNC) vs FOCUS(FKS)、SPLITの1戦をまとめました。FNCはstege2ではまだ見せていなかったSPLITを自らピック。開幕4ラウンドを連取されながらも、13-7で勝利しています。今回はRIB.gg VLR.gg VCT 公式放送を参考にさせて頂きました。

SPLITは通常FKSのBANMAPだがこの日はFNCお得意のICEBOXにBAN変更、10/22以来のSPLIT
FNCのBANは変わらずBREEZE

構成

💣レイズ・👾フェイド・👓チェンバー・🐍ヴァイパー・🎃オーメン

 Stage2に入りSPLITでは減っている🐍入りの2コン構成。イニシエーターは💣レイズと相性の良い👾フェイド。👓チェンバーとの兼ね合いで、緩急をつけたA攻めを可能にするエージェント(📷🐍)は🐍ヴァイパーをピック。防衛の🐍ヴァイパーは、弱体化後は以前程のミッドプレッシャーは出せませんが、1人で広範囲の遅延を担うことができます。

同構成で動画が残っているチーム:TENSTAR(EU)、Gamelanders Blue(BR)

FNATICのロースター変更
 前期までのFNCはデュエリストをピックしたDerkeにファーストキル等、交戦面で大きく依存していましたが、2人のロースター変更を経て、Alfajerとの2本柱の構成に移行しています。素早い攻めの手段を残しつつ、Derkeが👓チェンバーをピック出来るようになり、BANMAPのBREEZEを除いた6マップ中4マップで、💣レイズ👓チェンバー採用。
 Stage2に入りFNATICは現在のメタに対応できる体制を整えたように感じます。MagnumもKOIに移籍することになりましたが、KAY/Oを使い始め、既に大会で2戦してどちらも勝利。幸先の良いスタートを切っています。

攻め

 ほとんどのバイラウンドは、📷サイファー🐍ヴァイパー入りによくみられる、1-3-1のミッド軸進行。FKSで👁️レイナを使うJUGIは、高頻度でオペレーターを使う選手(今回も7ラウンド使用)なので、警戒をしながらエリアを取ります。序盤のキルは、💣レイズ起点の速攻(R1,8)と👓ツールドフォース(R4,11)に集中。それ以外はサイトに手がかかるまであまり人数を削られないよう動き、バイを整えてからはプラント失敗はR9のみでした。

(ラウンド勝利/プラント成功) はA(3/4),B(4/5)
序盤のプラントはAラッシュ

ピストルラウンド

 一瞬で終わったBラッシュ。
 防衛の大量の遅延スキルを抜け、柱裏への👾フェイドのスキルをあわせた💣レイズの速攻と、それにあわせた🎃オーメンのシュラウドステップエントリー。どちらも味方のエントリーまでエリアを保持できず落とされ、そのままラウンドを取られます。
 🎃オーメンが2人目に入る為のフレンジーバイ。敵のよくある🎃パラノイアピークにも、クラシックより分のいい撃ちあいができそうでした。🎃TPエントリーは、CRもNth戦で、ショーティーを用いて見せています。
 👓チェンバーのライト盾+ヘッドハンター×4は、ピストル最強装備でTL、G2等もよく使っています。エントリーの成否を重視した結果👓罠を捨てていますが、🐍壁が裏にも効いています。

デフォルト A-M-B 🐍-💣👓👾-🎃

ベント→タワーと孤立させて攻める

 フルバイでは、Aへの速攻を狙ったR8,9以外同じ初期配置。
 ミッドはベントの索敵を優先。メールへのスモークに合わせて、ミッドの右側を照らす👾ホウントを投げ、可能であればミッド中腹から💣ブームボットでベント下まで情報を取ります。
 👾ホウントにより、ミッドを守るオペレーターの👁️レイナとその仲間に制限をかけ、その後の💣ブームボットでベント側を更に除外し続けます。敵をベントからAヘブンまで押し込みながら、Bタワー攻めの準備を整えていました。

 A側に設置された🐍ヴァイパーのスキルはあまり見ない形ですが、XSET(NA)が4.04以前から愛用しており、🐍壁はランプを切りながらAへのエントリーにも活かせます。🐍ポイズンオーブもAメインの情報を取らせず、A側の守りの配置に制限をかけられる位置で、Aを守ろうとするオペレーターのポジション取りも難しくなります。BラッシュをしたR1と、Aランプへの速攻を狙ったR8以外はこの設置でした。
 Bガレージの詰め警戒をする🎃オーメンは、しれっと1人でガレージを取るラウンドもあり、取れないままB挟みを狙う場合は🐍ヴァイパーと一緒にガレージに向かいます。

MIDでの👓ランデヴー

 ミッドを押し上げている間、危険なエリアは👓チェンバーがランデブーを設置しながらクリアしていきます。相手の抵抗を受けても離脱していなし、再び攻めることも可能。クールタイム20秒でミッドだけで1ラウンドに2度使用することも多く、👾フェイドのシーズにも耐性を持ちます。
 その後もミッドの深い位置に1人で居座りやすく、メール付近に👓ランデヴーを設置してプレッシャーをかけ続ける動きは咎めるのが難しく、ミッドを抑えて味方のローテーションを待ちながら、エントリー時の人数配置を柔軟に変えられることも強みの1つです。
 👓ランデヴーは強力なスキルなので、それに対処されない守り方も増えていそうです。エントリー等で一気にエリアを取る動きにはテリトリーを固定される👓ランデヴーは適しません。そういう動きは専売特許の💣レイズが担当、サイトでは花形が入れ替わります。

Ghost Gaming vs TSM1Rより。FNCも次戦で見せたメールの💣👾トラップ

 FNCはULTを2ラウンド残すことはほぼなく、特に攻めではスパイク分も効率よくULTポイントを回していました。R12は、あと1ポイントでULTがたまる💣レイズがスパイクを持ち続け、エントリーもこなしました。

攻めでのULTまわし

Aランプ速攻 R8,9

 FKSの装備が弱い8Rは、🐍壁をよく使われる斜め壁に変更。Aランプへの💣レイズの速攻で相手の注意を引きながら、midとAサイトからもエリアを広げます。単身で🎃オーメンをAヘブンの🐍壁奥に向かわせて、補助の2人が様子を伺っていることからも、Aヘブンからミッドにかけての主導権を狙いながら、Bシフトも視野に入れた動きに見えます。Aランプ速攻は止められてBにシフトする場合、ミッドに割くリソースが不足しがちですが、🐍壁でベント周りを孤立させやすく、ミッドの確保もしやすいです。
 🐍ポイズンオーブを敵陣に投げ込み、その中から🎃オーメンがエリアを広げる動きは、続けて次のラウンドでも試しています。

R11

 R7,10と守りはベントに💣レイズを配置して👾ホウント破壊。FNCがSRの位置を暫くつかめないラウンドが続きました。そこでR11は👾ホウント位置をずらすことで👁️レイナを発見することに成功。👾プラウラーに追わせながらultを使った👓チェンバーがピークして、カバーもあわせて2枚抜き、大きな有利を得てそのままラウンドを取りました。FKSには不運でしたが、離脱にキルが必要な👁️レイナの弱みと、カバーの💣レイズがベントに寄らされ、難しいポジションを強いられていた事が響いたようでした。

守り

基本配置 A-M-B 💣👾-🐍🎃-👓

  • Aは索敵が豊富で相性の良い2人💣👾と👓罠 🐍壁

  • ミッドは2コン🎃🐍が交互にスモークをたいて遅延

  • Bは👓チェンバーをガレージからサイト左側に配置

  • 🎃オーメンの1wayで各ポジションを補助

R16

 🐍ヴァイパーのスキルを消費しながら、🎃の補助も受け中盤までミッド遅延、🐍スネークバイトもなくなりラインを下げます。
 A側で2段で置いていた💣レイズと配置をスイッチして、A側は🐍壁遅延とメインの索敵、タワーでは💣レイズ🎃オーメンが遅延しながらキルも狙いました。

R18

 ランプ速攻に対してカウンターで後続を狙う💣👾🎃セットと💣ショーストッパー。今回は不発に終わりましたが、手前まできている相手を🎃パラノイアで👾シーズと💣ペイント弾の方向へ押し返しながら、取りこぼしを💣ショーストッパーで追撃できます。ランプに単身突っ込んだ💣レイズは👾プラウラーで位置を探りながら対処しました。
 💣レイズ👾フェイドは、他のラウンドの初期位置もほとんどがラフター上。速攻にはこのラウンドに近いお手軽なセットを返そうと狙っていたのかもしれません。

 FNCはピストルを2度とも落としながら、ペースを握ってからはラウンドを連取、やりたいことを押し付けていた印象でした。この構成は、次戦のG2戦でも使われましたが、相手にあわせてか、守りの配置を変えていました。
 5週かけて行われたグループリーグを、FNCは1位通過。次のステージをかなり有利な状況で迎えることになりました。Masters1は不運が重なり万全の状態ではありませんでしたが、コペンハーゲンへの切符を掴み、雪辱を果たしてもらいたいです!

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