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グラフィティ・アーティストキースヘリングのジャケットアート

キース・ヘリングの影響は、メディアが果たした重要な役割によって世界的に浸透しました。

1986年、マンハッタンに開店したポップショップを通じて、その作品は多岐にわたる商品とともに一層の広がりを見せました。

テレビの大きな影響下にあった当時、その情報は日本にも迅速に伝わり、ヘリングの作品は世界中で若い世代の声として共鳴しました。

一部の評論家が商業主義と非難したポップショップの展開に対して、ヘリングはこれを自然な進化と受け止め、大衆文化への適応を強調しました。

伝統的な美術の世界の束縛から解放され、新しい領域での表現をしました。

Malcolm McLaren『Duck Rock』(1983)


David Bowie『Without You』(1983)






Sylvester『Someone Like You』 (1986)


NYC Peech Boys『Life Is Something Special』(1983)



1/ グラフィティ・アーティストキースヘリング
2/ キースヘリングの代表作
3/ドキュメンタリー映像

1/ グラフィティ・アーティストキースヘリング

キース・ヘリング

キース・ヘリングは、アンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・バスキアなどと同様に、1980年代のアメリカ美術を代表するアーティストです。80年代初頭にニューヨークの地下鉄で、黒い紙が貼られた使用されていない広告板を使った通称サブウェイドローイングというグラフィティ・アートを始めました。そのコミカルで誰もが楽しめる落書きは、地下鉄の通勤客の間で評判となり、一躍ヘリングの名を広めることになりました。
1980年から86年の間には、次々と展覧会が開催され、国際的にも高く評価されました。ニューヨークのタイムズスクエアのビルボードのアニメーションから、舞台デザイン、ヘリングのグッズを販売するポップショップをオープンするなど、制作活動は多岐に及びます。また世界中で壁画を制作したり、ワークショップなども開催し、社会的なプロジェクトも数多く手がけました。日本でも展覧会やワークショップの開催や、ポップショップも展開されました。
1988年にはエイズ感染と診断され、その翌年に財団を設立しました。1990年31歳で亡くなるまで、アート活動を通してHIV・エイズ予防啓発運動にも最後まで積極的に関わりました。

https://www.nakamura-haring.com/keithharing/

2/キースヘリングの代表作

サブウェイ・ドローイング

1980年代初頭、ニューヨークの地下鉄駅の広告の空きスペースに目をつけ、「ここに描けばあらゆる人が自分の作品を見てくれる」とひらめいたというヘリング。空いている広告板に貼られた黒い紙にチョークでドローイングを開始し、「サブウェイ・ドローイング」と呼ばれるこのプロジェクトによって彼は一躍脚光を浴びるようになった。警官に捕まらないよう素早く描き、ものの数分で仕上げたら、ふたたび地下鉄に飛び乗り、次の駅へと向かってドローイングすることを繰り返した。

ウェブ版 美術手帖

3/ドキュメンタリー映像


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https://x.com/takeshihosoya/status/1759849839008083968?s=46

【展覧会開催中】
キース・ヘリング展 アートをストリートへ
会期
2023.12.9(土)~ 2024.2.25(日)
https://kh2023-25.exhibit.jp/


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