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池田裕楽の宿命

開催を危ぶむ声もちらほらと聞こえてきていた中、ようやく第6回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦の開催がアナウンスされました。

アナウンスされた当日の夜、池田裕楽はShowroomの中で、出場するかどうか迷っているといったようなことを話していましたけれども、ニュアンスとしては、最終的には出場することになりそうな様子ではありましたね。

ただ、彼女の場合は、他のメンバーたちとは決定的にその立場が異なっていて、キツイ言い方になってしまいますけれども、彼女自身には出場しないという選択肢は与えられないのですよね。
なぜなら、彼女は誰もが認める絶対王者だからです。

これが、前回初優勝したということであれば、前回優勝のディフェンディングチャンピオンというだけで済んだかもしれませんけれども、史上初の2回目の優勝で、その圧倒的な実力を示してしまったがゆえに、自分の意思とは別のところで、絶対王者としての宿命を背負わなければなくなってしまったわけです。

その宿命とは、もちろん大会を先頭に立って牽引していく(かつての岡田奈々のように……)ということであり、さらには、他のメンバーたちの目標として、超えなければならない対象として君臨するということでもあるわけです。
そういった役割を担っていく宿命を背負っているわけです。
もっと言えば、そういった役割を果たすことによって、歌に力を入れたいと思っているメンバーたちのレベルアップにも大きく寄与することになるわけです。

仮に池田裕楽が出場せずに、その大会で優勝した場合、優勝した人は、後々までこう言われ続けることになるわけです。
「池田裕楽が出場しなかったから、優勝できたんだろ」と。
これは、池田裕楽が絶対王者として皆に認識されているからそう言われるわけで、単に前回の優勝者というだけならそういうふうには言われないでしょう。
このように言われてしまうのも悔しいでしょうし、優勝した本人が、どうしても心の中にモヤモヤが残ってしまう。
48グループNo.1の歌い手の座を手にしながらも、どうしても手放しでそれを喜べなくなってしまう。
それは、あまりに気の毒で不幸なことですよね。
そうさせないためにも、申し訳ないけれども、池田裕楽は、その王者の座を奪われるまで出場し続けなければならないのです。

池田裕楽に出場するかどうかの選択権が戻ってくるのは、王者の座を奪われたときです。
王者の座を奪われたとき、これで一区切りつけることにしようと出場しないことにしても良いし、悔しいから、さらにレベルアップを図って再度優勝し、それを花道にするというのでも良いでしょう。
無責任な一観客の立場としては、後者になってくれることを望みますけれども……。
いずれにせよ、今現在の池田裕楽には、大会が行われる以上、出場しないという選択肢はないわけです。
出場して、その力を見せ続けなければならない。
そして、それが絶対王者としての彼女の務めなのです。

まあ、そんなふうに言われると、追い詰められているようで精神的に辛くなってきてしまいそうですけれども、ものは考えようで、優勝を繰り返していれば、それだけソロ曲を獲得できるわけで、なんならそれでミニアルバムでも出してしまえば良い。
それこそ前代未聞なことで、後にも先にもそんな芸当ができる人は現れることはないでしょう。
実際にそうなった日には、「池田裕楽」という名前は、48グループの歴史にレジェンドとして刻まれることになるでしょう。

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