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【ネタバレなし】朱き亡国に捧げる祈り【マーダーミステリー】


<基本情報>
・7人用(男3人女4人)
・オンライン、オフライン共にあり(今回はオンラインでプレイ)
・GMレス(UZU使用の場合、店舗公演はGM有り)
・所要時間3時間半(感想戦を除く)
・カード調査型
・密談あり
・読み合わせ有り
・BGM・SE付き、解説が充実、なりきって楽しい、推理を楽しむ、エモーショナル(全部UZUのタグより)

<あらすじ>
これは人々が剣でもって争いを繰り広げていた時代の話。
あなた方が治める国、朱の王国は決断を迫られてい た。12 年にわたり隣国である南の王国と戦争を繰り広 げてきた朱の王国であったが、遂に先日、国土防衛の要である聖地が敵国の手によって落とされ、戦況は悪化の一途を辿った。
そんな折に、敵国の王からの「降伏を促す」手紙を携えた敵国の使者が訪れた。
朱の王国の玉座を囲むあなた方は迫られることとなった。
王と国を政治·軍事·宗教によって支えてきた御三家
の面々とその騎士らによって、戦争の継続か降伏か、そして、使者の返答をどうするのかが話し合われた。
しかし、議論は平行線をたどり、決断は王の判断に委ねられ、翌日に玉座にて、王より告げられることとなった。
しかし、王の口からそれは語られることはなかった。
王が玉座に掛けたまま変わり果てた姿で発見されたのだ。 王は、斬り殺されていて、剣が身体を貫き玉座に突き刺さっている。血で染まる玉座の前には、王の死を悼むように1本の白い花が添えられている。
あなた方は、この事件の真相にたどり着かなければならない。
殺された王の為に、この国の為に、そして、あなたが内に秘める祈りの為に。

王を殺したのは誰なのか?

次なる王を担うのは誰なのか?

この国の行く末はどうなるのか?

「これは祈りを遂げる物語。

マーダーミステリー『朱き亡国に捧げる祈り』

<登場人物>
王騎士
国王の側近として仕える騎士。王の政務の補佐から護まで、 あらゆる仕事を行っている。騎士道を体現するような誠実さを持つ好青年。冷血と呼ばれる王とは対照的で人当たりが良い。20代後半の赤髪の男性。

・軍隊長
国の軍事を担うブロイ家の当主。軍隊長として軍を率いて、隣国と戦っている。優秀な指揮官であり、屈強な戦士として知られているが、劣勢の戦況を覆すことはできなかった。猛々しい外見で、厳格な人物であるが、部下思いな一面もあるようだ。 30代前半の赤髪の男性。

・ブロイの騎士
軍隊長に仕える騎士。この国で誰よりも、剣を振るうこと、そして、 戦場で人を殺めることに才能があり、一部では"死神"と呼ばれている。馴れ合うことはあまりしない一匹狼な人物であるが、軍隊長のことは慕っているようだ。黒髪の父と赤髪の母を持ち、その髪色は赤と黒が混じり合ったような暗い赤髪をしている。 20代前半の女性。

・宰相
国の政治を担うロレーヌ家の当主。宰相として、この国の政治を取り仕切っている。堂々とした立ち振る舞いで、人を惹きつけるカリスマ性と、見た者を虜にする妖艶さをまとう人物。30代前半の赤髪の女性。

・ロレーヌの騎士
宰相に仕える騎士。戦争が続き民が意気消沈する昨今でも、常に明るく発刺とした人物。騎士としての鍛錬は誰よりも熱心に取り組む努力家。田舎の村の出身で丁寧な言葉は少し苦手。20代後半の赤髪の女性。

・教皇
国の宗教を担うシャロン家の当主。国教であるアリビオ教の教皇として、信仰を広めている。ロ髭を蓄えており、常に温和な微笑みを絶やさない人物。「フォッフォッフォツ」と癖のある笑い方をする。40代後半の赤髪の男性。

・シスター(担当しました)
教皇に仕えるシスター。戦争で両親を失い、それをきっかけとして教会に仕えている。困っている人を放っておけない優しさを持ち、穏やかな雰囲気から聖母"のようと言われることもしばしば。相手が誰でもあっても「~ございます。」と丁寧な言葉を使う。20代前半の赤髪の女性。

<全体レビュー>
非常に楽しめたシナリオでした。
あらすじにもある「これは祈りを遂げる物語」に偽りない、良いシナリオです。
基本的なシステムは、非常にオードソックスなものであり、そこに少々追加のギミックがある程度のもので万人が楽しめるものだと思います。
ただ全員がマーダーミステリーを初めて遊ぶという場合は、GMレスだと少し判断が難しいところもあると感じたので、何人かはゲームそのものを数回遊んだことがある人を交えたほうが良いでしょう。それならば十分に初心者の方にも楽しんでいただけると思います。
店舗公演のほうもあり、そちらはGMがいるはずなので全員マダミス初体験でも行けるはずです!

・キャラクターについて
キャラ紹介を見ていただけるとわかるのですが、軍事、政治、宗教を担う3人のキャラクターと、それに仕えるものたちがいるので、銘打ってはいませんが若干のペアマダミスのような要素も感じられました(王騎士を除く)
ただチーム戦というわけではないので、そこまで気にする必要はありません。気になるキャラを担当しましょう。
どのキャラを選んでも満足度に大きな差はないと思われます。誰でも楽しいはずです。

・難易度について
難易度に関しては、初心者から中級者まで楽しめるような簡単過ぎず難しすぎずのいい塩梅だと感じました。上級者の方は謎自体には物足りなさを感じるかもしれませんが、謎を解くだけでなく、各々の目標もあるのでそちらも含めて、作品全体を楽しめるはずです。

・UZUでプレイするメリット
今回、UZUでプレイをさせていただきましたが、ゲーム終了後の解説がアプリそのものに、非常に充実した量が搭載されており、感想戦も楽しいものになりました。
ただ、これは僕の個人的な性質によるものなのですが、UZUであちこち文章やカードを切り替えての情報整理が少々苦手なところがあり、できればシナリオ体験自体はオフライン(店舗公演)でできたら、もっと満足度は高かったかなとも思いました。
ここに関してはあくまで、個人の得意不得意によるものなので、冒頭でも述べましたが、全体的に満足度の高いシナリオで万人におすすめできるものでした。

・謝辞
最後になりますが、今回は観戦と追加の解説をしていただいた作者のとしお様並びに同卓したマダミス広報部の皆様、ありがとうございました。
としお様が所属しているCOSMIC MYSTERY様の他の作品「黒の眺望」「紫に染まる前に」にも興味が出たので、機会があればプレイしてみたいと思います。
また、薄明文庫様のほうでエモクロアTRPG「それは、灰燼のような白露のような」も制作されているので、TRPGに興味がある方はそちらのほうもぜひ。
僕も機会があればやってみたいです。


Xアカウント

コズミックミステリー様

https://x.com/cosmisu_niigata?t=fvSPt1f7vYQ6aNkgB7sjwA&s=09

薄明文庫様

https://x.com/hakumeibunko?t=l8jOj6S-F0DRdMbeu-vioA&s=09


としお様

https://x.com/isakaisak?t=HttYKJU5lFHRaPwR7Aig2Q&s=09


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