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アイドル短歌まとめ(1~20)

アイドル短歌20首、番外編1首。続くかどうかは私の気紛れ次第。
短歌、題材、備考の順です。

何気なく見ていた動画カメラ前
ベースを弾いて輝いた君
(丸山隆平/SUPER EIGHT)
1作目。
THE FIRST TAKEの「ズッコケ男道」でマイクの前から離れてカメラに向かってベースを弾く姿が忘れられなかった。本当にかっこよかった。

桜を見たら君を思い
向日葵を見たとて君を思う花屋
(増田貴久/NEWS)
2作目。
桜はソロ曲の「hanami」、向日葵は彼の好きな花からの連想。
破調と体言止めに挑戦できて楽しかった(一応31字)。

スポットライトを浴びて笑った
昼の向日葵を思わせし君よ
(森本慎太郎/SixTONES)
3作目。
本当は「夏の向日葵」にする予定だったけど「向日葵は夏しか咲かないもんな」と思い変更。次のドーム公演(VVS)が初参戦なので会えるのが楽しみ。

纏わりつく影法師見つけし君は
笑いながら共に踊った
(ジェシー/SixTONES)
4作目。
彼の中のネガティブな側面を影法師に例えた。彼はそういう感情も愛してはいなくとも受け入れているイメージ。夕暮れを想像して貰えたら嬉しい。

愛するダリアの花言葉とは裏腹な
心優しき君かな

幼い君の面影を探す
恋文食堂跡地前の道
(加藤シゲアキ/NEWS)
5作目と6作目。
ダリアの花言葉は「移り気」「裏切り」。調べたら「優雅」とかもあったけどガサツなところあるしまあ良いか(良くない)。
ちなみに恋文食堂の跡地にはZARAがあります。

星をめざして
空を駆け往く鴉
翼は黒曜石の如し
(松村北斗/SixTONES)
7作目。
鴉はメンカラの黒からの連想。「星をめざして」は彼が憧れたグループであるNEWSの楽曲「星をめざして」とアイドルやスターを志す彼の姿のダブルミーニング。結構気に入ってる一首。

たんぽぽは陽だまりの中に居て
座右の銘は「日々笑顔!」なり
(髙地優吾/SixTONES)
8作目。
たんぽぽはメンカラの黄色からの連想(好きな花ってのもある)。花言葉は「幸せ」「神託」「真心の愛」。
毎日「日々笑顔」ってブログに書いてる癖に意外とすぐ不機嫌になる彼が愛おしくて大好きです。

ゆるぎない努力を浴びて
青い実が熟れ行く日々は愛しいカオス
(京本大我/SixTONES)
9作目。
「青い実」は勿論彼の大好物のトマト。花言葉は「感謝」と「完成美」らしい。花言葉とか見ずに決めたから花言葉見てびっくりした。
「愛しいカオス」のところが特にお気に入り。
10000字インタビューでオタクの事「ライバル」って言ってくれたの嬉しかったよ。

猫を撫でエクレアを食み水をやり
柔い笑顔は猫の和毛で
(小山慶一郎/NEWS)
10作目。
「水をやり」はジャパンキャンピングカーショー2023のタイアップ曲になった「メモリーズ」の冒頭の「渇いた日々に水をあげよう」と彼の家の観葉植物からの連想。(小山さん、キャンピングカーアワード2年連続受賞おめでとうございます!)
猫と和毛で韻が踏めて楽しかった。オフを大切にする慶ちゃん、家でのんびりできてると良いな。

優しさを不敵な笑みで隠しつつ
言の葉の木に水をやってる
(田中樹/SixTONES)
11作目。
強気な発言が多いけど本当は結構気遣い屋な彼。それすら悟らせない様に振る舞うところがちょっといじらしい、気がする。
「言の葉の木に水をやってる」は彼がリリックを自作する事と語彙力をつける為に中学の先生に勧められて読書をしていた過去からの連想。

温い肌触れてみたとて
その心
見えないのなら君はなおさら
(題材なし)
12作目。
肌に触っても無意味だ 心は見えない
ーー酸欠少女さユり「knot」より
推しが辛い事とかしんどい気持ちとか教えてくれない、そんな優しい人ばかりです。

生前に大罪犯し地獄行き
そのチケットが片道切符
(題材なし)
13作目。
アイドルの人生を消費する罪悪感を顧みていなかった私は、多分地獄行きなんだろうな。

もう二度と君が呼ばないその名前
今もその声 記憶の中に
(増田貴久/NEWS)
14作目。
最後を「スマホの中に」「あちらこちらに」にするか悩んでそのどっちでもない一番儚いものにした。記憶から一番最初に消えてしまうのは声なので。
「特技:     」

ラーメンをスープから作る過程を
ブログで見せる君は愉快だ
(森本慎太郎/SixTONES)
15作目。
個人ブログ「もりもとーく」でスープからラーメンを作る過程を写真に撮り幾つも事務所に提出し1時間ごとに実況した(それも2回、オニオングラタンスープを含めると3回)おもしれー自担を推しています。ブームが分かり易くて可愛い。見せたかったのかわかんないけど、プライベートの時間までエンタメにしてくれてありがとね。


真ん中の赤い星にはなれずとも
黒い彗星六線を舞う
(松村北斗/SixTONES)
16作目。
「シアター」、「オンガク」、「彗星の空」からの連想。かつて赤い衣装を纏うグループのセンターに憧れていたらしい彼に。センターでなくても、メンカラが黒でも、そんなかっこいい貴方が大好きです。

砕かれた未来予想図かき集め
熱く光ったステンドグラス 
(SixTONES)
17作目。
「彗星の空」から連想した1首。これからもずっと6人で笑っていてくれたら嬉しいな。

夏の日の死にたいわたし 引き止めた
責任取って 嘘よごめんね
(NEWS)
18作目。
全てどうでも良くなったから死のうと思ったのに、30周年を見据えるNEWSが脳裏をよぎって死ねなかった夏の日の一首。彼らの旅路を1日でも長く見続けていたいです。

ズッコケて 笑って立った ヒーローと
後を追う虹 君に幸あれ
(SUPER EIGHT、WEST.、なにわ男子)
19作目。
ジャニフェスでWEST.(旧ジャニーズWEST)のパフォーマンスをSUPER EIGHT(旧関ジャニ∞)となにわ男子が盛り上げてくれたのに関西同士の絆を感じて忘れられなかった一首。「ズッコケ」「ヒーロー」はSUPER EIGHT、「虹」はWEST.となにわ男子(メンカラが七色なので)の連想。
あの日の「証拠」が大好きだ!ありがとう!3グループの未来に幸あれ!
(しかしSUPER EIGHTって名前、初めて見た時は「スタイリッシュでかっこい~!!!!!」と思ったのにローカルなスーパーとか絶妙にダサいとか言われてて笑ったし本当にSUPER EIGHTってスーパーがあったの笑ってしまったよね…
それにしてもこの時期の改名なんてネガティブな事案でしかないのにそれですらファンを笑顔にしてくれたSUPER EIGHT、あまりにも最高グループ過ぎる…ありがたい…)

太陽のオレンジ、向日葵の黄色
背負って笑う 陽だまりの白
(メンカラがオレンジの人、黄色の人)
20作目。
最初にパッと思い浮かんだのは丸山くんで、髙地くん、まっすー、海人くん、塚ちゃんとか(あとは横尾くんと玉さんとか)を思い浮かべて「どうしてみんな『明るい』『元気』『笑顔』みたいなキャラクター付けなんだろう」と思ったので。
そういった単語に紐づけられがちな色を背負った彼らに敬意を込めて。

番外編
読み返す歌集は少し擦り切れて
本の中のみある滑走路
大好きな歌集「滑走路」(萩原慎一郎作)に寄せて。
新聞で「きみのため用意されたる滑走路きみは翼を手にすればいい」という1首に一目惚れして買った歌集で、今も時折読み返しています。
「きみのため用意されたる滑走路きみは翼を手にすればいい」と「非正規の友よ、負けるな 僕はただ書類の整理ばかりしている」、「占いの結果以上にぼくたちが信じるべきは自分自身だ」が特に好きです。
貴方の作る歌をもっともっと見たかったです。

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