2021高松宮記念杯競輪



敬称略。

松浦は来ないよ

連日遅過ぎる上がりタイムと豪運でどうにか決勝まで来た②松浦。改修によって高速バンクと化した岸和田では不調なのかとにかくスピードが足りない。初日からの前周りの流れで決勝も前を周ることになったが明らかに覚悟を決めているコメントだった。平原が欠場で郡司は車体故障、青龍賞と白虎賞の勝者は居ない上での松浦の不調。S班以外にもチャンスのあるG1だと思う。G1なので全選手の短評をしたうえで展開予想をしたい。

①稲川

地元開催ながら単騎となってしまった稲川。西日本の準決勝は2つとも落車があって古性を失ったのはかなり痛かった。同じく単騎で過去連携のあった山崎に付かず単騎ということはどこかの番手に勝負しに行くということだろうか。山崎では主導権を取れず勝負権を失ってしまうと考えているのかも。

②松浦

先に書いた通り今回は消し。番手捲りなのに遅かった2次予選もそうだが何故かここまでスローのレースばかりで準決勝のレース上がりが全員12秒台なのは何だったんだ?今回は覚悟の前周りだが相手は⑥小松崎とまたも格下。稲川のブロックを受けてなお減速しなかったヨコの強さを活かして清水を送り出した後に自分も確定板に残れれば最高くらいだろうか。

③佐藤

準決勝は100点中150点の動きで多分またファンを増やした。初日は新山のダッシュ展開の3番手でやむなし、2日目は北日本5車の4番手で前2人より良い脚で流れ込み。番手を回った準決勝が本来の実力だった。⑨守澤が早めに新山を切り捨てたのをカバーするかのように小松崎を連れ込んだのは流石だったが、小松崎の展開だったはずの青龍賞で山崎に差されるくらい調子が悪いのが難。佐藤慎太郎自身には他ラインの番手と比べて自力がないのも気になるところ。あーあ新山さえいれば北日本間違いなしだったのになあ。

④山崎

早めに巻き返したあと古性がごちゃついたお陰でまんまと2着。とはいえH→Bのタイムも早く1周逃げてレースを作れる脚はあることを示した。ただ、単騎。捲る脚は連日の上がり11.2で頭打ち感があって上澄みが無さそう。背水の陣の松浦と佐藤に自力がないから主導権の欲しい小松崎がいるので7番手以降からの捲りになると足りないんじゃない?感もある。外が伸びる岸和田で前がごちゃつくのが目に見える決勝なので車券の対象外にはしづらい。

⑤吉田

初日特選で後退する岩本の3番手に入ってしまって2センターでは8番手だったのに10.7で差し切り。岸和田のバンク特性を証明した第一人者。青龍賞は北日本5車に竹内に張られ失速する黒沢と絡みかけたところを宿口と入れ替わって5着まで持ち直してきた。流石にこれは色々と参考外としても6番手から捲って3着。佐藤に並びかけたのが4角明けだったので下手に寄られなかったのもラッキーだった。打鐘もしくはHから早めに動けるかどうかが未知だが、松浦と小松崎がやりあって早めにかませる展開なら面白い。

⑥小松崎

調子の悪さ+格下感は既に説明済み。準決勝は1次予選の再現のようなレースで2日目は青龍賞だったことを考えると展開が向いてここまで来た感が否めない。特に準決勝は佐藤のお陰様々だったし、決勝でどっしりと構えて、なんでことはしないだろう。展開面的にもライバルは松浦で、松浦とどこまでやり合えるか、を収穫にしたいところ。

⑦清水

初日特選は貫禄の番手捲り、白虎賞は三谷に張られて踏み直すもその番手にいた古性が発進してきて終了。ただ、三谷が古性すらも完封したのを見るとあのレースはGPレーサーの三谷が帰ってきた、という感じだった。準決勝は良いペースで1周駆けた山崎を前で待って完全に合わせ切る横綱の立ち回り。古性の位置取りが不味かったのも幸いしたが、山崎を送り出してから自力で踏み直してしっかり捉えたのは流石。山崎のペースを考えると力はかなりあるし上澄みも十分。松浦が後手を踏まされて8番手や中団外並走から後退の展開になると切り替えての自力も届かない可能性はある。メンバー内では航続距離とスピードのバランスが最も取れている。

⑧宿口

関東の総大将平原が欠場の分奮起してG1初の決勝進出。初日真杉の10.9の捲りを10.7で差した時点で相当調子が良さそう。準決勝は黒沢が奮起して番手発進出来たが、2センターから後ろにピッタリ付いていた守澤に抜かれなかったのも調子の良さを物語る。吉田が後手を踏まなければ、という条件付きだが、外を踏めるしチャンスは十分ある。

⑨守澤

新山を早々に切り捨てて内に進路を取ったのは相変わらずの守澤だったが日本選手権以降競走スタイルがやや変わり、横の意識を再び持つようになってきた。前節別府準決勝のようなポカは今後もするだろうが、縦横自在に信頼できる選手になりつつある。ただ、今回に関して言えば正直3番手は前から遠過ぎる。佐藤とは違って早めに縦に踏みたいタイプで佐藤の番手は持ち味を出しにくい位置。関東2車のように異次元に切れる脚があるわけではないのと、最終3番手からではコース取り的に伸びる外まで持ち出せないので結局誰かに外から割られてしまいそうで、3着が精一杯の気もする。函館記念初日特選のような動きが出来れば戴冠もあるが、佐藤が横に張りすぎてしまうとコースが難しくなる。もちろん展開パターンの1つとして狙い目には入れておきたい。

展開予想

松浦は主導権を取りたいが、スピードが無いのでスローで逃げようとしても関東にかまされるしミドル以上のペースなら確実に消える。山崎に飛びついた清水の脚は相当仕上がっているので仮に松浦が佐藤慎太郎とやり合っても飛んでいけるとは思う。ここが本線。

対抗は関東が早めにかました時。吉田に動く勇気があるかどうかが全て。吉田はG1の決勝が3度目だが、前2回は共に平原の前で抑え先行から平原が飛ばされる展開。今回は先行の選択肢が無いのがはっきりしているのは良いが、北日本と中国がやりあうのを後ろで見ているのでは清水に追いつけない。隙を突いて駆ければ宿口に勝機。

相手選び

消していって残ったのが相手になる。本線も対抗もとりあえず松浦と小松崎は消し。松浦が来たらしょうがない。
本線清水の相手で他に消せるのは佐藤慎太郎と守澤。佐藤慎太郎は小松崎を失うと取れる策が無いし守澤はあまりに遠過ぎて伸びる外を回しても届かない。
稲川は前々に来るなら清水の後ろに居そうだし、ごちゃつけば関東と山崎にも出番は来るしで、相手は①④⑤⑧。7-1,4,5,8-1,4,5,8。後ろから飛んで来そうな山崎と宿口の共存は難しそうなので7-4,8-4,8は削る。

対抗の関東作戦は吉田と宿口で出切ることが条件。後ろがもつれると清水は動けるし山崎も来る。これだけで決まりそう。宿口を頭に指名して、8-4,5,7-4,5,7
これのBパターンが守澤の出番がある展開。節間それなりのペースの中で自力を使って上がった2次予選の経験があるので稲川より持てる選択肢が多い。佐藤が中国2車に絡んでる間に内から守澤、の展開を待つ。9-5,8-4,5,8

買い目

本線:7-1,4,5,8-1,4,5,8(7-4,8-4,8は削る) 10点
対抗:8-4,5,7-4,5,7 6点
穴:9-5,8-4,5,8 4点
計20点

この中でのさらに狙うなら初戴冠になる宿口と守澤の10点。車列が短くなりそうなので山崎が3着に間に合う8-5,7-4と9-5,8-4の4点かな、?


絶対あたれ!!!!!

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