2021朝日新聞社杯競輪祭


敬称略。

2・2・2・1・1・1

ドキッ!自在だらけの細切れ戦、なわけだが、④園田以外は全て自力の成績があって園田も差しは2桁という誰が逃げるの感のある今年最後のG1決勝。心の内を読むならGPを見据えた話をしておく必要はありそう。

現時点でGPが決まっているのは賞金上から松浦郡司平原古性清水佐藤守澤宿口の8人。残る1枠を争うのが決勝メンバーの中で権利のない①北津留④園田⑤新山⑥山田⑦吉田⑧渡邉の6人。賞金ランク11位の吉田は優勝か決勝4着以上且つ既に権利のある③松浦②郡司⑨古性の誰かが優勝することでGPを決める。それ以外は優勝あるのみ。
ここから、吉田が前で待って上手いこと先行の3番手を確保、というのは失敗した時のリスクを考えると無さそう。立ち回りの上手い古性や松浦を無理して退かす必要がない。

GPを見据えるのは既に権利のある組も同じ。つまり「誰にGPに来て欲しくないか?」である。前後の変更はあるにしろ地区で分けたときの現状の並びは
松浦清水/佐藤守澤/平原宿口/郡司/古性
になる。結果待ちの山口は中部地区なので近畿地区の古性と中近ラインになる、、、、ことはないと思う。山田を勝たせたところで感もあるので古性はこの決勝では実質単騎。後ろの山田は初日以外すべて11.0の上がりだけど古性も11.0を使っているので買うなら古性と同居以外は無さそう。理想は4日目DMRの展開。

話を戻すと、松浦郡司古性の3人はGPで自分の有利を増やせる可能性が無いから他を消すしかない。特に北日本の新山渡邉と関東の吉田は来てしまうとGPで3車ラインが出来てしまうから消しておきたいはず。自分が勝てば話は早いんだけど吉田も居るから難しい、とりあえず最終的に先行しそうな新山の3番手を取れれば良いかな、くらいだと思う。つまり、吉田と松浦郡司古性の思惑は共に「松浦郡司古性の後ろに吉田が並ぶ」ことで一致している。

新山の3番手が欲しい

新山の準決勝は打鐘から最終Bまでが速くて別線の脚を消すという作戦。吉田はこの3番手だったが動けず差を詰められずでそのまま3着。もし仮に決勝もこうなるとしたら、3番手を取りに来ないであろう吉田は車券の対象から外して良い。
郡司は連日展開の影響もあるけど上がりが遅くて、動いても最終1センターからの発進で11.3ではちょっと物足りない。郡司もこの場合なら消しで良い。この2人は新山逃げ展開では買えない。
松浦は2日目に対戦した根田の先行で打鐘から最終Bまでが速いレースを経験済み。根田がかましたところを追っかけてそのままさらに捲ろうとしたところに来た松谷の失格ブロックも乗り越えて2着。それが出来るなら新山の3番手からでも動けるはず。
古性も4日目DMRの取鳥+山田庸平の番手捲りで打鐘から最終Bまでが速いレースを経験してる。古性も3番手から2着まで差し込んだのでどうにかなりそう。ただ、DMRは3番手横で浮いた新田を吉田が外から行ってしまったために後方から他の捲りが一切無い特殊なレースでもあった。それこそ新山の準決勝に近いけど、無抵抗で回ってきて2センターから横を気にせず踏んだだけだから松浦の方が評価は出来る。

九州2車がどうするか

新山の3番手と同じくらい難解なのは北津留と園田がどう動くかだと思う。北津留の捲りは強烈だけど最終1角から動くのがギリギリの航続距離。位置取りも上手くは無いので一本棒の展開になると流石に厳しくなってしまう。1走目は前が2人並走で実質5番手からで1着、2走目は前が1本棒で8番手から4着、3走目は赤板Bまで誘導を残して先行なので参考外、準決勝は前がほとんど3人並走になり4.5番手からで2着。初手がどの位置でも流石に逃げは打たないと思うと前がどれくらい詰まるかどうか次第という感じ。正直かなり他力本願なので新山の3番手争いが折り合ってしまって1本棒だとその時点で終わってしまう。もし北津留が発進できる状況になれば北津留を差している園田が1番勝ちに近くなると思う。
万が一、北津留がかましに行くと、北津留は残れないし差しが基本の園田も後ろの捲りとのスピード差次第になる。北津留が先行した時のラップが11.1-11.5で、今節これまで捲りが決まった郡司松浦新山吉田古性だが、郡司と新山が捲ったのは森田の11.5-12.0の先行、吉田も竹内の11.1-11.9の先行で、仮に北津留が11.1-11.5で逃げたら届かない。となると来れそうなのは松浦と古性になる。

買い目を並べてみよう

既に吉田は松浦郡司古性の後ろにいる、新山逃げでは郡司と吉田が消え、山田は古性が内に刺さり続けて切り替えない限り古性よりも良い着を取れないという想定をしている上で、

・新山が最終先行で松浦か古性が3番手且つ一本棒の時
→北津留、園田が消えた残りの3,5,6,8,9の60点から3,5,8-3,5,8=6の12点を引いた48点。多過ぎ。
・新山が最終先行で3番手以降並走の時
→北津留が飛んでくるはずなので園田の差し目。北津留が来ると先行勢は横が出来なければ来れないので3着候補は2,3,7,9。4-1-2,3,7,9。4点
・北津留がかましに行って新山が3番手を確保した時
→捲りの新山は信用ならないのでその内を割って渡邉と園田で勝ち負け。松浦郡司古性より後ろにいるであろう吉田も消えるので4=8-1,2,3,5,9。10点。ただ渡邉が綺麗な番手捲りしか打ってないから内を割ることができるかは不明。買わなくて良い気もする。
・北津留がかましに行って誰かが3番手を取りに来た時
→同じく園田と勝ち負け勝負。前待ちの形になってしまう新山と渡邉は消し。吉田は北津留のかましに乗って勝負を賭けに来るかもしれないので外せない。今節差しの展開で成績がない郡司は多分来ない。4=3,7,9-1,3,7,94=9-6。19点。

正直、準決勝のタイムが遅かったのもあるので新山先行の1本棒になるとは思えない。新山の3番手とそれと連動した北津留の動き方が読めないから4=1,3,7,8,9の2車複にしても良いかも。芸は無いけどオッズ次第。


あたれ!!!!!!!!!!!!


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