2021グランプリ


敬称略。

誰が逃げるか?

超細切れ戦のヤンググランプリが入れ替わりの激しい展開になりやすいのに対してグランプリは単調なレースになりやすいのは昨年言及した通り。ただ直近10年で深谷・脇本の代表的な徹底先行型が出場しなかった年は2015、2016の2年のみなので、この2年の展開を参照するのが良いのではないだろうか。

参考:2015年と2016年

・2015年
近畿の稲垣裕之が赤板から先行で一本棒、1センターで3番手から武田豊樹が動いたのに合わせて稲垣の番手から村上義弘が発進。武田が村上に合わせられたと見るや武田の番手から平原が発進するも、3番手を回っていた神山雄一郎が単騎の浅井康太に内を掬われ、2センターの時点で平原の捲りの番手が浅井に。外を踏んだ新田は間に合わずも平原を食って2着。

・2016年
打鐘でもまだスロー。2015年同様に稲垣が逃げて番手に村上。先に動いたのは2015年と並びを入れ替えた関東で、2角開けから平原が前で一気に捲りに行く。村上が平原に身体を当てながら合わせて出ると他の選手は後ろ過ぎて間に合わず。村上がそのまま押し切り2着は平原の番手の武田、3着は単騎で先手ラインから途中切り替えた浅井。

誰が逃げるか??

結局徹底先行がいないこの2年も逃げる義理のありそうなところが逃げていた。②郡司は後ろの⑤佐藤慎太郎と⑥守澤とは地区違いなので逃げる義理がない。となると3車の厚みを生かしたい関東かゴールデンコンビの中四国か、、、、

察しの良い人なら気付くはずだが、今回のグランプリの並びは今年のダービー決勝にそっくりである。

参考2:2021日本選手権競輪決勝

松浦がスタートを取って逃げたい関東を牽制、後ろ攻めになった郡司は前を切ると関東が来てしまうのでそこに注文を付けに行って中四国-単騎×2-郡司ライン-関東の並びで打鐘。眞杉匠がなかなか引かなかったのはラッキーだったが郡司は攻め上がって中四国の後ろを取りに行く。番手絶好の松浦は2センターまで動かず、郡司と佐藤慎太郎を牽制して微差で押し切り。

先輩を背負って逃げたい関東3車、⑨清水が前で①松浦が後ろの中四国、郡司の後ろに佐藤慎太郎。中近がラインを組まずそれぞれ単騎なのだけは異なるが、それ以外はあまりにも似ている。
ということは当然、松浦の後ろが欲しい。④古性は単騎でも位置にこだわるタイプだから初手から狙うだろうし、郡司もこの位置は欲しいはず。仮に後ろ攻めになっても、ここを取りにくるはず。

誰が逃げるか???

考えられるパターンは2つ。1つは3車の厚みを生かして逃げたい関東がすんなり。もう1つはダービー同様に中四国が逃げを覚悟してその後ろを狙う動きが活発化する場合。松浦が関東の逃げを許容するはずはないので本命は中四国が逃げる展開に決め打ちしたい。

郡司のラインが3車になったと言うことは、逆に言えば捲る相手が6車しかいない、ということでもある。つまり単に松浦の後ろを狙うだけでなく自分で動く選択肢を手に入れたということだが、下手に選択肢がある方が迷ってしまうのではないか、ということである。単騎の古性は競輪祭を見る限り完全な自力型ではない。他ラインの後ろにつくと4番手で勝負権が無いから中四国の後ろを取ることだけがベスト。郡司がこれを阻むだろうか?というのは1つの焦点になりそうだが、ここはどちらのパターンも考えておきたい。

清水の近況を考えると「関東を出させない」スピードが最終1センターまで保つとは考えにくい。なので松浦が早めに出た後、松浦とその番手で連は決まりそう。この位置にいる可能性が高いのは古性か郡司、佐藤慎太郎は2年前のGPが脇本新田に次ぐ3番手からの強襲だったので郡司が番手ならこれも入れておきたい。守澤の位置はそれでも4番手になって遠すぎるから3着まで。

松浦の後ろが郡司のとき:1=2,5-2,4,5,6 12点
松浦の後ろが古性のとき:1=2,4-2,4,5 8点

保険を考える

競輪祭最終日の宿口の先行には鬼気迫るものがあった。吉田が出るかどうか不明だったのもあるが、GPはやりますよ、のこれ以上ない意思表示だったように思える。ただ、当然吉田は突っ張られることも含めて警戒される。寛仁親王杯は北ラインの分断に成功したが、あれは菅田の弱さと相手が4車ラインだったおかげでもある。吉田がもし早めにスピードを上げた時に内に入れないなら、そのまま外並走を続けるしかないが、宿口は最終Hを待たずして平原を連れて自力に転じるのではないだろうか。

平原の後ろはいくつかパターンがありそうだが、松浦は清水と吉田の力関係の判断が難しいので飛びつけない。となるとやはり古性か郡司である。宿口は平原の前で自分が残る目を考えて先行するタイプではないので切っても良いが後ろがあまりにごちゃつくなら3着に残る目はあるかもしれない。よって3-2,4,5-2,4,5,8の9点。

宿口と平原には行かれるものの清水が吉田に先行争いで踏み勝つなら松浦に再度のチャンス。逆にどうしても後ろで待って見極める必要がある郡司は少し厳しい展開になりそう。3-1-4,8
あるいは松浦の自力の距離が長くなって第2先行の形になった場合は3-4-2,8だが、これは保険の1つ目に入っているので割愛。

買い目

本命
1=2,5-2,4,5,6
1=2,4-2,4,5
保険
3-2,4,5-2,4,5,8
3-1-4,8
計31点


あたれ!!!!!!!!

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