※閲覧注意※ いまだに覚えている人を殺した夢

見たのは2年以上前なんですが、今でも手触りをうっすら覚えています。

夢の内容

ベタな展開なんですが、その夢を見たときは、人を殺してしまったという確かな手触りとともに目を覚ましたのを覚えています。

あるヒステリーな痩せこけたおばさんに虐待を受けていていました。
「なんでこんなこともできないんだ」的なことを言われながら、手を縛られた私はムチで叩かれていました。

傷だらけでもう逃げたい、こんなことがずっと続くならいっそ死んでしまいたい、と絶望に駆られていました。


そんな中、そのおばさんが暗い部屋でソファに座りながらテレビをぼんやりと見ている姿を後ろから見ている描写に移り変わります。

「俺がこんな苦しんでる中で、こいつはなんでこんなにのうのうとしてんだ。俺はこんな苦しいのに」みたいなことを思っていた気がします。

気付いたらそのおばさんの首をしめていました。両手で力強く。これでもかというほど力を込めて。


最初はおばさんも必死で抵抗します。何が起きているのかわからない様子で。手も足も慌てふためいています。私もその暴れを抑えるために力いっぱいに手の力を強めます。


そんな数秒が流れたあと、いきなり腕から手応えが抜けたんです。

少し手の力を緩めても何も変わりません。

思い切って力を抜くと、頭がぷらんって横に倒れるんです。

そうです。この瞬間に殺してしまったことに気づきました。


それに気付いた瞬間の手の感触が独特なんです。
それまで動いていた生き物がもう動かない。

頭で理解した瞬間、触っている肌の感触にやけに無生物感があるんです。
触っているのは人間の肌のはずなのに、少し冷たいし、反応もない不思議な感じ。

あ、もう生きていないんだって、感じました。


しょうがなかった

これで正しいんだ

だってあんなひどいことされたんだから


そう自分を言い聞かせていました。

しかし、心はそんな思い込みじゃ静まらないんです。
乾いた感情がいつまでたっても癒えないんです。


少し時間が経って多少落ち着きました。

さっきとはうってかわって、やたら冷静でした

おばさんの横たわった亡骸を見ながら、自分はこのことを一生背負って生きていこうと決意しました。


そこからしばらくして目が覚めました。

夜中目が覚めて、かなり頭が冴え渡っていました。

でもそのときに思っていたのは、夢か、というよりは殺してしまったな、という気持ちでした。


二度寝して初めてあれが夢だったんだと気づいたんです笑。

しかし、首をしめてぷらんとなったあとの手の感触は鮮明に記憶していたのを覚えています。

その頃の自分

前の会社やめて半年のニート期間の中盤で悠々自適に生きて何もストレスもなかったから不思議です。深層心理とか言われたら何も言えないですが。

自分で言うのもあれですが、育ちが良いほうなので、人を殴ったことも無ければ殴られたこともない人間です。

あとがき

人を殺したあとの罪悪感って一生引きずるんだと思いました。殺していいかという相手の話よりも、自分が背負うものが多いってその時の感情です。

別にだから誰かに何かを伝えたいというわけではなく、ただ単に不思議な経験だったと思い返した記事になります。

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