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2021年9月20日(月)

先日、訪問販売の業者さんが営業にいらして、お試しで、浄水器やモップをお使いになりませんかと半ば強引に置いていかれました。この時たまたま夫は留守にしていました。社会経験に乏しい私は、おいしい水がただで飲めるならと、きっと夫も喜んでくれるに違いないと思い、家にあげてしまいました。後から夫が帰ってきて大目玉をくらった事は言うまでもありません。

昨日は日曜日でした。礼拝の主題となったのは、「美しく生きるには、どうしても勝てないものを相手に生きる!」というお話でした。これは藤木正三牧師の言葉らしく、私は傲慢に過ぎた自分を省みる上でも、心に響くフレーズとなりました。

私を執刀した外科医が、勝てる試合しかやらないと話していました。これは100%成功する手術を手がけたい、リスクは極力背負いたくないという話です。この先生のことを、私はちょっと思い上がりだなと感じたものでした。私は患者なのだから負け戦では困りますが、それでも最初から勝てるという絶対の自信を公言して欲しくはなかったなと思ったのです。

癌でも遺伝子疾患でも、スポーツでも、ビジネスでも、ヒトは勝てないものに挑戦するからこそ、そこに信美が生まれるのだと教わりました。聖書には取税人とパリサイ人がいて、パリサイ人は、勝ち誇った祈りを神に捧げるのに対し、取税人は「神様、私をあわれんでください」と悲しみのあまり、胸を叩きます。このときに献金をきっちり納めて決まった断食を行っていたのはパリサイ人ですが、神様に義と認められたのは取税人でした。

美しさとは勝ち誇ることの対極にあるのかもしれません。お母さんになったばかりの女性が、右も左もわからず、赤ちゃんにおっぱいをあげるそんな仕草こそ、真の美しさなのかもしれません。

私はもうじき苦難のリハビリが始まります。何年も歩いていなかった下半身に鞭を打ち、どうにか歩ける体へと厳しい訓練を開始します。廊下を少し歩いてみたら、今朝は痛みで悶絶しています。みんながあたりまえに出来ることが、なにも出来ない。口惜しさを日々噛み締めながらのリスタートです。

曼珠沙華の花言葉は独立や悲しき思い出、あきらめだとか。私はこの赤い花を墓地で見ると、そこだけまるで生のパワーがみなぎっているようで、なんだか妙なエロスを感じたものです。

最後になりましたが、今日の最初の主題の訪問販売について一言!

私は夫に許してもらえると信じていました。でもその奢った態度がいけなかったなぁと思います。

おしまい。

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