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彼と彼女の風景 〜忘れかけていたときめきをあなたに〜

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Setsu が作ったショートストーリーを紹介します。 「彼と彼女」は3人称・単数の男女の呼称を意図しています。 2005年から2010年にかけて作ったものなので、ちょっとズレた感…
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記事一覧

【彼と彼女の風景】 episode 1

「暑いなぁ」 その声に振り向くと、自転車に乗った彼がいた。 「ほんと、暑いよね」 彼女は、…

Setsu
2年前
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【彼と彼女の風景】 episode 2 (1 of 6)

左脇に本を抱えて、彼女が廊下を歩いている。 休み中に何か読もうと放課後図書館に寄ってみた…

Setsu
2年前

【彼と彼女の風景】 episode 2 (2 of 6)

駅前の花壇の周りにあるパイプでできた手すりに腰を下ろし、彼は彼女を待っている。 午前10時…

Setsu
2年前

【彼と彼女の風景】 episode 2 (3 of 6)

「ねぇこっちのお店でもいい?」 ミスタードーナツの店の前を通り過ぎようとした時、彼女が彼…

Setsu
2年前

【彼と彼女の風景】 episode 2 (4 of 6)

「見たぞ! 見たぞ!」 大きな声を上げながら、友人が教室に入って来た。 「何だよ急に、い…

Setsu
2年前

【彼と彼女の風景】 episode 2 (5 of 6)

「いつになったらお前の彼女を紹介してくれんるんだよ?」 金曜日の昼休みに、またあいつがや…

Setsu
2年前

【彼と彼女の風景】 episode 2 (6 of 6)

「よぉ、早いな」 彼が1時5分前に駅に着くと、既に彼女は花壇のそばに立っていた。 「ちょうど良い時間のバスが無くってさぁ、10分も前に着いちゃった」 彼は彼女のすぐ隣まで来ると、手すりに腰を下ろした。 「それにしてもショックだよなぁ。あいつに彼女ができるなんて」 「あなたはどうなのよ、普段のあの元気の良さなら、彼女が居てもおかしくなさそうなのに」 「時々そんなことを言われるんだけど、全然ダメ。気配すらない。それよりお前はどう?」 「私も今日来るあの娘も全くダメなのよね。男子

【彼と彼女の風景】 episode 3

日曜日のお昼を少し過ぎた頃、二人はターミナル駅近くのファーストフード店にいた。 向かい合…

Setsu
2年前
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【彼と彼女の風景】 episode 4

ショッピングセンターの屋上駐車場に出るドアが開き、右手にコーヒーが入った紙コップを持った…

Setsu
2年前

【彼と彼女の風景】 episode 5

校門を出て彼は緩やかな坂を下ってきた。大きな通りまで出てバス停の時刻表を見ると、次のバス…

Setsu
2年前

【彼と彼女の風景】 episode 6

クリスマスイブの日お昼ちょっと過ぎに、彼女はJRと私鉄が乗り入れる大きな駅に着いた。 駅前…

Setsu
2年前

【彼と彼女の風景】 episode 7 (1 of 5)

自転車に乗って街へ向かっている途中、脇道から突然飛び出してきた女の子とぶつかりそうになり…

Setsu
2年前

【彼と彼女の風景】 episode 7 (2 of 5)

21時の時報を待って、彼女は電話をかけた。 2度目の呼び出し音が始まると同時くらいに受話器…

Setsu
2年前

【彼と彼女の風景】 episode 7 (3 of 5)

「こら、遅刻だぞ!」 約束の9時を少し回った頃、彼が駅に着いた。 「ごめんごめん、寝坊しちゃった」 「じゃあバツとして、今日は荷物係ね」 そう言うと彼女は、両手で前に持っていたバッグを差し出した。中には、彼女が早起きして作ったお弁当が入っている。そのバッグを左肩にかけながら、 「今日はどこに行くの?」 と、デートの約束をしたものの、どこに行くか聞いていなかった彼が尋ねた。 「まだ秘密。ミステリーツアーだと思って」 彼女は笑いながらそう答え、いくらの切符を買えば良いかだけ教えて