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オンライン真顔杯の振り返りと大会に向けての事前準備~テンプレデッキを自分のデッキに~

こんにちは、セトです。
今回はオンライン真顔杯に出場させていただいたので、簡単な振り返りをしつつ自分の行った事前準備についてご紹介させていただきたいと思います。

主催のたきしまさんをはじめ、実況・解説、参加選手のみなさま、応援してくださった方々。本当にありがとうございました!久しぶりに地区大会のような緊張感と熱いバトルを味わうことができ、とても貴重な体験をさせていただきました。

本題の記事についてですが、デッキ自体はテンプレチックな面白味に欠けるデート・ア・ライブを使用してしまい、デッキ解説だと既にみなさまが知っているような内容しかお届けできないと思い悩んでいました。
そのため、今回は大会に対する「取り組みや考え方」に焦点を置いて記事を書いてみようと思います。
抽象的な部分もあるかと思いますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです!

1.使用デッキと戦績

まずは、形式的なところから。
デッキについては選択理由の項目で深掘りしていくのでここでは表紙代わりにレシピのみ提示しておきます。

・使用デッキ

8電源デート・ア・ライブ

スクリーンショット (110)

・戦績

予選Bブロック
①DC8枝 先⭕️
②プリコネ8宝 先⭕️

決勝トーナメント
①デアラ8電源 先⭕️
②バンドリ8門ありさ 先⭕️
③かぐや様 扉電源 後❌ 先⭕️ 後❌

総合:5-2

ということで、最終的には2位という形で大会を終えることになりました。
嬉しいような悔しいような戦績ですが、順位以上に各対戦が最高に楽しく、学びも多かったので大満足です!
また、こうして結果全体を見渡すと、先攻を取れたゲームは全て拾うことができているので、自分のゲームスピードで戦っている時のデアラの安定感と押しつけ性能の高さが窺えますね。

対戦アーカイブはガハハチャンネルさんたきしまさんのチャンネルの方で確認できますので気になる方はぜひ見てみてください!

2.環境分析&デッキ予想

ここからは本題の事前の取り組みについて。
今年度は、2019年までの公式大会のような大きな箱型大会がなくなり、モチベーションが低下してしまった方も多くいらっしゃると思います。オンライン真顔杯の対戦アーカイブと自分の大会準備を読んで、少しでも当時の感覚を思い出し、みなさまのモチベーション維持のお役立て頂ければ幸いです。

・環境分析

大会に参加するとなれば誰もが通るであろう基本ステップ。偶然、同時期に環境調査アンケートをTwitter上で実施していたので、その途中経過や以前行われたせばチャンカップの分布を見ながら当たりそうなタイトルをリストアップしていきました。

それがこちら。どどん。

※個人的な判断で除外しているタイトルもいくつかあるので参考程度に。

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今年度発売されたタイトルを中心に多くのタイトルが活躍できる雑多環境で、広く対策しなければならない難しい時期ではありましたが、パッと見1000/1を主軸としたデッキが多いように感じました。なので、ここでは1000/1多めの環境かぁくらいの雑な感想を抱いて次のステップへ。


・各選手のデッキ予想

各選手のデッキ予想をする第2ステップ。
デッキ公開性とはいえ、レシピ提出後は中身をいじれないので可能な限り予想を立てて、その結果を反映したデッキ構築が求められました。
(要は普段の大会と一緒)

ただし、事前に参加選手の名前のみは提示されているのが今回の大会の特徴。
直接の交流がある方ない方いらっしゃいましたが、各選手のTwitterや過去の大会結果などをしらみつぶしに遡り、できる限りの情報を集めました。

その結果がこちら。

スクリーンショット (103)


本当に情報が無かった人は、「今日は〜のカード買いに行くかぁ」みたいな呟きや普段の調整相手などから無理やり予想しました笑。

詳しい中身ついてですが、こちらもぱっと見は1000/1多め。特にプリコネとDCが多い予想で、意識するタイトルの筆頭に。デアラも環境の全体数的に無視はできず対策必須。これに加えて、せばチャン優勝のかぐや様も対戦経験が少なく、意識しておかないと初見殺しに近い形で敗北しかねないと思い、仮想敵にリストインしました。

総括すると、、
プリコネ・DC・デアラ・かぐや様の4タイトルを念頭に置きつつ、8門ありさ(←個人的な予想ではほぼ確定で無視できず)のような奇抜なデッキに当たっても対応できるような選択肢の多いデッキを選ぶ必要がありました。

3.デッキ選択と構築決定

・デッキ選択

いよいよ運命を決める第3ステップ。
練度なども加味して、候補は8電源デアラ、8電源SAO、8電源プリヤの3つでした。

環境分析の内容を含め、持ち込むデッキの条件は、、、

①1000/1デッキの序盤の猛攻を受けても問題ないor抑制できること。
②かぐや様の神原やデアラの移動四糸乃で著しくゲームプランが崩壊しないこと。
③どんなデッキに対しても自分のラストの動きを突き通せること(相手によって機能が停止するデッキは✕)。


①に関しては候補が全て8電源ということもあり、先上がりからの横並び面展開で切り返せるのでクリア。

続く②。
神原に対しては、
デアラは、移動四糸乃や士道で何とかいなしてクリア。
プリヤは、銀クロ特攻で何とかごまかして及第点。
SAOは、一面取られた後に波状ガッツンダーで無理やり突破してギリ及第点。

四糸乃に関しては、
面で戦うなら、基本的に自分から突っ込まないというプレイを一貫することで対策。あとは、お互いがめくる電源の物量勝負なので神様にお祈り。
という雑な解釈でいったん保留。

(今期、四糸乃に対する回答を自分でも言語化できていない。)

といった感じで、すでにデアラ以外怪しい雰囲気が漂い始めていますが何とか全員生存。

そして、最後の③が今回のデッキ選択の決定打となりました。
ラストの動きが通せるか?という評価項目なので、それぞれデッキの終着点を並べると

デアラ:狂三多面発射による1~2ターンかけてのゲームエンド。
SAO:面制圧からのホラーで相手の攻め手を封殺。
プリヤ:電源連動+守護竜の咆哮+銀クロで柔軟に展開しながら、2~3ターンもらってゲームエンド。

ということで、デアラ以外の2デッキは、最終プランに相手の打点を大きく削ぐ防行札が絡んでいることが分かります。
一見、DCのひまりやプリコネのハツネ・キョウカに刺さりそうな雰囲気があり、環境適正が高いのでは?という印象を持たれがちですが、現実はそうも甘くはありません。

そんなことは相手も当然承知済みで、DCであれば音姫多面+由夢で防御札を避けつつ、面でも張り合ってくるルートがあり、プリコネであればアルティメット武蔵多面で面も助太刀も会話拒否される可能性があるのです。

もし、相手がこれらのカードをデッキに採用していた場合、防行札をメインプランに組み込んでいるこちらのデッキはそのプランを半分以上機能停止状態に追いやられ、何もできないまま終わってしまうことだってあり得るでしょう。

結果、相手に左右されやすい受け寄りのデッキよりも自分のやりたいことを押し付けつつ、士道や四糸乃で相手の動きに柔軟に対応できるデアラが最適だろうという無難な思考に落ち着き、このデッキに命運を託すことになりました。

・構築決定

基本的には世間一般で使用されている構築と8割方一緒だと思うので、今回の大会に向けて悩んだり、変更したりした部分だけ紹介します。

まず、普段使っているレシピがこちら。
ばばん。

スクリーンショット (111)

49枚一緒で1枠は2000拳→士道になっています。

ほとんど一緒じゃねーかという感じですが、これでも色々悩んだので、1枚ずつ紹介していこうと思います。

基礎顕現装置

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DCやプリコネへの対策として検討しましたが、前述の防御札機能不全問題で泣く泣く断念。ミラーだと狂三ワンキルを耐える有効な手段になるので、他の選手が採用しているのを見た時は内心ヒヤヒヤしていました。

2000拳の枚数

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今回の大会で唯一変更した枠。
本来、1/1のリバースメタが複数枚採用されている構築では活躍の機会が少なく、0〜1枚に抑えるところなのですが、デッキ公開性というフォーマットに合わせて2枚に増投しました。

公開性における0〜2枚の検討過程を記しておくと、

0枚:1でカウンターを打たれないという情報を事前に当ててしまうので、相手の思考とプレイを楽にしてしまう。
1枚:0~1の過程で見えてしまうと、積んでいる意味がなくなってしまう。また、初手で引いた際にマリガンで捨てずらい(心理戦的な側面から)。
2枚:マリガンや道中で1枚見えても相手に意識させることが可能。後半も相手が把握すべきカードの枚数が増え地味に思考を圧迫してくれる。

といった感じで2枚採用に落ち着きました。
普段だと、1枚目が見えると逆に2枚目を警戒してくれる人もいるので採用枚数を抑えていますが、お互いの手の内が割れている公開性の試合ではカウンターや防御札の扱いが非常に難しかったです。
結果的には2枚目が活躍した試合もあったので枚数を増やしてよかったなと感じています。

1/1リバースメタ

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こちらは結局変わっていない枠ですが、環境の変わり目や大会のたびにの折紙のクロックアンコールと入れ替えるか悩んでいるカードです。
今回は、DCの遥月によるアンコール除去やプリコネがコッコロの連動+島風改+集中のパンプで継続的にこちらの盤面を触ってくるシーンを想定して、序盤からアドバンテージを稼ぎ続けてくれるリバースメタの方が活躍の機会が多いと判断しました。ミラーでは構築の弱点にもなってしまますが、2000拳を多めに採用したこともあり、そこで1/1の枚数差をどうにかカバーしようという結論になりました。
試合を振り返ってみると、こいつを採用していなければかなりきついマッチング(特に8門ありさの6000+3000拳ライン)もあったのでかなり助けられました。


おまけ

2/2の色について

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先日Twitterでアンケートを取ったところ2/2が赤派か青派でいい感じに分かれていたので、個人的な意見を書いておこうと思います。
個人的にはデッキの通り赤のアンコール狂三を押しています。
理由は単純で0でクロックに叩ける赤のカードが1枚でも多い構築の方が序盤の動きが安定しやすいからです。アリスが4枚積まれているくらいなので1ターン目から電源を貼って1/1を着地させたいデッキであることは言うまでもありません。そこで、電源を貼るために赤のカードをどれだけ自然に最初のクロックにおけるかが鍵になると考え、赤の2/2を4枚採用しています。
他にも雑多環境である現在、アンコール持ちの方が安定しやすいなど理由はいくつかありますが、語るときりがないので今回はこのくらいで。
(青採用の方の意見も知りたいので是非Twitterなんかで教えてください!)

以上構築決定までの過程でした。環境への接し方など何かしら参考になれば幸いです。

4.練習

ここからは各選手のデッキが公開されてからのお話。

やったことは単純明快。どどん。

同じブロックの選手のデッキを完コピして対面に置いたり自分で回したりするだけ(流石に全選手は時間的に無理だった)。

プレイまではトレースできないのでどこまで効果があるのか定かではありませんが、本番で“既に対戦経験のあるデッキと対峙する”というのはメンタル面でかなり余裕を与えてくれました。実際、同じブロックには宝枝プリコネのような初めて当たるデッキも存在したので、概要を自分の手で把握できただけでも大きな収穫(2/1の黄色応援が死ぬほどきつかった)で、自分と相手の主要な勝ち筋と負け筋を改めて前日に整理することができました。

上記のデッキに加えて、パワーラインで不利が付き、苦手意識のあったパープル式部選手の青の2/2入りのデアラとも練習を行い、自信を持って当日を迎えることができました。

リモート化が進み、家の中でも簡単に対戦相手が見つかるご時世なので、頭の中でごちゃごちゃ考えるよりも、隙間時間を利用して実際に相手のデッキや環境デッキを回して理解度を高めるのが板というわけですね。

練習に付き合ってくれた仲間には心から感謝してます。


5.まとめ

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。事前の取り組みというふわふわとしたテーマでどれくらい皆様のお役に立てるような情報が発信できたのか分かりませんが、大会のアーカイブと合わせて少しでも大会シーンの雰囲気を思い出し、皆様のモチベーションの維持や取り組み方の参考にしていただけますと幸いです。

今回は、ほぼテンプレのデッキを持ち込んだのでリストの見た目やデッキ解説で“魅せる”ことはできませんでしたが最後に一言添えるとすれば、、、


元は人のデッキでも自分なりの調整や考察を行い、練習を重ねればそれはいつか“自分だけのデッキ”になるということです。

カードゲームの楽しみの1つとしてデッキを作ることがありますが、デッキづくりというのは一概に0から作ることだけを指すわけでもありません。
TCGを続けていると、
「自分で0からデッキを作れるようにならなければ、、」
「テンプレデッキばかり使っている奴はつまらない、、」

と色々な意見と対峙することがあると思いますが、出来上がったデッキをプレイ重視で楽しむことも立派な遊び方の1つだと思いますし、デッキ構築に関しても0から土台を作るのが上手い人、土台をもとに大会シーンで使えるように調整するのが得意な人と様々です。

そして、最終的に人と全く同じ50枚であったとしてもその中に自分なりの調整過程や考えが詰まっていればそれは自分のデッキということができるのではないでしょうか?(起源主張とはまた別の話)

半分、自分への言い訳みたいでかっこ悪いですが、オフラインの大会が開催されていた時期に「ここの大会は環境デッキばかりでつまらない」という言葉を耳にしたことがあったので自分なりの考えを書いてみました(笑)

少しでもデッキ構築やTCGにおけるアイデンティティみたいな部分で悩んでいる方の助けになれば幸いです(+_+)

(「オリジナルデッキを作れるようになる」以外にも楽しみ方や上達の方法はあるぞ!というお話)

とはいえ、オリジナルデッキを作り上げ、それを大会で活躍させることのできる選手たちは本当に“カッコいい”し、尊敬できる方たちばかりなので、いつかは自分で強いデッキを組み上げ、大会で結果を残せるようになりたいです!

なんだか恥ずかしくなってきたので今回はここらへんで締めくくろうと思います!
改めて、最後まで読んでくださりありがとうございます!オンライン真顔杯最高に楽しかったです!

あと、3月10日(水)と3月12日(金)の21時からたきしまさんのチャンネルかガハハチャンネルさんで他の選手と一緒に振り返り配信をさせていただくことになったので、是非見に来てください!
(他の選手も別日程で振り返り配信やるみたいなのでそちらの方もよろしくお願いします!!)


記事やデッキについての質問は可能な限り対応いたしますので、気軽にTwitterなどでご連絡ください~。
引用リツイートなんかで感想なんかもいただけると励みになります!

それでは、またどこかでお会いしましょう。

さよなら~


(普段はしろくろオンラインサロンというサービス内で記事を書いていたり、ECGチャンネルというYouTubeチャンネルで情報発信をしているので興味を持ってくださった方は覗きに来てね☆)

以下は応援枠です。
今回の記事を気に入って頂けたり、個人的に応援してくださる方がいらっしゃったら、購入していただけると嬉しいです!

特典なしというのも味気ないので、他の候補デッキであった8電源SAOと8電源プリヤのデッキレシピと簡単なコメント掲載しておこうと思います!

ぜひとも、よろしくお願いします<m(__)m>

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