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「初めてのライブ」 シンガーソングライターってどうやってやるん? その3

すこし前のブログを整理していました。
「わたし、もっとたくさん歌いたいな」と素朴に思ってから、広島でシンガーソングライターを生業の一部にして生きる今までの記録が出てきたので、noteにまとめ直してみます。

その2はこちら👇

⑥かっこわるいし、悔しいし(2017.5.22)

くやしい

オープンマイク後の、悔しくて身悶えする私の表情はこんな感じ。笑

オープンマイクとは?
「店のマイクを、飛び入りの客に開放する」あるいは「客が店のマイクを使って、音楽の演奏や歌唱、詩の朗読、寸劇、お笑いのネタ披露、手品、紙芝居などのパフォーマンスを行えるという営業形態(の店)」のことである。(Wikipediaより)

そんなにポピュラーではないものの、探せば見つかるオープンマイクイベント。この日はシェアハウスメイトが誘ってくれた、茅ヶ崎の「ぱぱっち」のイベントに参加しました。(当時は逗子在住でした)

学生時代に何度か参加したことがあったのですが、本格的に「歌うぞ!」と決意してからは初めて人前で歌を披露する場面。さらに5日後にはライブ本番を控えて、練習してきたことを試せる場なわけです。

結果的に、何を大失敗した訳でもなく、割と落ち着いて、MCも受けるところは受けて、歌も練習の通りには歌えて。

でもだからと言って、聴いてくれる人の心をぐぐっと掴む!というのはまた別の話。一朝一夕で身につくものではないんだなあと痛感したのでした。

もちろん悔しい!という気持ちはありつつもイベント自体は楽しかったんですが!歌を歌うこと自体も、他の人の歌を聴くのも。
カバーや即興、毎回参加してる歌い手さん同士のお約束のやりとりとか。
オープンマイクという形で作られる温かいコミュニティは、とても好きです。

さて、オープンマイクのみならず、ライブに向けて挑戦したことはあと二つ。
Twitterアカウントの開設
Youtubeチャンネルの開設と動画投稿

くやしい2

特にYoutubuの動画投稿にあたって、自尊心と大葛藤。笑

「こんな動画、どうあがいたって素人感丸出しじゃないか!」
「なんかもっとすごい感じのクオリティ(あんまり具体的じゃない)にできないと世間様にとても公開できない!」

という心の声をスルーして、結局投稿してみました。
(結局初期に投稿した動画は、チャンネル引っ越し時に削除しました)

ちゃんとこだわって、基準の高いアウトプットをしていくもの一つだけど、とにかくアウトプットすることで1mmでも自分を底上げしなきゃ。

どうあがいたって素人丸出しの自分を、受け止めて、晒してしまえ!という荒療治でしたとさ。

さあさあ、初ライブ本番はもうすぐそこ!


⑦ステージの向こう側(2017.5.27)

ライブ1

初めてのライブ当日。
ふわふわするような、はらはらするような気持ちを抱えて東京駅へ。先輩シンガーの慈光さんと、ボーカルスクールの田中先生と共に新幹線で新潟へ。

ライブの日に飲まないほうが良いものってあるのかな!?
食べないほうが良いものってあるのかな!?
移動中にしとくべきことってあるのかな!?

「???」ずくしの頭の中を先輩にぶつけて、ライブの日の過ごし方から、歌作りのこと、路上ライブやライブハウスで歌うためのハウツー、
歌うことへのスタンスまで、たくさんのことを教えてもらいながら過ごす移動時間でした(贅沢!!)。

コーヒーとか、辛いものがよくないらしい。と言いつつ朝カフェオレを飲んでしまったことを反省する私。笑「初めて」は色んなことに多分に神経過敏になりますね。

新潟駅についた後、軽く食事をして会場入り。
共演するシンガーさんたちと合流して、順番にリハーサル。

声が震える震える。
声出しを堂々とする共演者さんたちに慄く慄く。

ライブ2

でも状況に必死についていくうちに時間はどんどん過ぎるもので。
あっという間に会場がオープンして、本番へ。

2曲準備してきた歌、壁に向かって練習したMC。
用意した時間に比べて本番はあっっっという間に終わる。
そして必死すぎて本番中のことは記憶喪失!

思ったより声は震えなかったこと、
前の席で優しくうなずきながら聞いてくれた女性の顔、
だけが断片的に頭に残っていたり。

ライブ3

「楽しかった!!!」という感想がすべてでした。

悔しさや達成感がもっともっとあるかなと思っていたけど、いや確かにそれはあるんだけれど、圧倒的に楽しかった。

慈光さんのステージを見た時に、「歌って、音楽って、やっぱりすごい」って思いました。会場を巻き込んで、一緒にテンションを上げて、心を一つにする。それができることはとっても重要な一つのスキルなんだなって。

「心が震える空間を、音楽でつくる」ことができるんだと、ナマで感じられた大切な第一歩。

じゃあ私はこれから、どんな風に歌って行きたいんだろう?
自分と会話しながら、最終電車に飛び乗ったのでした。


つづきはこちら👇


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