やり場のない気持ちの駄文

どこかに吐き出さないと、いつまでも前に進めなさそうだったので。

例の如くまとまりの無い駄文です。固有名詞も出しません。なんの価値もないポエムですが、きっと意味だけはあるのでしょう。それでよければどうぞ。

「解雇」の二文字の重さ。

今日(正確にはもう昨日)、推しの箱が解散しました。そして、最推しが解雇という形で、この世界を去ることになりました。

告知文の中にある「解雇」という文字がどうしても受け入れられなくて、読み返そうとはしたけれど、苦しすぎて読めなくて。結局、告知文はたった1度しか読んでいません。

いつか別れの日が来ることは初めから知っていたけれど、こんな形になるとは昔は思ってもみなかった。最近は薄々悟ってはいたけれど、その実、覚悟なんて全く出来ていなかったのだと、現実が脳に浸透するにつれて痛感しました。

何も、推しの引退が初めてな訳ではありません。今まで何人かの引退配信に立ち会ってきましたし、中にはかれこれ1年以上経っても未だに推しマークを付けているほど推していた人もいます。それでも、今回だけがこんなに息苦しいのは「解雇」という形態ゆえでしょうか。

唐突な自分語りで恐縮ですが、私は結構冷酷な人間だと自分では思っています。
元来、他人というものに興味が薄いのです。誰かを強く好きになるわけでもない。興味がないから、誰かを嫌うこともない。誰にでも愛想笑いをして、その場だけの付き合いをする、そういう類の人間です。

かといって、では自分自身が好きかと問われると、むしろ嫌い。こうして考えれば考えるほど、情の薄い自分が嫌になります。結局のところ、他人と言うよりも人間嫌いなのでしょう。

人付き合いは悪く、上辺は誰かを気にかけているようでその実、誰かのために自ら行動するなんてことはほとんどない。

そんな自分が、ここまで夢中になって応援してきた推し。そのVtuberとしての物語の終わりが、無惨にもなんのエンディングも迎えることなく、ただただ冷たく打ち切りになったことの衝撃は、それほどに大きいものでした。

物語としての、たった1つの命。

冷静に考えれば、単に1人のVtuberとしての活動が終わりを迎えただけで、誰かが実際に死んだわけではありません。もしかしたら、またどこかで、いつか聞いた声に出会うこともあるのでしょう。もしくは、もう出会っているということもあるのかもしれない。

けれど、一つの物語として、そこに存在した彼女はもう二度とその姿で、そのキャラクターで現れることはありません。

私が惚れた物語としての彼女は、確かに今日、そのたった一つの命を終えたのです。

その終わりが、誰に見守られるわけでもなく、どこまでも無機質なたった二文字であったことが、今はただどうしようもなく悲しく、口惜しい。

これまで引退していった他の推したちは、現実はどうであれ、最後にキャラクターとして物語のエンディングを仕上げて去っていきました。それを見送ることで、自分としても心の整理をつけていたのでしょう。

それができないことの、なんと寂しいことか。

もちろん、事情があったことは察しています。こうならざるを得なかったことも。
何が本当なのか、誰が悪いのか。それとも誰も悪くないのか。それは当事者ならぬ私には預かり知らぬことですし、あれこれ推測するつもりもありません。

ただ、その終わりはせめてこれまでの物語にふさわしいものであってほしかったと、取り返しのつかない今になってそう惜しむだけです。たとえそれが、輝かしい終わりで無かったとしても。

きっとこの喪失感を抱えたまま、しばらくこの界隈で生きていくのでしょう。そして徐々に、その喪失感すらも薄れていくのでしょう。

けれども。彼女とそのファン達で残したこれまでの物語は、無くなってしまうわけではないでしょうから。せめてそれだけは、大事に抱えて生きていこうと思います。

終わりに。

ここに来て色々と思うところはありますが、それでもやっぱり、この箱が大好きでした。
これからも個人で活動していくメンバー達については、これまで通り応援していきます。

そして、もし叶うのなら。別の姿の懐かしい声の誰かと、またみんなで集まることのできる日が来ますように。

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