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【VRChat】思い通りいかず、ふと寂しさを覚えた貴方へ

 別にVRChatに限った話ではないかもしれないけれど。
 VRChatの楽しみ方について、他人との交流に重きを置いてしまっているとたまにしんどくなるときがある。けっこーーーーーしんどい時がある。



 集会行ってみたけど、周りは話が盛り上がってるのに自分は何もできてないなあ……

 フレンドもうすぐ1000人超えるけど、気軽にJoinできる人はその中の何人かな……

 昔はみんなで一緒にワールド巡ってたのに、いつからかみんな他のゲームする頻度多くなってない?

 長らくプラベ籠ってるって思ったら、知り合いのみんなで一緒にアレを攻略してたんだね。一緒に行きたかったなあ……

 あの人に会いに行こうと思ったけど、プラベにいるから行けそうにないなあ……

 同じインスタンスには行けたけど、知らない人と盛り上がってて入りづらいからいいかな……

 Twitterに気合入れて撮った写真上げたけど、ぜんぜん反応来ないなあ…… 


 まあまあしんどくなる時はある。チャンス逃してるなあ……と思うこともある。VRChatってこんなんだったっけなあ……と思う日も稀によくある。



 でもまあよくよく考えると、VRChatはゲームであると同時にVRSNSでもある。そしてそこにいる皆が、一般的なゲーム以上にVRChatという空間の中で思い思いに時間を過ごしているのである。

 時間の使い方は各々の自由で、よほどのことがない限り他人に縛られるものではないのである。


 そこにいるのは別の人間だ。自分の思い通りに動いてくれる都合のいいお人形ではなく、意思を持った人間だ。

 だからこそ、噛み合わない時はとことん噛み合わない。都合が合わなかったり、私生活が大きく変化したり、そう簡単には明かせない事情があったりで。

一度噛み合っていたように見えても、微妙なズレがあって離れてしまうということは往々にしてある。


 けれど、『寂しい』という感情を最初から抱き続けていたのだとしたら、VRChatでの生活をこんなにも長く続けられていないはずだ。

 先に出会いがあり、先に楽しみを覚えたからこそ、ふとしたきっかけから寂しさが生まれるのではないか。

 要は、たまにTwitterに流れてくる教科書の麻薬中毒に関するコラ画像のようなサイクルみたいなものである。

図:悪循環画像ジェネレータにて作成した画像

 出会いがあって楽しくなって、でもそうやって楽しさを求め続けているうちにふとしたきっかけで急に寂しくなって、何か物足りなさを感じてしまう。


 それはきっと、タイミングや何かしらが悪いだけなのだ。自分が走りすぎていて、周りがゆっくり歩いているのを通り過ぎてしまったのに気づけていなかったことにようやく気づけただけかもしれない。色々噛み合わせが悪かっただけなのかもしれない。


 例えば、挨拶をしたのに誰からも挨拶を返されなかったことに酷く失望して塞ぎ込んでしまうかもしれない。
 でもそれはワールドの声の減衰が強めに設定されていたから相手が挨拶に気づかなかっただけかもしれないし、実は自分のマイクの調子が悪くて声を発せていなかったのに自分が気づいていなかっただけかもしれない。

 噛み合わせが悪いとか巡り合わせが悪いというのは、その程度のものなのである。

 案外、他人は良くも悪くもこちらのことを気にかけていなかったりする。
 VRChatでワールドやらアバターの負荷で急にログアウトや切断されてしまうことはザラ。なんとなく間が悪くて落ちてしまう人も割とよく見るので「まあそんなもんだよね」とサラッと流すし、それどころか無言で落ちた人の名前なんていちいち覚えていないまである。
 その程度で恨まれるような肩身の狭い世界ではないはずだ。

 少しのめり込むだけでフレンドの数が膨れ上がってどのフレンドといつどこでフレンド交換したか覚えられなくなることは最早VRChatの日常だ。
 だから、少しぐらい噛み合わせが悪い日があっても、相手側は案外そこまで気にしすぎていないものなのだ。


 現実だって毎日思い通りに上手くいく訳じゃない。失敗する日もあるし、もやもやする日もある。だからこそVRChatでも似たようなことになる日がないわけがない。そういうものである。


 そういう日だとようやく気づけたら何をすればいいだろうか。逆に考えれば普段他人に縛られている自分が珍しく他人に縛られない日だと思うと、何でも出来そうな気がしてこないだろうか。


 たまにはSocial画面より、見に行く機会の減ったイベントカレンダーを眺めて見るのはどうだろうか。未知のイベントはちょっと不安もあるけど、ワクワクもする。

 適当にWorld画面を広げて、あてもなく無数の世界を1人で旅する日にするのも悪くない。このVRChatはMeRoomやJP Tutorialや各種ゲームワールドやその他諸々のChillワールドだけで構成されているわけじゃない。
 如何せん探すのは大変だが、景色が綺麗なワールドも、魅力的な冒険ができるワールドも、どこまで続くか分からない線路を進み続けるワールドも、密閉された空間の中に蜘蛛の巣のように張り巡らされた無数の道があるワールドも、夜空に咲き続ける花火を眺めるだけのワールドも。
 ここには私達の思いもよらない世界が広がっている。

 たまには現実を優先したっていいじゃないか。
 最近発売されたけどタイミングを失って遊べていないゲームで遊んでみたり、ちょっと運動をしてみたり、積んだままになっている本を読んでみたり、だらだら動画を垂れ流してみたり。


 そうして普段より静かで、けれど普段と違うことをして日を過ごしていくうちに、また次のチャンスだったり、楽しさだったりというのはやって来るのだろう。

 だからまあ、そういう機会なのだと思ってたまには肩の力抜いてみようか。他人は変えられない。自分が変わるのもまあまあしんどい。そんな時は無理をしないでおくのが、他人に依存しすぎないためのコツなんじゃないかと思うこの頃である。

たまには立ち止まる日も悪くない。


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