【MHW:IB】その『おすすめ最強装備』は『あなたにとっての最強装備』とは限らない
最近はYoutubeがとても盛り上がっており、ハンターの皆さんの中には「Youtubeに投稿された動画を参考に狩猟生活を送っている」という方も少なくないでしょう。そんなYoutubeの動画でよく目にするのが、『おすすめ最強装備』『汎用テンプレ装備』といったタイトルです。これらの動画を見て装備を作り、普段の狩りに赴いている方もいらっしゃると思います。
ですが、そんな貴方にこそ、こんな質問をさせて頂きたいのです。
その『おすすめ最強装備』は『あなたにとっての最強装備』ですか?
はじめに
本記事は、以下のようなハンターさんを読者として想定しています。
・最近モンスターハンターを始めて慣れてきたハンターさん
・YouTubeで紹介された通りの装備をそのまま作成しているハンターさん
・装備やスキルについて自分ではあまり考えたことがないハンターさん
・スキルの効果についてざっくりと知っているハンターさん
ですが、動画投稿に関する『ちょっと興味深い話』もありますので、それ以外の方にもざっくりと目を通していただけると幸いです。
動画の内容と視聴者の実情とのギャップ
装備紹介動画を見て、こんなことを感じたことはありませんか?
①作ろうと思ったけど装飾品が足りなかったり、
防具や護石を作る素材が足りないので作るのを諦めた
他人の装備を参考にしようとする際全般にあり得るパターンです。
ほとんどの場合、周りが紹介してくれるのは『紹介する人が持っている装飾品や防具・護石』で作れる装備構成であり、それが『あなたの持っている装飾品や防具・護石』と一致するとは限りません。特に装飾品が足りない場合は、作りたい装備構成を何十時間かけても作ることができない……ということもあります。
装備や護石はまだしも、装飾品が足りない場合は「せめて自分の手持ちだけで作れる代替案があれば……」と感じることでしょう。
②複数の装備が紹介されていたが、
作るのがカンタンな装備しか用意できず劣等感を覚えた
装備を紹介する側によっては、入手難度が高い装飾品を含む装備構成と含まない装備構成を同時に紹介しているものもあります。
しかし、装備を紹介される側からすると複雑な心境になることもあるのではないでしょうか。入手難度の高い装飾品を一つも持っていないわけではないのに、それらを『沢山使う』『一切使わない』装備しか提示されないのはちょっとモヤモヤするし、『沢山使う』ほうを作れないのは周りと比べて負けている気がしてしまう…といった事もあるのではないでしょうか。
特に「入手難度の高い装飾品があと1個足りない!」という場合、「難度の高い装飾品を少しだけ含む装備構成を教えてほしい……」と感じたこともあるはずです。
③紹介されていた装備に、
自分がいつも使っているスキルが入っていなかった……
狩猟スタイルによっては『体力増強を3積まないと夜も眠れない』、『回避性能のない狩猟生活なんて考えられない』、『身体が回避距離を求めてやまない』、『ボマーを積まないと自身が爆発する運命の下に生まれた』などなど、これだけは欠かせないスキルがある!というハンターさんもいらっしゃるのではないでしょうか。
でもそんな需要に応えてくれる装備紹介動画は、そう多くは存在しません。自分にとって欠かせないスキルと紹介されている装備のスキルが一致すれば儲けものですが、無数に存在する動画の中から探し出すだけでも一苦労です。
『おすすめ最強装備』のカラクリ
先に述べたように、『おすすめ最強装備』のような装備紹介の動画は数多くあれど、それが『あなたが持つ装飾品などフル活用し、あなたにとって欠かせないスキルを含む最強装備』であるとは言えないことのほうが多いのです。では、それは一体なぜでしょうか……?
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30分考えても答えが出なかったので、動画を作っている方々に、普段紹介する装備を考える時にどんなことを考えているかを直々に教えてもらいました。
① スラッシュアックス使いのCさんの場合
特に強くは意識してないですけど、 表示してるスキル構成や装備を100%まねてもらうような意図は全くもって入れてません。
あくまでも(スキル構成や装備は)視聴者が自分で考えてねって感じですが、一番大事なとこだけは強調して伝えてるつもりです。
② 操虫棍使いのKさんの場合
私が最も重視しているのは、『そのまま真似して野良に行ってもらって問題ない装備・スキルを紹介する』ことですね。
それに関しては特に「レアな装飾品を避け、誰でも組めそうな装備にとどめている」といったことはせずに、自分が今作れる最高の装備を紹介していますね。見て頂く方々にはできる限りそれに近い装備を目指して頂ければいいかな……というイメージで紹介しています。
また、火力スキル一辺倒でなく、生存スキルを盛ったものを紹介しているのが私(の装備紹介)のポリシーです。生存スキルを切って火力スキルに回し始める段階の方は、私の装備紹介を卒業する頃合いじゃないかなぁ、なんて思いながら活動してます(*´▽`*)
③ 常に見た目がキラキラ輝いているTさんの場合
端的に言えば、私は装備紹介よりも『動画の見栄え』重視ですね。
単純に装備紹介するだけなら文字で見た方が分かりやすいじゃないですか。なので私は『この装備を作るとこういう戦法や面白いことができる!』という企画を先に考えて、それに沿った装備を作ったうえで、クエスト中に実際に使っている様子を中心に動画にしています。装備やスキルは一応紹介してはいますが、クエスト終わりにチラ見せする程度です。
そういった企画がほぼ前提なので、視聴者がまねできるかどうかは全く考えてないです。少なくとも動画見て、「あ、これやってみたいな~」と思わせることが出来れば勝ちかな、と思ってます。
なので私の動画をきっかけに、視聴者自身が自分なりに考えて私の企画を真似してみてほしいですね。
ということで、3名の方にご回答頂きました。
どの方からも真摯かつ個性的な回答を頂きました。いやあ、我ながらここまで似ているようで違う回答を頂けるとは思いませんでしたね(本音)。
例えばCさんは動画で装備を紹介するための分かりやすさに重点を置いていますが、Kさんは『実用的かつ安全な装備を紹介する』ために紹介する装備の選定に力を入れています。その一方でTさんは手っ取り早く紹介する装備に興味を持ってもらうために、クエスト中の尺を多く確保していらっしゃるしているようです。
少し話が逸れましたが、こんな個性的な複数の回答全てに共通しているの点があります。それは、『私から装備の紹介はするけど、最終的には自分で考えてみてほしい』というものです。
ここまで長々と『紹介を見る側』と『紹介を作る側』の視点で装備やスキルについて語ってきましたが、勘の鋭い方なら既にお気づきになられている事でしょう。
「あれ?もしかして『自分にとっての最強装備』を探すぐらいなら自分で考えたほうが早いんじゃないか?」と。
『あなたにとっての最強装備』とは何か
さて、ここで冒頭から使っている割に曖昧だった『あなたにとっての最強装備』は実際何なのか、を考えていきましょう。
あ、いえいえ。何も『ダメージ計算をして最高火力が出せるスキル構成を自分で考えてみてね』なんてそんな投げやりな事を言うつもりはありません。相変わらず具体的な話はしませんが、イメージしやすい話です。
『あなたにとっての最強装備』。それは多くの人にとって、『ダメージを受けないようにしつつも、安定してダメージを与え続けることができる装備』だと思います。
そして私がそれに付け加えたいのは、『あなた自身の今持っている物資を最大限にフル活用した装備』ということです。
初めに前者、『ダメージを受けないようにしつつも、安定してダメージを与え続けることができる装備』を挙げる理由について説明します。
といっても結論は単純で、『いくら多くのダメージを与えられても、何度も何度もダメージを受けたり倒されてしまうようでは攻撃するチャンスが減り、火力を高める意味がない』からです。
TwitterのタイムラインやYoutubeを眺めていると、火力に特化した装備を組み、ごく僅かな確率で生まれる『最速』への挑戦権を勝ち取り、あっという間にモンスターを狩猟していくハンターも居ることがわかります。そういった遊び方のことをTA(タイムアタック)と呼びます。
……が、別に貴方もTAをしなければいけない訳ではありません。もちろん最低限以上は狩猟に貢献する必要はありますが、たかが火力を高めるスキルの1つや2つぐらい削ったぐらいで周りから忌み嫌われるようなゲームではありません。その程度のスキルを減らしたところで、(状況によりますが)クリア時間が数十秒~数分変わる程度でしかありません。
むしろ防御面を疎かにしすぎてダメージを沢山受けては回復するのを繰り返したり、一度や二度体力を削り切られて倒れてしまうほうが問題です。
受けたダメージを回復する間、倒れてキャンプまで運ばれる間、あなたは攻撃できません。それは即ち、マルチプレイでは最大4人分与えることができるダメージが1人分減ってしまい、他のハンターに迷惑をかけることになります。シングルプレイは悲惨で、与えられるダメージが0になります。
また、いわゆる各武器種の『必須スキル』と言われるものは、そのほとんどが『ダメージを受けないようにしつつも、安定してダメージを与え続けることができる』ためのスキルに属する、と私は考えています。
私はランス使いですが、どんな敵が相手だろうとガード性能5とガード強化を常に発動させていないと不安に駆られる禁断症状が発生します。
なぜなら、私は過去にガード強化が必要なモンスター相手にガード強化をつけていない装備を持っていき、ガード強化が必要な攻撃をガードして初めてその事実に気づきながら倒れてしまったことがあるからです。
しかも一乙クエ。しかもあの敵の大きさは絶対金冠サイズだった。
「敵に応じてガード強化ありなしを使い分ければいい」? ……嫌ですよそんなの。だって、その使い分けを間違えた結果の”悲劇”なんですから。
けど、こんな私でも、私の周囲の皆さんはいつも私と一緒に狩猟へ同行してくれます。最低限以上のダメージを与えることができるなら、『動画の内容と視聴者の実情とのギャップ』の③でも挙げたように、装備にどんな拘りがあっても大丈夫、と私は思います。
続いて、『あなたが今持っているリソースを最大限にフル活用した装備』を挙げた理由ですが…これはもっと簡単な話です。
せっかく手に入れた防具・護石・装飾品、片っ端から使って『今の自分が作れる最高の装備』を作ったほうが一番安心できるし全力を出せていると思えるからです。
新大陸の総司令もこう言っていました。「あるものは全て使え」と。
『あなたにとっての最強装備』の作り方
では、「あるものを全て使った」装備、『あなたにとっての最強装備』はどのように作ればよいのでしょうか?
それはずばり、①自分に欠かせないスキルを明確にし、②好きな装備紹介動画を参考に欲しいスキルのセットを決めて、③1と2を元にMHWスキルシミュ(泣)に装備を考えてもらう。たったこれだけです。
とはいえ、この記事を読まれている方の中には「スキルシミュ(泣)って何?」「これどうやって使うの?」と思う方もいらっしゃると思います。
そこで、次に執筆する記事では『あなたにとっての最強装備』の作り方をもっと詳しく紹介します。
本記事のまとめ
装備紹介をするような動画では『誰でも作れる装備』を紹介するというより、むしろ「これを真似して自分なりに装備構成を考えて欲しい」との想いから敢えて作成難度の高い装備が紹介されていることが多いようです。
そして、動画で紹介されているような装備が『貴方にとって』本当に使いやすい装備であるとは限りません。別にTAをするわけではないのなら、まずは『ダメージを受けないようにしつつも、安定してダメージを与え続けることができる装備』を組むことから始めてみてはいかがでしょうか?
そんな『自分だけの最強装備』を組む方法は……次の記事で紹介します!
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
本記事では『おすすめ防具』や『おすすめスキル』といった内容については触れませんでしたが、本記事の反応が良ければ別途記事を作成するかもしれません。
それでは、次回の投稿をお楽しみに。
※ 2019/10/19 追記:後編へ続きます。
暇ですが暇ではないので不定期投稿になってしまいますが、皆さんに納得して頂けるような記事を作成できるように日々精進していきます。