七歩目『疲弊』

前回の投稿から約4ヶ月。また随分間が空いてしまった。何をしていたのだと言えば特段何していなかったのだが、ただ兎に角疲れてしまったのだ。

卒業論文の執筆に追われている。元より筆の遅い方で、これは文を書くのが苦手と言うよりは考え込んでしまうのが原因なのだが、2万字という分量にのしかかられて苦しい。そして私はこれを書き終えてもあと半年卒業できないので、ラストスパートのような感じでもない。ただ毎日自室のデスクで、ただ文字を打つのだ。

疲れてしまった。引き篭もった生活に体調不良で身体が疲弊しているのもある。しかしそれ以上に、何というか、前が見えなくなってしまった。これは誰しもそうなのかもしれないし私だけの思い過ごしかもしれないのだが、私は大抵のことはわかって歩んできたし、大抵のことは思い通りにしてきた。何となく前が見えていた。道筋は違っても行きたいと思うゴールに辿り着いてきた。ところが最近は、とりわけコロナで演劇から遠ざかってからだ、ゴールが見当たらないのだ。今までやりたいと追いかけてきたものがなくなってしまった。気持ちが乗らない。熱くならなければ心揺らぎもしない。できていたことができなくなっている。やろうとすることにも疲れた。

来春には就活を控える。何を目指せというのか。どうせ続かない。やりたいこともなければ守りたいものもない。目につく世界中のものごとが不快だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?