人をご紹介するときの約束事
これまで、いろいろな方に自分を紹介してもらい、
かけがえのないご縁をいただいてきました。
この人にもあの人にも、出会っていない自分を想像できないほど。
私もまた、いろいろな方にいろいろな方をご紹介してきました。
「紹介してほしい」と頼まれた場合もあれば、
頼まれなくても「ぜひ紹介したい」と思う場合もあります。
人を人に紹介できること、
素晴らしい出会いを紡げることは
なんと素敵なことでしょう!
ただ、失敗もあります。
そんな体験の中で
「人をご紹介するときの約束事」ができました。
・人を敬う人同士であること。
・優しい人同士であること。
・何をやるかより誰とやるかを重視する人同士であること。
・波動が似ている人同士であること。
・馴れ馴れしくない人同士であること。
・小さな約束も守る人であること。
・私がそれぞれの人を好きな同士であること。
要するに、信頼できる人同士であること。
言うまでもなく、
仕事の場面なら、互いの専門分野を鑑み、
いい化学反応が起きそうとか、
そういうことも踏まえた上での話になります。
人を紹介した失敗経験はこうでした。
チームづくりに悩む後継者Aさんの話を聞いて、
私は咄嗟に、いい会社の見学を勧めたのです。
ぜひ行きたいというので、
早速、知り合いのいい会社に連絡すると、
経営者は速攻で快諾してくれました。ありがたい。
ところが、日程や同行人数の調整段階になると
Aさんはメールの返事を3日、4日と待たせる。
そんなことが 2、3回あったと思います。
病気とかそういう理由ではなく、
「待たせないようにしよう」と思わないようでした。
このままでは受け入れ側に迷惑がかかるし、
私も逐一、やきもきしなくてはならず、疲れます。
結局、紹介自体をやめることにしました。
別の例では、人の紹介を頼まれたけれど、
その人が探しているのは「仲間」ではなく
「使いやすい人」だと感じたこともあります。
あるいは、ただ有名な経営者に会いたいんだな、
そんな風に感じてしまうことも、実はあります。
こうした失敗や経験を教訓にしよう
と思ったのが上記の約束事です。
人に人をご紹介する。
たぶんこれは、適当にすることではないのです。
私がAさんにBさんをご紹介したら何が起こるかというと、
☆ AさんとBさんが直接やり取りすることになる。
(紹介者の中には、報告を求めるタイプの人も
いるかもしれないけれど、
私は「ご自由にどうぞ」と考える)
☆そのやりとりを含めて、それなりの時間を、
お願いした人に使わせることになる。
(しかも、みなさん忙しい人ばかりである)
☆ 紹介者の私に「感じ悪い人だった」とは
言いにくいはず(言ってほしいけれど)。
☆ つまり一度紹介したら、その後の関係性について
責任が取れない。
☆ 紹介の失敗によって、私との関係性まで悪くなるのは
悲しすぎるから避けたい。
ということで、
人に人をご紹介するときは、信頼できる人同士です。
なんだか今回、随分とえらそうなことを書いています。
決して、「紹介してあげている」とは思っていません。
思ってはいないんだけれど、
日常的に人の紹介の話はそこここにあって、
私に限らず、友人たちからも
紹介を失敗した嘆きの例を聞くのです。
近年、コラボという言葉に代表されるように、
横のつながりの大切さに注目が集まっています。
実際、素敵な出会いには喜びがあります.。*☆+.*.。☆゚+..。*゚+
ただ、人はモノではありません。
多様な感性と多様な感情を持つ、
愛しくも複雑な存在です。
また、人と人との関係は、
どこか神聖なもののようにも感じています。
タイミングとか自然な縁を無視して進めると、
あまりうまくいかないみたいです。
そんなわけで私は、
人をご紹介することについては慎重派です。
一つ一つを大切に思って、
機会があればこれからもお繋ぎできたらうれしいし、
また、繋げていただけたら光栄だなあと思っています。