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うつ病からの回復journey

こんにちは、瀬戸陽子です。
最初の投稿なので少し個人的な話をさせていただきます。

私は34歳の時、うつ病を発症しました。
当時、大手IT企業の主任として働いていた私は、
残業による過酷な労働、上司からのパワハラによって精神的にも肉体的にも限界がきて
暗い闇に包まれるような、大変苦しい経験をしたことがあります。

でも今、振り返ってみると、あの経験は私に多くのことを教えてくれました。
特に、自分を大切にすることや思いやりの重要さを教えてくれたんです。

ある日、突然やってきた強烈な疲労感と喪失感。
大手IT企業に勤めていた私は、過酷な仕事に追われる毎日で、自身を大切することなどできずに日々を過ごしていました。

そんなある日、
・なぜ私が?
・もっと頑張ればらないと...
・ミスばかりだ...
仕事中そんな思いが頭の中をぐるぐると回り始めました。
これがうつ病の始まりです。
自分のミスや失敗を責め続けることで、ミスの回数が増えてしまいさらに自分を責める。
そんな自分を責める気持ちが、私を深い闇へと引きずり込んでいったのです。

■ 転機 - 自己compassionとの出会い
疲労感と喪失感により帰宅しては気絶するように寝てしまう。
そんな毎日を送っていました。

次の日の朝には、ベットから起きるのも辛い。自らの足で会社に向かうことが怖い。そんな思いを抱きながらなんとか会社に行っていました。

しかし、ある日出会った「自己compassion」という概念によって、私の人生を大きく変えることになるんです。

自己compassionとは、自分自身に対して思いやりを持つこと。
失敗や苦しみを経験したとき、自分を責めるのではなく、優しく受け入れる姿勢のことです。

この概念と出会わなければ、今私はこうやって過ごしていることはなかったと断言できます。実際に私が「自己compassion」という概念を取り入れるために実践したことを3つ紹介します。

■ 実践した3つのこと

①自己批判を認識する
 まず、自分を責める思考パターンに気づくことから始めました。
「こんなダメな自分...」という思考が浮かんだら、それを単に「思考」として観察します。

②マインドフルネスの実践
 今この瞬間に意識を向け、自分の感情や身体感覚を判断せずに観察する習慣をつけました。これにより、ネガティブな思考の渦に巻き込まれにくくなりました。

③自分への優しい語りかけ
 苦しいとき、親友に語りかけるように自分に優しい言葉をかけるようにしました。
 「大丈夫、あなたは一生懸命頑張っているよ」と。

■ 変化の兆し

最初は違和感がありました。自分に優しくすることが、甘やかしのように感じたのです。
でも、続けていくうちに少しずつ変化が訪れました。


自分を責める回数が大幅に減ったのです。
次に、自分を責める回数が減ったことによって、ネガティブの渦に巻き込まれる回数が減りました。
そして気づいたのです。自分に優しくできる人は、他人にも優しくなれるということに。

■ 今、そしてこれから

うつ病から完全に回復したわけではありません。
時々、あの暗い感情が顔を覗かせることもあります。

でも、今の私には対処する術があります。
自己compassionという、心の中の優しい友人が。

この経験が今の私のコーチングの核となっています。

苦しみを抱える人の気持ちが、身をもってわかるからこそ
もし今、あなたが心の闇と戦っているなら、覚えていてください。

あなたは一人じゃない。そして、あなたはそのままで素晴らしい存在なのだと。
自分を責めることなく、ただありのままの自分を受け入れ
その小さな一歩が、大きな変化の始まりになるかもしれません。

私たちの人生判断 は、決して直線ではありません。
ジェットコースターのように上あり下あり、時に大きな落とし穴もあるでしょう。
でも、そんな道のりも含めて、かけがえのない自分の人生なのです。

今日からでも、少しずつでも構いません。
自分に優しく語りかけてみませんか?
きっと、新しい扉が開くはずです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事があなたの心に少しでも光を灯すことができたなら、こんなに嬉しいことはありません。
皆さまの心に、優しい光が満ちますように。

瀬戸陽子

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