池袋Milky Way
せっかくnoteに参加させていただいているので
投稿企画で恋バナ書いてみようと思います。
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#ファーストデートの思い出
出逢い
もう30年程昔の話になります。
ロングヘアのよく似合う彼女とは那須のスキー場で知り合いました。
当時、原田知世主演の「私をスキーに連れてって」が大ヒット
スキー場には多くの若者が押しかけていました。
彼女とは現地集合の一泊二日のスキーイベントに参加して知り合ったのですが、ロッジで話をしているうちに打ち解けあい、ふたりともスキー初心者だったので初心者コースでいっしょに滑るうちに彼女への好意が増していきました。
約束
聞けば彼女はバスででスキー場まで来たとのこと、私はクルマで来ていたのですが偶然という名の幸運はあるもので彼女の家は私の家と同じ方向だったため帰路は私の車に同乗していくことになりました。
この時はもう一人同じイベントで知り合った男性も同じ方向だったので3人で帰路につきました。
先に男性を送ったあと、彼女を家まで送っていく途中になけなしの勇気を振り絞って再会の約束を交わして電話番号を教えてもらいました。
ミッション
再会するには電話で約束を取り付けないといけません。
まだ携帯電話もLINEもない時代の話です。
彼女は大学生でご両親と同居していました。
当時私は会社の寮に住んでいたのですが寮の電話は同僚や寮母のおばさんに会話を聞かれる恐れがあり、色々な意味で危険なので近所の公衆電話から彼女の家に電話をかけました。
電話ボックスに入って公衆電話に10円玉を入れるとチェッカーズの「涙のリクエスト」の縁起でもない歌詞が頭をよぎります。
電話に出たのは彼女のお母さん、それまでの人生で経験したことがない程緊張しました。
お母さんも男性からの娘への電話に驚いたことでしょう。
彼女はアルバイトで不在だったので、お母さんに帰宅時間を伺って帰宅後に再度連絡をとり初デートの約束を無事取り付けることに成功しました。
ミッションコンプリートです!
ファーストデート
初デートの場所に選んだのは東京池袋のサンシャインシティ
待ち合わせ場所は池袋の駅前に今もある「パフェテラス ミルキーウェイ」
待ち合わせの時刻より30分も早く着いてしまいましたが、彼女もロングヘアをなびかせながらジーンズ姿で予定より早い時間に現れました。
彼女はスキー場で出逢ったときよりずっと綺麗で、今日のデートのために頑張ってお洒落してきてくれたんだと思って感激したのを覚えています。
別にそんなつもりじゃないよ と彼女はそっけなく答えるでしょうけどね
彼女も予定の時間より早く到着したので、店の中でお茶にしようといっしょに店内に入り席につこうとしたそのとき
気付いてしまったのです。
彼女のジーンズのチャックが開いていることに
席に着いたあと、彼女の耳元で『チャックアイテルヨ』とちいさな声で教えてあげたのですが、彼女がひざ元に視線を落とした直後
瞬息で左の頬に彼女のビンタが飛んできました。
そのあと彼女は怒りより恥ずかしさで真っ赤になって『ごめん』と謝りました。
そっちのけはなかったのですが惚れ惚れするいいビンタでした。
あのビンタが緊張感やお互いの心の壁をいっぺんに吹き飛ばしてくれたおかげでサンシャインシティで楽しい初デートができた気がします。
少し痛い再会でしたが、あの頃のピュアな体験は今でも大切な宝物です。
サポートいただけたら感謝MAXです。