見出し画像

映画のおはなし

みなさんこんにちは、こんばんは。
一田セトです。

今回は映画のおはなしを書きたい気分なので、書いていこうと思います。

…とはいっても、ボクには評論家さんのような冷静な分析は不可能なので映画について思うこと、思い出話をつらつらと書くつもりです。

グダグダと暇つぶしにでも、読んでいただけると嬉しいです。


目次

☆映画の良いところ
☆観たら疲れた映画
☆観たら元気になる映画
☆いやー、映画っていいですね

☆映画の良いところ

様々なジャンルの映画がありますが、みなさんはどんな映画が好きでしょうか。
ボクはあまり好きなジャンルにこだわらず、なるべく多めに満遍なく観るタイプです。
(とは言ってもメジャーなタイトルしか観れていないのですが…)

映画の良いところはズバリ感動できるところではないでしょうか。
※感情が動くという意味で。悲しくなったり気分が良くなるのも全て感動。

例えば有名なアクション映画で言えばシュワちゃん主演の快作「コマンドー」なんかは観たらスカッとしますね。主人公がひたすら強くて悪役をドカスカやっつけて、ハッピーエンドでわかりやすいですし。
…OK?…OK!!ズドン!!

何が始まるんです? 第三次大戦だ…!

来いよベネット…!ビビってるのか?

(名翻訳によるネタなどと併せて2倍面白いのも凄く好き)


トム・ハンクス氏主演の「フォレストガンプ 一期一会」はひたすらに愚直でまっすぐな主人公フォレストが人生に必要な幸せな哲学と、喜怒哀楽を含めたヒューマンドラマを観せてくれます。
ボクは特にベトナム戦争で脚を失った、ダン中尉が後日パートナーと幸せそうに自分の義足を見せて「こいつは宇宙船と同じ材質だぜ、すげぇだろ」と自分のハンディをユーモアに変えたりするくだりとかが暖かくて凄く好きです。

邦画では西田敏行氏主演の「釣りバカ日誌」シリーズとかが好きですね。
マンガが原作だけあってコメディチックでどのキャラクターも愛嬌たっぷりで、何気ない日常の幸せが詰まった映画だと思います。ハマちゃんとミチコさんの合♡体とか、適度にいい具合の下ネタが出たりとか。

特に好きな作品はハマちゃんが長崎の佐世保から、手違いで米軍のイージス艦に乗っちゃうやつ。(ナンバリング忘れちゃった…)
西田敏行氏と故 三國連太郎氏の最後のナンバリングとかがお気に入りです。
スーさんこと三國連太郎氏が映画の最後に社長を辞任する場面の演説なんかは、正に理想の企業のリーダー像だと思います。

(後ラスト手前の危篤になっちゃったスーさんの見た三途の川のシーンも、ワケがわからん超展開ぶっ飛び具合に腹がよじれます)



去年だと、アメリカのDCコミックスの看板ヴィランにスポットを当てた大ヒット作「JOKER」も社会問題や倫理観について凄く考えさせられる映画でしたね。



映画というのは本の物語と同じく、違う世界へ連れて行ってくれる…
「感動」を観る人に与えてくれる素晴らしい物なので、ボクは大好きです。

見た事のない世界へ連れて行ってくれる

☆観たら疲れた映画

どっこいボクには観たら疲れた映画もあります。(※ボクの主観です、作品を貶す意図はありません。)

「リリィシュシュのすべて」
2001年の映画、リリィシュシュのすべては観たら物凄くゲッソリ疲れた映画でした。(ボクが観たのは2007年頃)

一言で言うと「リアルすぎる」のです。
思春期特有のヒリヒリした人間関係の暗い面、いじめのリアルな描写、地方都市特有の閉鎖的な空気。
勿論、原作小説の陰鬱とした描写を見事に映画に落とし込んだ名作だと思います。
けど、中学の頃いじめにあっていたボクは主人公の立場がリアルすぎて見ていると胸が締め付けられるような感じがして、心臓がバクバクでした…
最後の主人公が雑踏に紛れて元親友を刺してしまうところとかが「自分も一歩間違っていたらこうなってしまっていたかもしれない…」と、激しく消耗しました。


…けど不思議な映画で、一度観だすと挿入歌とBGM、カメラワークが秀逸すぎて一気に没入してしまう、一気に映画の中に引き込まれる魔力のある映画でした。




「JOKER」
先ほど書きましたね。
去年の大ヒット作です。
「観てよかった」と思えるところと
「観ていて怖くなった」と思えるところがあります。

観てよかったのは資本主義社会の貧困連鎖の問題を、わかりやすく物語として問題提起している所です。
JOKERになる前の主人公アーサーが、次々と社会のセーフティネットからこぼれ落ちる展開などは「誰にでも起こりうる」悲劇です。
「これは他人事じゃないぞ」と、恐ろしい程に現実の問題を視聴している人に叩きつけてくれます。

観ていて怖くなったのは、アーサーがいよいよ精神的に追い詰められて稀代のヴィラン「JOKER」になってしまう過程でした。

特に恋人の女性が全て妄想だったとわかるシーン、自分の出生記録を見てしまうシーン、職場の元同僚をハサミで滅多刺しにするシーン、TVショーの最中に拳銃で出演者を次々撃ち殺すシーン。
一人の人間の心が壊れていって、後戻りもブレーキも利かなくなる…
JOKERという、闇が凝縮された得体のしれない「何か」に人が変貌する過程に、映画館で戦慄しました…
戦慄と同時に「JOKERは誰の中にでも、存在する」というある種の共感も怖いポイントです。
アーサーの立場が、もし自分だったら?
…と、考えてしまうと人間の深淵を見せられた気がします…

(エピローグの「面白いジョークを思いついたんだ」からのくだりも、何もかもアーサーの妄想だったのでは?と思わせてきて更に怖い)


☆観たら元気になる映画

「天使にラブソングを 1 2」
ウーピー・ゴールドバーグさん主演の名作ですね。
歌手のデロリスが、身を隠すためにカトリックの尼僧に変装&潜入して、歌と持ち前の明るさで様々な人を元気づけていく…という内容です。
聖歌をPOPにアレンジした合唱シーンは有名ではないでしょうか?
好きなシーンは2での潜入した学校の教え子(めちゃくちゃやんちゃな子ばかり)にデロリスが真摯に向き合って、大事な事を教えていくくだりでしょうか。
「もしさ、あんたが朝起きたときにさ、頭に歌う事しかないんならそりゃあ歌手になるべきよ。」
と、リルケの「若き詩人への手紙」を手渡すシーンが特に好きです。
口は悪いけどデロリスの人に寄り添う姿勢は、聖職者の尼僧(ニセモノですが)そのものです。


いつ見ても元気になれる、エネルギーを貰える不朽の名作だと思います。







「ザ・ロック」
ものすっごい骨太なアクション映画です。
主演はニコラス・ケイジ氏と先日亡くなられた故 ショーン・コネリー氏。

ザ・ロック サンフランシスコの湾にある元刑務所「アルカトラズ」ですね。
そこをエド・ハリス氏が演じるエリートの軍人、ハメル准将が特殊部隊の部下を率いて占拠。
人質数十人をとってVXガスを搭載したミサイルを持ち込んだ上にホワイトハウスに「戦没者遺族手当の不当な出し渋りの是正と、身代金数億ドル」を要求してくる…という流れです。

本作はとにかくひたすらアクションとスリラー要素が凄まじいです。
特に当時既に60代だったショーン・コネリー氏のいぶし銀のハードな台詞回しが秀逸で

「ベストを尽くすだと?それは負け犬のセリフだ。勝者は黙って仕事をして、帰って美しい女を抱く。」

「…教養があるな、お前現場の人間じゃないだろ」

と、科学捜査専門で現場の実戦をしらないニコラス・ケイジ氏を叱咤激励したりするのがとにかくかっこいいのです。

エド・ハリス氏演じる悪役のハメル准将の目的も「当局に不当に扱われた部下の軍人の名誉回復」という、一概に悪役とは言いきれない葛藤するキャラの魅力があります。

シリアスな設定、魅力あるキャラクター、骨太なアクションシーンとアクション映画として屈指の完成度だと思います。




「パシフィック・リム」

日本のポップカルチャー大好きで知られるギレルモ・デル・トロ監督の作品です。

ズバリ「ハリウッド映画で、アニメに出るような巨大ロボットを動かしてしまおう」という凄く夢が詰まったテーマの映画です。
(ボクは巨大ロボット大好きなのです)

異次元から送り込まれてくる「怪獣(本家英語版でもそのままkaiju呼び)」と巨大ロボット「イェーガー」が日本の特撮映画のようにプロレスする映像は圧巻で、観ていると否応なしにワクワクします。
各国のお国柄やイメージが反映されたイェーガーが魅力的で、例えば

・主役のジプシー・デンジャーは米国製でマッシヴな体型。アメフト選手のようなシルエット。
・中国製のクリムゾン・タイフーンは高い機動力での格闘が得意(おそらくカンフーイメージ)
・ロシア製のチェルノ・アルファは戦車のように、重装甲で無骨。

だったり。
設定とディテール面の練り込みとこだわりが凄まじい映画です。
一作目は侵略者対人間という勧善懲悪な流れもわかりやすくて観やすいので、エンタメ性も高いです。






↑何年か前に模写した「おおかみこどもの雨と雪」のキービジュアル。

☆いやー、映画っていいですね

今年はコロナ禍で全く映画館に行けてないのですが、早く気兼ねなしに行きたいですね…

映画館のチケットブースをくぐった先には日常から離れた空間が広がっています。
あれは何か「魔法」のような物がかかってるんですかね。

小さい頃、下町の映画館に親に手を引かれてワクワクしながらポケモンとドラえもんの映画を観に行ったのが、懐かしいです。
和歌山市内の「帝国座」という映画館でした。
(もう閉まっちゃったのかな…?)

ポップコーンとチュロスの匂いと、あのワクワクの魔法を早く皆で味わえる日が、また来ますように…





一田セト/ぽこすけ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?