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黒猫カフェ ~ゆったりで時に真剣なカフェトーク小説~

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都内の路地裏の奥にある、隠れ家的カフェ「黒猫カフェ」。 奥まった場所にあるため、常連客が客の半数を占める知られざる喫茶店だ。 若き店主はやわらかい微笑みで、毎日お客にこだわりの一… もっと読む
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『黒猫カフェ』第一話、冒頭読んでもらった。

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Voiced by CoeFont.CLOUD Noteに投稿している小説『黒猫カフェ』の冒頭を朗読してもらいました…

第九話 『黒猫のカフェ』

 とある黒猫は化け猫として江戸時代に生まれた。名前の由来は化け猫の集落にいた年上猫たちか…

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第八話 『試し』

 十一月中旬。秋も深まり、日本各地で紅葉が見ごろになって行楽シーズン真っただ中だ。山中心…

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第七話 『繋ぐ人』

 足元に広がるのは黄色や橙の絨毯で、踏み歩く度にこすれた音が微かに鳴る。銀杏《いちょう》…

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第六話 『十人十色』

 台風の襲来を受け止めた日本列島は、惜しみなく居座る激しい残暑に悩まされていた。先月より…

第五話 『意識と意欲』

 午後二時。毎年やってくることなのに、毎回繰り返していることなのに全く学習しないのが人間…

第四話 『感じること』

 午後3時。ちょうどおやつの時間の天気は、近しい夏の予感を感じさせる爽やかな晴れ模様だ。関係ない話だが、なぜおやつの時間は3時なのかと言うと、食べても一番太らない時間帯なんだそうな。  閑話休題。ここ最近本領発揮してきた太陽が目立つものの、湿度は30%と比較的低く、過ごしやすくある。迫りくる季節を嫌がりながらも、なんだかんだ憎めない好ましさを誰もが実感しているだろう。  直射日光の眼下、信号機の足元には半袖を着た通行人が増えてきた。洋服のシーズンの一区切りを終えて、メンバ

第三話 『新しいもの』

逃れられない天の恵みにアスファルトはただ成すすべなく打たれ、交差点の上に現れた小さな湖が…

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第二話 『今の時代、あの時代』

 ビル群の隙間を旅人のように自由に通り去っていく風はこの季節にしては少々冷たいものだ。 …

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第一話 『黒猫カフェ』

 現在、午後三時。都内の大学に通う九重は授業終了後の帰り道途中、本一冊を片手に人気があま…

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