見出し画像

ディミーア・ローグ解説②

3/28(Sun)にディミーア・ローグについて執筆しています。未読の方は前回記事を先にご覧ください。

3/26(Fri)に『カルドハイム』チャンピオンシップが開催されました。本記事では、当該大会で得られた最新のサイドボーディング、および細かいテクニックに関して記述していきます。

・サイドボーディングの最新状況
個人的にはディミーア・ローグ側の〈遺跡ガニ〉について、
・切削で勝つこともある
・優先的に除去を受けることが多い≒ヨーリオン側としては嫌な生物
という根拠で「抜く必要は無い」という考えがあります。

一方、当該大会においては、対スゥルタイ根本原理(≒ヨーリオン)に際し、〈遺跡ガニ〉を減らし、〈スカイクレイブの影〉を入れることによってライフを攻めるプランを採用していました。(ディミーア・ローグ使用のArne Huschenbeth氏のプラン参照)。

切削プランではなくライフを詰めるプランが優勢になるか、切削を続けるプランが優勢になるか、プレイ面だけでなくサイドボーディングでも駆け引きが発生しています。別の大会においては、ディミーア・ローグが〈遺跡ガニ〉をサイドアウトしないプランを採用していました。

切削を続けるプランの際の注意点は2つです
1. ヨーリオンのライブラリ枚数が多い
2. 半端に切削してしまうと〈鎖を解かれしもの、ポルクラノス〉が出てくる確率があがる

心理的な駆け引きになれないうちは、素直に〈遺跡ガニ〉をサイドアウトするプランの方が無難でしょう。

・スゥルタイ根本原理側のサイドボードについて
当該大会に際して、Grzegorz Kowalski氏は〈出現の根本原理〉を4枚ともサイドアウトしていました。
〈出現の根本原理〉を抜く枚数はプレイヤーによって異なります。Andrew Cuneo氏もスゥルタイ根本原理で参加していましたが、サイドボードにおいて、<出現の根本原理>は1枚だけ抜くプランでした。
著者の経験談となりますが、ダイヤ帯やミシック下位のいわゆる%帯のプレイヤーはサイド後も〈出現の根本原理〉を残しているケースが多いと感じます。今後、Grzegorz氏のサイドイン/アウトを参考にして〈出現の根本原理〉を全て抜くプレイヤーも増えるかもしれませんね。

・今後の「メタゲーム」および「対策の対策」
今大会の結果を受けて、しばらくはディミーア・ローグの使用者も増えそうです。
そのディミーア・ローグへの対策としては〈死の飢えのタイタン、クロクサ〉を使う、〈アゴナスの雄牛〉を使うという戦略が考えられます。
Twitterでも「墓地対策を以前より重視する」兆候が見えてきています。

なお、脱出持ちへの対処としてArne氏が素晴らしいテクニックを使用していました。ご参考になればと思います。優先権の解決順問題です。

打ち消しスタック

Javier氏が〈アゴナスの雄牛〉を素引きした場面です。
〈アゴナスの雄牛〉を普通にカウンターしてしまうと、優先権の問題でそのまま墓地から再度〈アゴナスの雄牛〉を唱えられてしまいます。

打ち消しスタック2

Arne氏はカウンターする前に、クリーチャー除去を間に挟みました。

打ち消しスタック4

〈アゴナスの雄牛〉へのカウンターが解決された後、Arne氏は除去の解決前に〈塵へのしがみつき〉で〈アゴナスの雄牛〉を追放できています。

このテクニックは〈寓話の小道〉を起動することでも使うことができます。
→〈アゴナスの雄牛〉に対し〈寓話の小道〉起動
→対応で〈アゴナスの雄牛〉をカウンター
→〈寓話の小道〉解決前に〈塵へのしがみつき〉

上記テクニックはディミーア・ローグ以外にも応用可能です。モダンやレガシーでもサージカル・フェッチ問題など似たような挙動があります。

・対ディミーア・ローグ
ディミーア・ローグは上記のような技術的な難しさがあるので赤単アグロを使うのも良いかもしれません。ローグにも有利に戦えます。

総括
・対ヨーリオンサイドボーディングの心理戦に自信がなければ〈遺跡ガニ〉を抜く。
・対戦相手の「対策の対策」を考えながらプレイする。
・テクニックを熟知したうえで、対応として赤単アグロを使う。
〈エンバレスの宝剣〉はだいたいなんでも解決してくれます。

・アイドルマスターシンデレラガールズの人気投票は矢口美羽にお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?