王将

昨日の夜に王将で食べた事を忘れて、今日の昼も王将で食べてしまった。

焼き飯が食べたい時もあるし、カタ焼きそばが無性に食べたい時もある。

昔住んでいた三軒茶屋では餃子倶楽部会員にもなるほど通っていた。

初めて、三軒茶屋の街にアパートを探しに来た時も親父と一緒に王将に入った。

初めてバイト先で仲良くなった友達とも王将に入った。

その友達とバイト先の後輩の悪口を話していたら、一人挟んだ横の席でその後輩が餃子定食を無言でつついていた事もあった。

いつだったか隣の席に座っていた40代くらいの御婦人に「塩味の天津飯に九条ネギを頼むなんて相当のプロですね」と全く意味のわからない褒められ方をした事もあった。

アニメ声の店員さんがきびきびと働いている店だった。

三軒茶屋店に一番よく行ったが、下北沢店にもよく行った。

下北沢店では盛大に水をこぼし、水餃子になってしまった焼き餃子を渋々涙ぐみながら食べた事もあるし、とある先輩に「(ライブ中)お客さんを威嚇してはいけない。」と根も葉もない苦言を呈された事もあった。

京都には王将の本店がある。

だから、いたる所に王将がある。

先日、日本で一番おいしいと言われている王将に連れて行ってもらったが、よくわからなかった。

僕にとっての王将はやはり三軒茶屋店だ。

この間、上京した際に久しぶりに三軒茶屋店に行ったが、まだアニメ声の店員さんが働いていて懐かしかった。

もうすっかりよそゆきの街になっていたあの街にまだ僕の知っている場所が残っていた事がとても嬉しかった。


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