前野健太さん

前野健太さんの歌に出会ったのは2007年だった。
それからポツポツとライブに通い始めた。
普段あまり人の音楽に反応しない僕だが、前野さんの作る歌にはいつもどこかに引っかかることばやメロディがあった。
単純に良いなと思う事も多かったし、悔しいなと思う事が何より多かった。

前野さんのライブはすごく良いときもあれば、全く心に響かないときもあった。
それでも、また次を観てみたい、この人の新しいうたを聴きたいと思わせてくれるのは、前野さんだけだった。

僕はCDを作るたび、前野さんに渡した。
感想を下さる事もあったし、何の音沙汰もない時もあった。
そんな時は、きっと心に響かなかったのだろう、また頑張ろうと思った。
加地等さんの追悼イベントで一度ご一緒した事はあるが、まだきちんと共演した事はない。
いつか共演したい。

今日、発売された前野さんのエッセイ「百年後」を早速、風呂に浸かりながら読んだ。
前野さんの文章は、歌と同じように、僕の心に引っかかってきて、もやもやもやもやしながらも、一気に読み通してしまいそうになったので、途中で慌てて、本を閉じた。
明日から福岡に行くので、その旅中に読もうと思う。
この本には旅先の喫茶店が似合いそうな気がしたから。

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