フォローしませんか?
シェア
setagawa
2022年4月9日 16:38
行き交う人々の好奇心を刺激する異国の香辛料の匂い。聴きなれない言葉や唄が聴こえる。何故かどこか懐かしい旋律。米の粉であろうか。蒸されている異国の食べ物に私の心は揺らいだ。そんな折に雑踏より私を呼び止める声があった。「そちらのモノノフの方よ。こちらへ来られよ。強飯を摂られよ。」 白髪の老婆の勧めるがまま、私は飯を食べた。異国の言葉の食物であったが味は深みがありひとつ、ふたつと食は進んだ。「そ
2022年3月7日 22:26
曇りの日はなぜか時空の軸が繋がる…あの方の住むあの都へと… 湖面より立ち登る霧。春の霞と相まって て、辺りには土の匂い、葦原の匂い、梅の香りが漂っている。無風。凪の水面に何か大きな魚が水面近くを泳ぐ。白鷺は歩みながら小魚をついばむ。〜彼の地は もののふさきわう近江の海 ますらお育む伊吹山 彦根長浜竹生島 浅き夢見し酔ひもせず 都は大津、近江の大津 逢う津、逢う坂、黄泉比良