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短歌六首 手のひら返し

生活は常にドラマであることに気づけないまま花火を待った

エスパーの彼女がほしいエスパーの彼女がいれば愉快だろうな

あっはあ実は僕昨日一睡もしてないんですよ まあ嘘だけど

今日までの立場その他は知らんわい 返した手のひらに×印

(勝利宣言)
hey人類よく聞け、僕は、今まさに、愛されている、羨ましいか

潮騒の写真少年のフイルムに収まっていたい私だったよ

  世の中には二種類の人間がいます。恋人がいる人間と恋人がいない人間です。さらにそれらは実在する人間と実在しない人間に細分化されます。そうやって分けて分けて分けていけば、いずれ「私とそれ以外」になるわけですが、その私ですらいくつもの人格を抱えているわけです。

未来の私がせめて楽しく生きていたらいいなと思います。もし短歌をやっているのなら、なによりです。

二〇一七年六月某日 クラスの文化祭準備をサボりながら

                             瀬多えてる

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