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梅雨の旅

日本の6月は言うまでもなく梅雨時です。雨が多いので旅行に適した時期とは言えません。祝日もありませんし、6月にあえて旅をする人はほとんどいないでしょう。

しかし、地方取材となると話は別です。制作物のスケジュールや取材先の都合が優先されるので、梅雨時でもあちこち行くことになります。それで、先週は金沢へ行ってきました。

金沢城と兼六園は午後6時まで見学できるので、取材を終えて解散した後に行ってみることに。平日の夕方だ時季的にも空いているのではないかと思っていました。

ところが予想は大きく外れました。外国人観光客が多いのです。中国語で会話する団体もいましたが、むしろ目立ったのは欧米風の人々でした。たいていは数人のグループで、ガイドもおらず彼らのペースで楽しんでいるようでした。

この日はずっと晴れていたのですが、前後は雨の日が多く、私は1週間くらい前から天気予報を見て一喜一憂していました。そんな時季に彼らは敢えて日本へ来たのでしょうか。それが不思議でした。

ガイドブックや観光関連のサイトには、日本への旅行に適したシーズンの情報は載っているはずです。梅雨や台風については知っているでしょう。この時季だから飛行機に安く乗れるのか、ここしか休みが取れなかったのか、あるいは北陸地方の6月上旬はギリギリセーフだという情報があるのか…。

もちろん理由はわかりませんし、グループによって事情は異なるでしょう。ともあれ、オフシーズンでもこのくらい人がいるのなら、ゴールデンウィークや盆の前後はものすごい混雑になるでしょう。この時季に堪能できて良し、としておきます。

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