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「ドリルを売るには穴を売れ」を読みました。

台湾人の学生さんと言語交換するにあたってのネタ探しのために購入しました。
彼女の専門がマーケティングだと言うので、マーケティングは何ぞや?な私にお勧めの本はないかとインターネットで検索し、ベストセラー入門書だという事で買いました!


本の概要


まず、各章ごとにマーケティングの理論の説明があり
その後にそれを元にしたストーリーが展開されます。

理論ページは、あなたが普段見聞きし、取捨選択しているそれこそがマーケティングだぞ!というのをきちんと順序だてて分かりやすい文章にしてあります。
ストーリ部分は、広岡商事の企画室に転職してきた新入社員うれたまちゃん。同社がテスト運営しているイタリアンレストランの存続をかけてマーケティングしプレゼンをするという話

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この本のいいところ

この本のすごくいいなと思う点は、カタカナ用語が少ないという事。これにつきます。
日本には、漢字という一文字で言葉のなんたるかを表現できる記号と、古来より受け継がれている私たち日本人の思考力があるというにも関わらず、昨今の社会には何でもかんでもカタカナ用語で溢れています。私は頭が混乱することが多々あります。
もちろん、考え方や論文自体が海外物ならば、言葉の微妙な表現の問題があるので日本語で表現しきれないことがあると思います。
しかし、それを加味しても何でもかんでも英語にされると、私の頭の中に英語の歴史的背景がないので、この単語はこの単語と似てるから同じ意味かなという推測が出来ず前に進まないのです。
同書の小説部分にも同じような展開があるのですが、言われないと分かりません。

例えば、本とは関係ないですがオクトパス(蛸)とオクトバー(10月)ラテン語のオクト(第8の)から来ているなんて、学校で習わなかったら
あー似たような単語だなあとすらも思わない気がします。
日本語でタコと10月なんて何の接点もないですし。

ともかく、今はマーケティングについて知りたいだけで言語学の時間ではないのです!なるべく読んだ物を頭にスッと入れて理解したい私にはこの本はすごく読みやすかったです。

そして理論ページでよく分からなかった事も、小説部分で「あーーこーういうことか」「あ、理論ページでみた!何度も言ってる事だから大事なんだな」と言うやさしい構図になっている点も良かったです。


章ごとの展開もすごくいい

仮に1章から5章までは理論。6章から12章が小説だったら読んでも頭に入って来なかったと思います。
各章ごとに理論と小説を交互に挟んでいる所がキモだと思っています。
インプットした物をさらに刷り込んでいく感じが良かったです。



物足りないなと思ったところ

私はマーケティングについて初心者なので、本を読んで悪かった点など書く事はできないのですが、理論を読んで「ここもう少し深く説明してほしいな」と言う箇所が何個かありました。
しかし、この本の謳い文句に【マーケティング入門】とあるのでこの本を読む段階で掘り下げて話す事ではないのかなと。
なのでこの本一冊でマーケティングを掌握しようって言う方は向いてないと思います。


まとめ


「ドリルを売るなら穴を売れ」は
・カタカナ用語が少なくていい
・理論と小説の二段構えで内容を頭にすり込める
・入門書なので

という一冊でした!!
本来の目的に使用するには、まだまだ知識不足と言語不足で思うようなことが伝えられなかったので、何回か読んでそして語学力を磨いて再アタックしたいなと思います。

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