躊躇いの編集──編集をめぐる雑感①

このシリーズでは、編集という言葉に関する雑感を書く。いつも以上に断片に近い感じだけど、とりあえずここに置いといて、まとまったら再編集するつもり。今回はウジウジしてるので、なんか嫌な感じに思う人がいたらスマン。次回はもっと楽しい感じにする。

編集への躊躇い

今年の2月から、フリーの編集者として仕事をするようになった。

厳密に言うと、去年の4月から大学の非常勤職員と兼業してフリーの仕事もやってたんだけど、なんとなく、いちおう、自分は編集者だ、ということにしよう、と気持ちを改めたのは、2月からだ。

こういう言い訳めいた言い方をやめられるようになるまで、あとどれくらいの時間がかかるだろう。ずっとやめられない気もする。

躊躇いが発生している理由はいろいろあるけど、だいたい次の3つに分けられると思う。1. いわゆる出版社に勤めて書籍や雑誌を編集してきた人に対するコンプレックス。2. 菊池寛をはじめとする伝説的な文芸系編集者に対する敬意。3. SNSなどでタレント的な活動をする編集者への違和感。これらの躊躇いについて書く。

1. 「商業出版」の高い(気がする)壁

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