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おどりのようなもの

面白かった本や記事、関心のあるメディア、よかったイベントなどについて、身辺雑記のかたちで記録しています。気楽に読んでもらえたら。
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#読書感想文

山田陽子『働く人のための感情資本論──パワハラ・メンタルヘルス・ライフハックの社会学』

めちゃくちゃおもしろい。勉強会やりたいと思っていることもあるので、とりあえず引用集をつくった。引用の範囲を超えていると思われるので、いずれ削除すると思うが。とりあえず興味ある人は買って。

石神俊大「HOME COMING-OLOGY 帰宅論序説 「帰ること」をめぐる6つの断章」『WIRED(ワイアード)VOL.38』についてのメモ

WIREDの新刊を読んだ。もてスリムこと石神俊大氏の論考「HOME COMING-OLOGY 帰宅論序説 「帰ること」をめぐる6つの断章」がおもろかった。 HOME COMING-OLOGY 帰宅論序説 「帰ること」をめぐる6つの断章 シェアサーヴィスやノマドの普及によって「家」の境界が曖昧になり、LCCの増加で国内外への移動障壁も下がった2020年。パンデミックの襲来で容易にできたはずの越境が阻まれ、旅行熱も高まるなか、いますべきことは旅と不可分にある「家路に着く」という

『Rhetorica #05』のためのプレゼン大会の記録

年内にレトリカの新刊を発行するためにいろいろ作業を進めている。今号にはわりと大きめの企画として、コンテンツをレコメンドするコーナーがあって、まずそこから動かし始めた。準備の第一段階として、昨日の夜に自分がレコメンドしたいものをプレゼンする会をやった。 これまでの制作では、重要な局面に合宿をやってきた……というか、正確には、合宿をやることで重要な気配が漂うようになり、その推進力で一気に進捗を生み出してきた。合宿でやる勉強会やプレゼン大会は、バイブスと内容的な詰めとが同時に高ま

筑摩書房創業80周年フェア(本日6/20まで!)で買った27冊のKindle本と、ちくま新書の思い出

本日6/20まで、創業80周年を迎えた筑摩書房が、イイ感じの新書(Kindle)を150円くらいで販売するという祭りを展開している。安値っぷりにびっくりしたんだけど、ツイッターがやたらバズったことにもびっくりした。 RTされたりリプライもらったりするなかで、どれ買えばいいかわからない的なツイートをわりと見たので、参考例ということで、自分が買ったものをまとめておく。 ※ なお、セールに入ってる本には、今回買ってないが既読で良書だったものもあります。しかし、それもやってるとキ

読書リスト(2020年3月-5月)

だいぶ空いてしまった。自由になるためにフリーランスになったのに、こういう記事を書けなくなってしまうのは本当にまずいことだと思う。今月から頑張って復帰したい。あと、今回から論文も含めてこの単位でまとめていくことにする。分ける理由がないと気づいた。 橋本治『ぼくたちの近代史』 彼が全共闘のコピーを書いた話が気になって買ってみた。この人の影響力は、正直いまから見ると理解しづらいところがある。枕草子を当時の女子高生風の言葉で訳した桃尻語訳とか中学生の頃に読んで面白いなあと思ったけど

農文協「主張」全部読む:1985年-1986年

農文協が出している『月刊「現代農業」』。影山さんの連載で興味を持ち、検索してみたところ、いわゆる社説に相当する「主張」が1985年のものからすべて読めることがわかった(すごい)。 ちょっと読んだだけでも、農家の雑誌だけあって利害関係が大変明確。これを読むと、農業を通じて自分の現代史理解が進みそうだなという感じがある。というわけで、全部読んでいこうではないか、という企画です。 【ルール】すべての記事を一度開き、まったく興味なくてもいちおうフーンって思ってから閉じる。興味があ