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おどりのようなもの

面白かった本や記事、関心のあるメディア、よかったイベントなどについて、身辺雑記のかたちで記録しています。気楽に読んでもらえたら。
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2019年2月の記事一覧

身辺雑記(2019年2月中旬)

2019/02/18 未来なるもの

協働と言葉の関係について──クリストファー・アレグザンダーから(1)

今日から数回に渡って、ぼくが5年前くらいにつくった卒業プロジェクトの一部を、かためのエッセイみたいなノリに編集し直して掲載していこうと思う。 こんなことを始めるのは、最近なんとなく大学生の頃のことを振り返る時間が増えたからだ。どうせ思い出しちゃうならば、ノスタルジーに浸るのではなく、もう一度当時考えていたことをしっかり考え直したい。結構分量があるので、適宜編集できた部分から載せていき、全部できたら一個の記事にまとめ直すつもり。タイトルとかも変えるかも(もともとのプロジェクト

集団とメンテナンス──再び集い、つくるために

Rhetorica#04刊行記念トークイベント「暴露」(2019.01.27)配布のレジメを編集のうえ再録。 人が集まって闊達に集団制作している場や共同体(≒棲家)では、たいてい次のようなことが起こっている。なんとなく気が向いたときに集まる。みんなで重要な出来事を経験する。ときどきそのエピソードを語り直す。最近アツいと思ってることをざっくばらんに話す……。こうした出来事がそれなりに連続するためには、どのような条件が必要なのだろうか。 不可視の“メンテンナス”

ミシェル・ウエルベック『H・P・ラヴクラフト 世界と人生に抗って』

微妙に読んでは閉じを繰り返していた、ミシェル・ウエルベック『H・P・ラヴクラフト 世界と人生に抗って』を読んだ(あ、この記事はラヴクラフトの引用がいくつかあるので、一応グロ注意ということで……)。 この作品は、フランスの小説家、ミシェル・ウエルベック(下品でポップでサイコー)の処女作である。といっても、小説ではない。クトゥルフ神話で有名なラヴクラフトに関する、評論というかエッセイというか評伝というか、そんな感じの作品だ。わりかし面白かったので少し感想を書いておきたい(スティ