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街じゅうの目印が私を思う何これいいこといけないこと
腕組んで目を閉じる人なに思うガリガリ君の大人味かな
空き地に咲いた草たちを遠目にみつめテレパシーを送ると猫
ステップを踏んだときにゅっとしたもの 糸こん、あれ、それ、想像せよ
サザンのKAMAKURAって鎌倉だった とろけ消えゆく白いかまくら
バンダナをハンカチと呼び 落ちていた旅館の女将のイニシャル付き
干菓子をひとつ口にする僕の知らないひとからの頂き物を
果てしなくでも限りなくでもなくて なんや知らんがむっちゃ向こうへ
なつ休み肩くみ歩く女のこサンダル履きの日傘一輪
つま先をそれほどまでにのばすとねケーキにさしたフォークのようだ
マスクしろ!とこころでさけんだ僕はあるきスマホで隅へ縮小
髪ぬらす滝のほとりは空腹だ光跳ね緑さわぐいま蚊
スロープに現れたばかでかい船 影だけど座ったら海かな
燕居る肩甲骨を顎で押す謎の貴方は一言もなく