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ねこはひたいをせばめじそんしんをたかめた

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短歌 を ここに。
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2021年7月の記事一覧

同じ服を着ているのにこの違い 歩く道寝る時間も違う

山猫と相談をして明日の朝餌場を変える気持ちぴかぴか

誰もみえない灼熱をまっすぐに風の音だけ聴いて歩けば

あの人は一人ひとりに向き合って各駅停車の列車はゆく

あの声はあの足音は待ってたよ近づいて来るいつものように

あけぼのの一本の木に気をとられこれが旅なんだって おはよう

風にゆられて声と声なに笑ってるの? お腹がすいたせいです

夏が来る腕まくる君にコーヒー涼しい歌のように黄昏

熱気浴び萎れつつある僕に吹く轟音で去る鉄の塊

畑ではテキパキ動く姿ありトロトロ歩いて僕は夏い

え、こんな所に室外機が お、こんな所に虫さされが 意外!

一駅を歩いて帰る夏の夜、茶と緑のかなぶんにさわる

「ス

「スーツケースの中身はなに?」「人です」「さすがに暑くない?」「死んでます」

日やけする手にソフトクリームふたつ溶けてなくなるときで何分?