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歯を磨き一見開きで寝落ちするベッドの上が本棚みたい
風吹いて髪の毛乱れ雨が降り傘もささずに一心不RUN
今だから言うけれど夕焼けは今宵が立ち上がる前の屈伸
釣りに行き坊主で帰る日暮れ時母が尋ねる今夜のおかず
草刈りに駆り出された日は暑くて死にそうで僕は吐き気がした
辞典に挟んだクローバーが同調圧力で三つ葉に変わった
美術史で語られるひとは嫉妬心で音楽室を後にした
くつろいで犬の頭をなでまわす白目浮き立つ野生のにおい
あのビルが布でつつまれ工事中 通勤で観る梱包アート
エレベーター乗れば最後あのパーティ頭真っ白はドレスコード
金網を乗り越えてみた裸足だよ待てよ「デモネ」もそっちいくから
親指を握りしめると冷たくて二つに折ったアイスキャンディー
わたしとはあなたではなくあなたにはわからないものわたしたくない
よく晴れた午後の廊下で猫たちが気を失い白目剥いている