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もうすぐ白船が出航する

 「ああ、ついに出すんだ」
どうして本を書かないのだろう。ずっとそう思っていた。
あんなにメッセージをたくさん持っているのに、どうしてだろう。
私があなたの言葉にどれほど力づけられ、どれほど励まされてきたか。
ああ、でもなぁ、やはりあなたの言葉はあなたから直接聞きたいしなぁ。
話しているうちに思いがこもり、本人知らずに前のめりになってきて、zoomなんかだと、私の見ているパソコンの画面に顔がドアップになるくらい近づいてくる。
最後に「熱く語ってしまいました」って言うんだよね。
でも、いくら聞いていても足りないくらい、私はあなたが語る言葉が好きだ。
言葉にはその人の思いやエネルギーが乗るんだなって、いつも思う。
気持ちが落ち込んでいる時や、嫌なことがあってイライラしている時も、
私はあなたの言葉から力を受け取る。それは命のエネルギーなのではないか? と思う。
それほど力がある。

 昨年、あなたから「コーチングのモニターをやってみませんか?」と声をかけられた時、正直少し迷った。
「今の私にコーチングを受けるようなテーマはないし……」
そんな状態だったから。
私が持っていたコーチングのイメージは、
クライアントに目標やテーマがあり、その目標を達成する為に受けるもの。
長年抜け出せずにいたうつ症状の後遺症とでもいうのか、その時、私の中は空っぽだった。
自分が何を好きなのか、何をやりたいのか、どうしたいのか。
もう一度思い出したくてもがいていたけれど、全くわからなかった。
空っぽすぎて苦しいくらいだった。
でも「声をかけてくれるということは、可能性があるからなのだろうな」
そう思い、コーチングを受けてみることにした。
それでも「結果を出せるのだろうか……」とやはり不安もあった。

 「自分自身では気づいていないような、見えていない種さえも掘り起こされました」

これは後日、私があなたに送った感想だ。
1時間半のコーチングが終った時、わくわくした気持ちと希望を感じていた。
驚いた。嬉しかった。私の中にもまだあったんだ……
あの日私は泣いたんだよね。
広い、土だけの大地。木も花も草も生えていない。茶色い土だけの大地。
そこを丁寧に耕していったら、小さな小さな種が息をひそめて眠っていた。
そんなイメージが浮かんだ。

やはりコーチングはすごいな。
自分ひとりでは、なかなかここまで頭の中は整理できない。
それもかなりの深いところまで。そしてこのコーチングの方法が凄い。
以前に少しだけコーチングを学んだことがあったからこそ、その違いを実感した。

 今、私は自分もコーチになることを目指し、コーチ養成講座を受講している。
そこで、コーチングだけではなく、コーチとして起業する為に必要なビジネスの部分まで教えてもらいながら。
「魚を食べさせてあげるのではなくて、魚の釣り方を教える」
というのは、折に触れてあなたが言う言葉だ。

 
私のライフコーチは川口久美子さん。みんな気軽にくみくみと呼ぶ。
くみくみは、
「人がその人の魂の願いとつながり、喜びとともに人生を生きる」そのお手伝いをしたい。自分がそういう生き方が出来るようになったから、その素晴らしさを知ったから、みんなにもそういう人生を生きて欲しい。それが私の願いなんです。
そう言う。

 そのくみくみが、今年本を出版することになった。
「ああ、ついに出すのか」
どうして今まで出さなかったのだろう? 不思議に思っていたのだけれど。色々考えが浮かんだが、まあそこはいい。
今まさに執筆中のようで、それはコーチングの本らしい。

 この本も、私が受けている養成講座も、そこにはくみくみの深い思いがあることを最近知った。知って……言い表す言葉がない。
心が震える。そんな感じが一番近いかもしれないが、でも違う。
ずっと子育てをしてきて、懸命に生きてきて、うつになって、空っぽになり、自分が何なのかわからなくなった。
そういう風に生きてきた、まさに私と同じ世代の女性に思いをはせたものだった。
何も言えなかった。

 
そして、なんと! その本の出版記念パーティーが開催されることにー!

 「みんなで白い船に乗り、大海へ向けて出航する。沢山の仲間と共に新しい世界に出ていく」
くみくみはそのビジョンを1年くらいずっと見続けていたそうだ。
そんな時に本を出すというお話がきたらしい。
そしてしばらくして出版記念パーティーを開催することが決まり、
それが「船上パーティー」になったと……
くみくみの見ていたビジョンがそのままに……

 だから、この出版記念パーティーの場にいるということは、くみくみの見ていたその白い船に乗り、そこで出会う仲間と共に新しい世界に出ていくことになる。
「新しい世界に出ていくんだよ」という、物語の例えではない。
本当に、「今」私たちが生きているこの場所から「新しい」世界へ動いていくのだ。
私たちのいる場所は、もうだいぶ長い間、色々なことが止まっている。
人の動きも小さいし、考えることも狭い枠の中に収まっているし、情報も広がらない。
自由のない出口のない風船の中で膨らんでいくエネルギーみたい。
そのうちに風船は破裂してしまうの?
そんなことはない。風船の入り口を開ければいいのだ。開けて外に出せばいい。くみくみは、その風船の結び目をほどこうとしているのかもしれない。

こんな狭いところにいないで外に出ようよ。広い世界に出て、みんなで繋がろう。
人と人が出会い、エネルギーが生まれ、そこに新しい何かが生まれていくんだよ。
新しい仲間が出会う場所。
そういう〝瞬間(とき)〟を創るためにくみくみは動いている。

 船頭となる、これから生まれようとしているその本は、どこまで広がっていくのだろう。
たくさんの人を白船に乗せて。


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今日も幸せな一日でありますように。

Love & Peace,


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