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No.20 スーパーサイヤ人でも入っているのかと

結婚当時、技術職の夫の勤務は100%客先へ出張だった為、平日帰宅すると家では私ひとりでした。
つわりなど体のことを除けば、仕事をしながらのんびりと過ごした妊娠期でした。
つわりも、妊娠7ヶ月位になると落ち着き、漸く平穏な日々に。
しかしその頃にはお腹も大きくなり始め、動きが不自由になっていました。
「足の爪が切りにくい」というのは事実でした。
関取の人達って、よくあんなに動けるな。
そう思ったものです。
仕事は出産予定日の1ヶ月前まで続けて、それから産休をとりました。

産休前になると私のお腹もだいぶ大きく、と言うことは胎児も大きく重くなっていて、腰が……
少し動いても息切れがするし、階段は上る前に見上げて気が遠くなるという。
夜も、右を向いても左を向いても、上を向いても苦しくて眠れません。もちろん下は向けません。
関取の人は日々トレーニングをしているから妊婦とは違うだろうけれど、でも体が重いって何という不自由さ。
自分の筋肉量に合わない重さだからキツイのか。いや、人が自分の中にいて、そこに栄養も供給しているしな。内臓も圧迫されているだろうし。
こんなに全てにおいて息切れするとはー。

産休後もそのまま続けて育休をとる予定だったので、オフィスでの身辺整理や、業務の引き継ぎ、現業務と忙しかった。深夜残業もあった。
妊婦の私よ、何という無理をしたのですか。

勤務最後の頃は妊娠後期だった為、直ぐにお腹が張って、ソファで横になったり休み休みの勤務でした。
「この子はさぞ働き者になるだろう」
などど冗談を言いながら。

お腹が破裂するかと思ったこともしばしばです。胎児も本当に良く頑張っていました。
無理をさせました。

あの頃、通勤電車で席を譲っていただいた時、とてもありがたかったです。
立っているのと座っているのとでは、体への負担が雲泥の差でした。

そんなわけで、電車やバスの中で妊婦さんを見かけると、当時へのお礼の気持ちが湧いてきます。遅れて恩返しです。

今日も幸せな一日でありますように!

Love & Peace,

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