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Huawei P30 Lite 3ヶ月実機レビュー

あけましておめでとうございます。セルジオ江夏です。
2019年度一番売れた低価格帯SIMフリー機ファーウェイのP30 Liteの数ヶ月実機を使ってみてのレビューをしようと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=q2VfiTm65_w

もう既に発売から半年以上立っておりますが、この冬に福袋等で入っていたという話をよく聞き、入手した人、購入を検討されている人、転売等で市場に出回る量が多くなるかと思い記事を書きました。


誰に取って何がベストか?これは人それぞれですが自分的にかなりお気に入りの端末なので、動画で紹介出来なかった部分までこちらで補足しようと思います。(スペック等は公式HPを見たほうが早いので省きます)

念の為リンクを貼ります
https://consumer.huawei.com/jp/phones/p30-lite/specs/

デザイン

青色は如何にもHuaweiって感じの色です。派手すぎる。少年のような色ですが、カバーを外すと高級感があり、所有欲が満たされる。エントリーモデルとは思えない表面処理、インダストリアルデザイン。
白色はそのままでも洗練された、落ち着いた印象を受けます。ここらへんは好みの問題ですね。自分は白が一番良いなと思いました。

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サイズは6インチ台ということで大きく、女性や手が小さめの男性はスマホリングが必須かと思います。手が大きい男性は片手操作にベストなサイズといえるでしょう。重さは軽い部類に入り、更に本体がフラットで薄いため、持ちやすいポジティブ要素はかなり多いと思います。

本体に付属のケース付きですが、国産スマホと違いストラップホールは無いので、必要な人はストラップホール付きのケースを別途購入することをおすすめします。尚、本体も付属ケースも両方、指紋は付きやすいです。

綺麗なデザインを生かして裸で使いたくなりますが、質感があまりにも滑らかなため、正直めっちゃ滑ります。落とします。ケースを付けると若干芋っぽくなりますが、落として故障するよりはマシですね。

写真性能

素晴らしいです。めちゃくちゃ映える絵を作ります。正直やりすぎでは?というような強烈な中華補正ですので好みは分かれると思います。紅葉を撮影しましたが燃えるような紅が表現されました。共産レッド?(笑)

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再現性はともかく、めちゃくちゃ映える。現実に忠実、というよりはインパクト重視です。日中であれば3万円以下のスマホとは思えない写真を撮ります流石カメラに力を入れているファーウェイです。

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ただし、これは光量が多い場合です。低価格帯のスマホでは一番差が出る部分ですが、光量が減ってくる、日が暮れてきたりすると、とたんに写真の質が落ちます。

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夜景は白飛びが目立ち、手ブレ補正も効かなくなります。それでも価格に対してはかなり健闘しているといえます。

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動画性能

電子式手ブレ補正が恐らく付いております。そのためか、極端に画角が狭くなり、アップ気味、ズーム気味になります。歩きながら動画を撮ると、かなり手ブレします。これも写真と同じ傾向ですが、光量が減ると途端に弱くなります。

https://www.youtube.com/watch?v=wQWsbkaVeuc

動画をガチで撮るのであれば上位モデルやiPhoneをおすすめします。特にiPhoneの動画性能は頭ひとつ抜きに出ています。写真はHuawei、動画や夜景はiPhoneが強い。価格が高いだけある。

ゲーム性能(3D性能)

電力設定で恐らくゲーム用のパフォーマンスモードがありますが、正直期待しないほうが良いです。ライトユーザーなら可ですが、ガチ勢であれば最低でもSnapdragon600番台後半以上搭載機、もしくは他のハイエンド機を選びましょう。ただ、ゲーム側を軽量設定にすれば3Dが動かなくもない。たまにカクつく程度ですみます。(高品質では恐らくプレイ不可です)

ただし、逆にマシンパワーの無さが功奏してか、発熱が少なく、バッテリーの減りも極端ではありません。低品質でも良いので長い時間プレイしたい。という人には最適かもしれません。
画面も大きくて見やすいし、タッチセンサー関係も違和感がありません。

イヤホンを使えば音楽再生も凄い

本体のスピーカーはモノラルで、音は普通といった感じ。期待出来る部分ではありません。また、付属のイヤホンもマイク付きなのは嬉しいですが音質はラジオレベル。残念なものとなっています。上位モデルのP30(無印)に付属している、某🍎イヤホンにそっくりなものは恐らく高音質でしょう。

ただしこれがPHILIPS製の2000円以下のカナル型イヤホンで音楽を聴くと大化けします。MP3でここまで綺麗な音楽が聞けるとは正直驚き。

Huawei Histenサウンド効果という機能が実装されており、これが大変素晴らしい。ソフトウェア?内部アンプ?が優秀ということでしょうか。詳しく無いのでわかりませんが、これは想定外の良さでした。

一般的なイコライザやブースト機能に加えて、使用するヘッドホンやイヤホン等で細かく音の調整をしてくれます。正直、音の調整をしない省エネモードでも十分に思います。写真のソフトウェア処理といいHuaweiの技術力の高さが伺えます。

ディスプレイ

主流になりつつある有機ELではなく、通常のIPS液晶ですが、十分に綺麗で画面も大きく、とても優れていると思いました。
特にブルーライトカットモードや、画面の色調をPC並に調整出来るので自分のように細かくカスタマイズしたいタイプの人間には最高と言えます。
鮮やか、というより優しい発色に調整することが可能です。
特に電力消費が激しいという印象はありませんでした。
ただ、画面回転に関してはワンテンポ遅れる。ここらへんはCPUパワーの差でしょうか。

その他ユーザー体験

爆速の指紋認証です。触れただけで一瞬で起動します。手荒れしている指はしっかり弾きます。精度も素晴らしい。

GPSの測位精度も測位までの時間も早く優秀です。日本のみちびきには非対応ですが、GPS、GLONASS、A-GPSに加え【非公式ですが】アジア圏、中国の北斗GPSの情報も拾っているところが精度向上に一役買っているかと思います。

OSもクセが無く使いやすく、タスクキル問題や、キャッシュ削除問題も設定で防ぐことが出来ます。

USBもしっかりタイプCになりました。タイプCは裏表云々が話題になりますが、自分にとっては裏表なんかよりも、タイプBに比べて圧倒的に耐久性が高いこと。接続の安定性が高いことがお気に入りです。タイプBはすぐに端子が摩耗して接触不良をおこし、チャタリング状態になったり使えなくなったりと問題が多かったです。

また、動画でも触れましたがオプティマイザ機能がデータの管理にとても優秀です。同一ファイルや同一の写真、明らかな手ブレがあるミスショットを自動的にピックアップしてくれるのは神機能と言わざるを得ません。

まとめ

コスパ最高のおすすめ機種です。現在2万円台で手に入るスマホでは最高レベルのユーザー体験になるかと思います。特に
写真をたくさん撮る人
・スマホを音楽プレーヤーとしても使う人
この用途が多い人で、スマホに高い予算は出さないし、専用機(カメラや音楽プレーヤー)を買うつもりが無い人。ゲームはライトユーザーで、SNSや動画閲覧がメインの人にもおすすめです。
バッテリーについては1年は使わないと劣化具合等を評価することは難しいですが、現状では満足です。
特にフル充電で家を出て、写真を1日で500枚、動画を50本撮影した日に、帰宅時60%程度の電池が残っていたことが自分の中では強烈に印象に残っています。

余談と今後の展開

ちなみにグローバル版はRAM6Gでストレージは128Gです。リーク情報ですが、今年はP30 Liteのマイナーチェンジモデルとして、ストレージ256G、メインカメラ48MP版が出る可能性がある模様です。
制裁回避のための現行モデルのマイナーチェンジ…ファーウェイはハードウェア優れもOSも使いやすいです。
もしグーグルサービスが使えなくなり、日本でのスマホ市場の事実上の撤退状況となると、とても残念なのです。今後の情勢、展開に注目です。

本端末は、公式アナウンスで防水機能は無しですが、海外の複数のyoutuberがP30 Liteを水没テストする動画を上げており、その動画では約1分程度?水没させていましたが、通常に動作しておりました。
上位機種のP30がIP53等級の防水(散水保護レベル)もしかするとこの端末にも、実際IP52程度(15度鉛直水滴保護)位はあるのかもしれません。

【参考まで】
https://www.youtube.com/watch?v=gfLALe1xPKg

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