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手作りの刻印

こんばんは、

ジュエリー作りのワークショップで、
お客様ご自身で刻印を打ってもらうメニューを開発中です。

アルファベットや数字のものは既に既製品でご用意あるのですが、
他にも記号が色々あると楽しいかなと思い
手作りで作ってみました。

本日はそのご紹介をしたいと思います。

刻印の材料

刻印の材料は主に赤タガネ(炭素鋼)を使っています。

【炭素鋼】
鉄と炭素の合金である鋼の一種。加工が容易で廉価なので一般的によく使用される鉄鋼材料

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赤い印がついているのが赤タガネで、
太さやサイズが何種類かあり、作りたい刻印のデザインに合わせて選びます

使えなくなったヤスリも再利用できます!

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ヤスリも赤タガネと同じ炭素鋼でできています。

使っているうちに誤って折れてしまったり、切れなくなってしまったものなど
使えないものがあればそれらも材料として再利用することができます。

写真の真ん中は、折れてしまったヤスリの柄の先端を削り、
"ドット"刻印として生まれ変わりました。

刻印の作り方

ヤスリで好きな形に成形し、焼き入れをして作ります。

【焼き入れ】
金属を所定の高温状態から急冷させる熱処理のこと

1. 下準備

赤タガネの面をヤスリで平にして、さらに粒度の細かい紙やすりでピカピカにします。

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2.成形

いろんな形のヤスリを使って思い通りの形に削り出します。
(これはニコちゃんマークの口パーツになるUのような記号を作っています。)

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3.焼き入れする

このままだとやわらかいので焼き入れをして刻印に強度をつけます。
バーナーで刻印の先端を赤くなるまで熱し、そのまま油の入った缶に突っ込んで急冷させます。

*水に突っ込んで急冷することもできますが、その場合固くなり過ぎてしまうので、油に突っ込んでほどよく焼き入れた方が良いのだそう(諸説あるのでご参考までに...)

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4.確認

ちゃんと削れているか、銅板で試し打ちをしています。
焼き入れの具合もチェック👀

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5.完成

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いろいろできました。

一番左は、ヤスリを再利用して作ったドットと、Uの字に削り出した口を組み合わせてニコちゃんに!口を反転させると不機嫌マークにもなります🙁

ハートはスイートすぎず、ほっこりする丸みを帯びた形にしてみました。
どことなくりんごを彷彿させますね

組み合わせ次第で色々楽しめる記号刻印。
「いっちょ可愛い銅版画よろしく〜」と
無茶振りをしたのですが、
満点で帰ってきました。

銅板

38才のおじさんが作ったと思えない、
ポップな仕上がり。

打ち方・組み合わせ次第で無限に楽しめる
唯一無二の手作り刻印。

これからもどんどん増やしていく予定です♪
お楽しみに〜!