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【ネタバレあり】2020 M-1グランプリ雑感

個人的に好きだった順で感想書いていきます

※まだ見てない方はネタバレ注意

※いわゆる評論家ぶった素人の感想です

※結構けちょんけちょんに言ってるとこもあるので愛が溢れてる方はスルー推奨




見取り図

優勝してほしかったぁぁぁぁぁ………!!!!!!恐らくこれ全関西人の叫びと言っても過言じゃないのでは…

去年より目覚ましく成長してるのが見えた見取り図

あと一歩あと一歩と思い続けてきた見取り図がやっと噛み合った!!と感じた瞬間だったかも

今までは盛山の声量とコテコテの関西弁が悪い意味でNSC生っぽいというか、面白く見せようとしてるように感じてあと一歩笑えなかったんやけど

リリーのキャラが強化されたことで絶妙にバランスが取れてカッチリとハマったように感じた!

技術もテンポもかなり改善されてたし

伏線も去年までの「ほんで〇〇って何!?」頼りじゃなくなってたのがとてもよかった…!(個人的にあの伏線はわざとらしくて好きじゃなかったので)

いっぱい番組出たことで揉まれたんやなぁっていうのがすごく分かって、一番優勝してほしかったコンビでした。このビジュアルとべしゃりスタイル、予告ムービーの「板の上の魔物」がバチコーン合ってて胸が熱くあるんだよな…リアルべしゃり暮らしの登場人物感ある

(と思ったらこんな最高な画像出てきたから貼っとこ…)

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まぁ優勝しなくてもこれからひっぱりだこやろしええか!

(見取り図の南大阪のカスカップルはシンプルに最低で最高なので全人類見て…)

https://youtu.be/TBwfdZtL3lw


おいでやすこが

漫才なのかという指摘はさて置いて

細すぎてでこがけんのネタ大好きだったからいいとこまで行くんじゃないかとは思ってたけど

正直1位通過はかなりの想定外!

おいでやす小田はあまり見たことなかったけど、うるさいのに不思議と聞き取りやすい怒りツッコミで素直に笑えたwあの動きでもわろてまうな…

2ネタ目はこがの歌で丸々通したのとツッコミが弱くなってしまったのが敗因かな…1ネタ目が印象強かっただけにこれは惜しかった…

即席コンビゆえのネタのなさが仇になったか…しかし確実にインパクトを残したのでこれからコンビでバンバンTV出そうな予感。これからもめちゃくちゃ見たいっす。

(ただどうだろう、ほんの少し…ほんの少しだけど。似たような人達で似たようなネタはできてしまうんじゃないかなって思ってしまった自分がいた。両方ピンで成立していただけに、1+1が2以上になってるような化学反応は感じなかったかもしれない。これも即席ユニットゆえの馴染んでなさなのかしら。)


東京ホテイソン

個人的にとても好きなコンビ

ジャルジャルの言葉遊び漫才が好きな自分にとってはかなり評価高かったので、最下位という結果に納得がいかなさすぎてモヤモヤ…

ああいう頭使う系のネタって万人受けはしないのかな?

好きな側からするとホテイソンのネタはどんどん進化しているように感じるけど、

(最初は単なる伝統芸能風ツッコミだったのが、回文あたりからどんどん言葉遊びネタ中心にシフトしてきた)

巨人さんが言ってはったように理解が追いつかない人が多いかもという感想も的を射ている。

ツッコミ待ちのネタではあるものの、観客に想像する余地(時間)を与えないから分かりやすい爆笑には繋がらないのかな。

前までは複雑なのを最後に一つだけ持ってきて落としてたから、賞レース向けにはあれぐらいのバランスでよかったのかな?とも

打ち上げで回文を1つ目に持ってくるか迷ったと言ってたけど、今回の空気感で言うとまさにそうだったのかもなー。

いやー好きだなー。もっと上行って欲しかった!


ニューヨーク

いつかの酷評から年月を経て、スタイルを確立してきた感があった。

あの軽犯罪ネタは千鳥とか金属バットの時代にあえて逆行する面白さと同じものを感じて個人的には笑えた。タブーにあえて触りに行く感じね。倫理観どうなっとんねんがツボ(笑)

ただ2時間前に見たのにネタ自体を思い出せないから、やっぱり全体的に印象が弱かったかも。その2組の域まで達してないのもあるし、ツッコミがどんどんうるさくなっていったのもよくなかったかな?

このブラックな感じを研ぎ澄まして欲しい感あるけど、屋敷一回炎上してるし言っていいことアカンことの加減下手そう感否めない…諸刃の剣…


オズワルド

今までは爆笑することがなく、今ひとつ印象なかったコンビ。おぎやはぎ的な典型的ローテンション東京漫才。

しかし今年のネタにはめちゃくちゃ笑わせられた!やっぱり言葉遊びネタ好きだわ…笑

雑魚寿司とかいうパワーワード最高…ww

Mで防ぐとかいうのも言語的に理にかなってて、思わず大学の言語学の授業思い出してしまった笑

惜しむらくは伊藤さんが叫ぶところ…声質だから仕方ないかもしれんけど潰れたような大声がちょっと勿体ない…

喋り声は普通やから無理にボリューム上げんでもと思ってしまった。松ちゃんと同じ感想でした


錦鯉

後述する自分の苦手なほたえる系漫才だけど

ツッコミの低音ボイスと落ち着きのあるツッコミのおかげでバランスが取れてて、ちゃんと笑いどころで笑えた。

ただボケの方は、個人的にトムブラウンのみちおにも同じことを思うんだけど

純粋に顔色悪くて怖いから面白さより怖さが勝つ時がある…w

あとほたえる系は50手前になるともはや痛々しさに感じてしまう時もあって

純粋にケラケラ笑うより心配が勝ってしまうコンビだった


インディアンズ

苦手なほたえる系その2

ほんとにこのボケが終始ほたえてる系アカンのね…

これもマヂカルラブリーで後述するけれど、ツッコミとのバランスがダメ。

ボケ数に対してツッコミが処理しきれてない感、持て余してる感を感じるともうダメ。置いてけぼりになっちゃう。

導入の部分のテンポが続けばいいのにって思ってしまった。ボケ自体は面白いからもったいない。


ウエストランド

なんの印象もなく時間が過ぎてしまった。

毒づくスタイルと前情報で聞いていたものの

蓋を開くとなんのことない一方的怒り漫才

テンポもよくなかったなー


アキナ

なんでこんな評価されてるか分からん中堅扱いコンビ

山名のわざとらしい低い作り声と顔芸が突き抜けてなくて、ただウザイだけのキャラだなっていう印象(ジャンポケの斎藤さんぐらいまでキャラ固めてくれたら素直に笑えるんやけど)

それに輪をかけて秋山の芯を食ってないツッコミ

いわゆる"漫才でよく見るテクニック"は全部やってるから安定してるようには見えるけど

(特に相方の方にもたれるとこでそれを感じた。そういうのするやつおるおるーって一瞬で冷めた。)

ただこなしてるだけやから全部わざとらしくて上滑りしてる感じ

正直アキナが行ったらおもんないなーと思いながら見守ってたから

点数発表の時は夫と一緒に一番安心した瞬間だった笑


マヂカルラブリー

主に関西圏を中心にそもそも漫才じゃないやんと物議を醸している優勝コンビ「マヂカルラブリー」

個人的には、しゃべくり漫才だけが王道じゃないと思ってるし、漫才の形も多様化していいと思ってるけど

こういうほたえる系漫才は自分の中で非常にバランスが難しいジャンル。

※ほたえる系漫才=ノンスタ、霜降り、インディアンズ、コウテイ、テンダラー、錦鯉あたりと定義してます(勝手に)

このほたえる系が全部嫌いなわけじゃなくて、ノンスタと霜降りは笑える。テンダラーと錦鯉はギリ(日によりダメな時も)そして他はピクリとも笑えない。

好き嫌いが別れる理由を分析してみたんだけど、ある程度ボケのうるささとツッコミのバランスが取れているかどうかが笑えるかの分かれ目だと感じた

その点霜降り明星は納得のバランス。動くフリップであるせいやのハイテンションボケを、粗品が最低限かつ的確な語彙でシャープにつっこむからこそ爆発的な笑いが起きる

ボケがほたえる系の元祖はノンスタかな?こちらと井上のつっこみと石田のテンションのバランスがちょうどいいから笑える

ちなみに声の高低もかなり大事な要素。高音でボケるなら低音でツッコまないと、耳が疲れて笑いどころじゃなくなってしまう。

その理論でいくとマヂラブ、インディアンズ、コウテイはダメ。つっこみまで煩いからもう全くついていけない…

そういう意味で、マヂラブの優勝は全く残念でしかなかった。

野田のふざけ方もさることながら、技術ないトレエンのたかしみたいなキンキン声のツッコミ…本当にピクリとも笑えなかったな…

あえて擁護するならば、漫才LOVERSの観覧に行った時、生の霜降り明星で大爆笑してしまったの

あの時、全力でほたえてる人間ってテレビを通して見るより生で見る方が何倍も破壊力あるんやと実感したので

その破壊力があの結果に繋がったのかもしれないな。


コウテイがどんどん出てきてるとこも鑑みれば、単に自分が年をとって着いて行けなくなっただけかも…と不安になる今日この頃だけど

マヂラブ優勝へのtwitterの反応を見て一応少し安心したのでした。



以上超個人的な雑感でした。

去年王者のミルクボーイ越えはまだまだならずと言ったところ。

そのうちミルクボーイの最強スキームについても書きたい。



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