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赤の他人と、それと友達。

人間全員嫌い

旦那がよく口にする言葉です。
最初聞いたときは何言ってるのかさっぱりわからなかったし今でも『え?私は人間じゃないの?』と聞きます。人間じゃないってよ。



私は普段昔の同級生や私の友人などの話をします。
どこに出掛けた、あの子のこういう性格が好き、逆に合わない所もあるとか色々。
その度にその人は好きじゃない関わりたくない等言う旦那。
特にこれが顕著に現れたのは私が友人と喧嘩した時。
とても落ち込んで泣いている姿を見て
「なんでそんなにすぐ赤の他人を信用するの?」と一言。
『赤の他人…?友達だよ』と返すと、ばっさり「そんなの友達じゃないでしょ。」とのお言葉。

ここで泣くよりも友達とは何?という方が気になったのでそちらに焦点を当てて話した結果、

旦那 友達とは完全に心許せるようになった人。何をされても怒らないし、何かあったら駆けつける。ほんの一部の人。
私 SNSで仲良くなれば友達。大体友達。

という壁も高けりゃ溝も深い価値観の違いにぶつかりました。こりゃ話が噛み合わないわけだ。



旦那からしてみると友達はほんの一握りで、それ以外は赤の他人。
だからその赤の他人を信用しようとしたり深くまで関わろうとする私の行動があまり理解できなかったみたい。
赤の他人なんだから信用も信頼もしなければ、相手に対しての期待も高くならない。
そうしたらそこまで傷つくこともないんじゃないか、と言われました。
事実旦那は同級生に物を借りパクされても怒らなくて、それは相手に期待しておらず「まあそういう人間だったんだろう」で済ませられるからで。

私は下手に皆を友達だと思ってしまうから、こうしてくれるんじゃないかという期待を持ってしまって傷つくのではないかと。

(これ書いてて思ったけどただただ私が傲慢だって事を伝えたかったのかな…。あの時旦那は言葉を濁したけど。今さら気づいた。)

私が相手に抱いている熱量ほど相手は私のことを友達だと思ってないんじゃないかという鋭い指摘を受けて少し悲しくなったけれど、でもそういう考えもあるのかと知ることができたらなんだかストンと腑に落ちました。

そしてこれを話していて思ったのが私は旦那と逆で基本

人間全員好き

なのかもしれないということ。好きだからすぐ皆友達だと思ってしまうのかなと。
(嫌いになるとばっさりだけどそれはまた別のお話。)



旦那は皆信頼も信用もしない。期待もしない。基本嫌い。関わらない。
きっと何かあったら加点方式で人間関係が構築されていくのだろう。
そしてじっくり友達が増えて好きな人も増える。

私は皆好き。
だけど何かあったら減点方式で人間関係が構築されていく。
最初友達だと思った人が友達じゃなくなり、好きな人が減る。嫌なところも目につきやすくなるんだろう。

どちらが生きやすいのか。
こう書いていると確実に旦那の生き方なのは分かるんだけど、私はもうこの生き方で生きてきてしまったから少しずつしか他人との接し方は変えられない。
でもこうやって話し合ったからこそ、今回自分の中に思ってもみなかった考えがあったことを知れた。


夫婦で価値観が全く違うし、擦り合わせることも不可能だと2人で結論も出ている。でもやっぱり知りたいと思う。
だからここに印象的な事は記録していきたいと思う。
備忘録的なね。