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カール大公の恋

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マリー・アントワネットの娘がどうなったか、ご存知ですか? ナポレオンの好敵手、後に友人となったカール大公の、生涯に亙る恋愛を小説にしました。
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記事一覧

カール大公の恋 zero

あらすじ オーストリアの貴公子カールは、タンプル塔から逃れた従妹マリー・テレーズ(アント…

せりもも
1年前
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カール大公の恋1 ナポレオンの台頭①

ナポレオンの台頭1805年、屈辱  1789年、フランス革命はバスティーユ襲撃で幕を開け、次…

せりもも
1年前
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カール大公の恋2 ナポレオンの台頭②

タンプル塔を出て  9年前。  一家でたった一人生き残ったマリー・テレーズは、従兄である…

せりもも
1年前
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カール大公の恋3 ナポレオンの台頭③

雌伏、そして執念  1804年、ナポレオン・ボナパルトは、自らの頭に冠を載せ、「フランス…

せりもも
1年前
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カール大公の恋4 ナポレオンの台頭④

最愛のジョイア  引きこもって暮らしているカールの耳に、マリー・テレーズの夫、アングレー…

せりもも
1年前
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カール大公の恋5 叶えられなかった約束①

叶えられなかった約束 幼い恋心  「……6月17日、ローバウ島のナポレオン砦を経て、フラン…

せりもも
1年前
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カール大公の恋6 叶えられなかった約束②

雪のシェーンブルン  1830年の年が明けた。  女官の目を盗んで、マリアはシェーンブルン宮殿の外へ出た。  冬の庭園は、寒々として寂しかった。マリアの好きなバラ園は、雪に埋もれていたし、迷路も閉じられていた。噴水さえも枯れ果てている。  ……「姉上、どこへ行くつもり?」 咎めるような声が、耳に蘇る。  この頃、マリアの1歳下の弟、アルブレヒトは、ひどく生意気になった。皇帝から、大佐の内示を戴いてからというもの、偉ぶって、手がつけられない。  しつこく問い糾す弟を無理やり

カール大公の恋7 叶えられなかった約束③

軍務への希望  オーストリア皇帝は、久々に伺候してきた弟、カール大公を、しげしげ眺めた…

せりもも
1年前
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カール大公の恋8 ウィーン革命

ウィーン革命 7月革命  1830年。フランスに7月革命が起きた。  ブルボン王朝のシャ…

せりもも
1年前
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「カール大公の恋」について

お読み下さって、ありがとうございました 「カール大公の恋」は、130万語にも及ぶ長編小説「…

せりもも
1年前
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