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確認番号ゲットだぜ編:20万円もらう方法-文化芸術活動の継続支援事業-3

旅する演出家、黒澤世莉です。

文化庁が「文化芸術活動の継続支援事業」(以下、ぶんけい事業)を公示しました。私は20代の若手や地域で活躍している演劇人に、情報が届いていないことを課題だと認識しています。これから数回に分けて、ぶんけい事業についての情報や、どうやってお金をもらったらいいのかをnote上にて紹介していきたいと思います。

今回は、その単語だけを読んでもさっぱり意味がわからないであろう「確認番号」をゲットする方法を紹介します。

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【8/6更新】

書類不備として確認番号があっても所得証明などを要求される
コールセンターに確認しました。
やはり、事前確認番号があれば、・事業収入証明書・活動履歴確認書などは必要ないとのことでした。
そういう連絡を受けた人がいるのであれば、それは間違いか、申請書類上で確認番号について確認できなかった可能性もある、ので、連絡が来たメールにある、問い合わせ先メールアドレスにその旨、返信してほしいとのことでした。

「確認番号」ってなんすか?

ざっくり言うと、このひとはアーティストなのでぶんけい事業のお金を補助しても大丈夫ですよ、て「事前確認認定団体」が確認しましたよて、ていう番号です。なんで確認番号といいます。

なんか幅をきかしてる感じあるけど、この事業で爆誕した言葉だから、知らなくて当たり前だよ!新しい日本語に出会うと面食らうよね!

ふーん。「確認番号」ないとダメなの?

ダメじゃない。けどあった方が早いし楽なので、ゲットを強くオススメします。

そもそもなんで「確認番号」という制度が爆誕したのかって話をすると、今回のぶんけい事業って二次補正予算で500億円くらいついたんですね。これは普段の文化庁の予算規模から見てもかなりの額です。単純に計算しても10万件くらい採択しないと行き渡らない規模です。で、10万人も文化庁が一人ひとり「このひとはちゃんとした活動をしているアーティストかな?」て確認するとすげーーーーーーーーーーーーーコストがかかるわけです。なので「事前認定団体」に「確認番号」を発行してもらって、そのコストを削減して、かつ必要な人に行き渡るようにしよう、て思ったわけです。

確認番号無しで、直接文化庁に申し込むこともできるのですが、その場合は以下の欠点が生じます。それがあまり気にならない方は、直接申請でもいいと思います。

審査に時間がかかる

・事業収入証明書、活動歴を確認できる資料、を準備する手間がかかる

で、「確認番号」は誰がくれるのよ?

確認番号は「事前認定団体」とか「統括団体等」と呼ばれる団体が発行してくれます。文化庁は発行してないよ。たとえば、わたしが所属している日本演出者協会などの「アーティストやスタッフの職能団体など」が担当している場合が多いです。

統括団体は以下のリンクで確認できます。はい、おなじみのPDFはタイトル未設定ってなるやーついただきました!

これでは心もとないので、この記事の一番下に、7/19時点での団体をテキストで列記しますね。興味のある方はそちらを御覧ください。

「列記されてもなあ」という声が聞こえてきそうです。この記事を読んでいる方は俳優が多いかなと思うので、そういう方は(協組) 日本俳優連合のwebを確認したらいいと思います。

会員にならないと「確認番号」もらえないの?会費キツいんだけど。

結論から書けば、団体によって対応が違います。わたしの知りうる範囲で言えば、日本演出者協会と、日本劇作家協会は、協会員でなくても「確認番号」を発行してくれます。

ただし、推薦者が必要ですので、周りの演出家や劇作家に「協会に入ってますか?」と聞いてみてください。誰か一人くらいいると思います。

「この機会に入会してもいいかな」という方、それぞれ年会費12,000円です。全然無理強いしませんが、若手が増えてくれるとわたしが歓喜雀躍します。ただし、年会費はぶんけい事業の対象外なので、その分のお金はもらえません、お気をつけくださいね。

俳優でも作家でも演出家でも無いんだけど詰んだw

詰んでない。諦めたらそこで試合終了だよ。

まず、照明家や音響家などの専門家には、だいたい統括団体があります。

統括団体がない場合や、あっても入会できない事情や推薦人が見つからない場合。これから重要なことを書きます。

「確認番号」は、自分の職能の統括団体以外でも発行してくれる場合がある。たとえばわたしが所属している日本演出者協会もそうです。

(ただいまリニューアル中なんで。。。デザインについては見逃してくれよ。。。)

だから、たとえあなたが俳優や演出家や劇作家でなくても、あきらめないでください。それは「確認番号」の取得にも、ぶんけい事業の申請にも、問題にはなりません。アーティストとし、または特別な技術職として、胸を張って申請してください。

「でも、演出者協会のひとにぜんぜん心当たりが無いよ。。。」と思ったあなた、知っている劇団主宰者の誰かは、演出者協会の会員、または会員を知っていると思います。会員に推薦をしてもらえれば、確認番号はゲットできます。困ったときは助け合いです。人を頼ることに気後れする気持ちも分かりますが、あなたが業界からいなくなってしまうことは業界全体の損失です。諦めずに色んな人に聞いてみてください。

統括団体の会員なんだけどor統括団体の会員から推薦してもらえるんだけど、それからどうすんの?

わーよかった。それなら「確認番号」がゲットできますね。そしたらだいたいフォームの入力すればいいです。ここまでたどり着いた人はフォームの場所知ってると思いますが、だいたい各団体のwebから入力フォームに飛べます。分からなかったら団体か推薦者に聞いてください。

だいたい一週間くらいで「確認番号」を発行してくれるって書いてるところが多いです。

さいごに

「確認番号」が手に入りましたかね。ゲットできたらよかったです。あとはぶんけい事業に申請するだけですね。A-1だったらサクッと出そうです。

採択実績
7月14日(火)までに申請を受け付けた 1,604件(A-①1076件、A-②401件、B-121件、共同申請6件※)のうち,17日(金)にA-①14件(いずれも事前確認団体による確認が行われていたもの)を交付決定しましたのでお知らせします。前払い(概算払)を希望した方については,10日以内にお支払いする予定です。なお,今回決定に至らなかった申請については申請内容の事実確認などを行っています。

確認番号ありのA-1は早い

次回の更新は早くて来週末になると思います。このnoteはとくに文化庁とかからお金貰って書いてるわけでもなんでもなく、手弁当でやってます。なので、来週はお金を稼いできまーす。

テーマは「ぶんけい事業で分からん教えてって要望のあるもの」をやりますので、分からないことや疑問なことをコメントやSNSで教えてくださいねー。

申請はこちらから

免責事項

がんばって調べて書きますが、情報が間違っている場合や、変更になる場合もあります。必ず申請前にご自身でよく確認して申請してください。こちらでは申請が通らなかった場合の責任は負いかねますので、あしからずご了承下さい。

事前確認を行う統括団体一覧(7/19時点)

(一社) 全国専門人形劇団協議会
(一社) 日本演出者協会
(一社) 日本芸能マネージメント事業者協会
(公社) 日本劇団協議会
日本児童・青少年演劇劇団 (協組)
(協組) 日本俳優連合
(一社) 人形浄瑠璃文楽座
(公社) 能楽協会
(一社) 関西常磐津協会
(一社) 義太夫協会
(一社) 長唄協会
(公社) 日本三曲協会
(一社) 日本音楽制作者連盟
(公社) 日本演奏連盟
(公社) 日本オーケストラ連盟
(一社) 日本歌手協会
(一社) 日本作編曲家協会
(特非) 日本青少年音楽芸能協会
(特非) 日本レコーディングエンジニア協会
(特非) RMAJレコーディングミュージシャンズ
(一社) 現代舞踊協会
(一社) 全日本児童舞踊協会
(一社) 日本バレエ団連盟
(公社) 日本舞踊協会
(一社) 日本フラメンコ協会
(一社) 日本ベリーダンス連盟
(公社) 上方落語協会
(公社) 日本奇術協会
(一社) 落語協会
(公社) 落語芸術協会
(公社) 浪曲親友協会
(一社) 沖縄県芸能関連協議会
(公社) 日本照明家協会
(公社) 日本舞台音響家協会
(一社) 日本舞台監督協会
(一社) 日本音楽事業者協会
(一社) 演奏家権利処理合同機構 MPN
(一社) 日本クラシック音楽事業協会
協同組合日本映画監督協会
協同組合日本シナリオ作家協会
(一社) 日本美術家連盟(美術部門の事前確認窓口を設置)
(一社) 日本舞台美術家協会
(一社) 日本音響家協会
日本舞台音響事業協同組合
(一社) 日本劇作家協会
(特非) 舞台芸術制作者オープンネットワーク
日本音楽家ユニオン
(一社) 日本モデルエージェンシー協会
(公社) 日本小唄連盟
(公社) 日本バレエ協会
(一社) 日本ジャズダンス芸術協会
(一社) 東京演芸協会
(一社) 全日本ピアノ指導者協会
(一社) 日本作曲家協議会

なおサポートの受け入れ体制はいつでも全力で整っています。歩きつづけて書きつづけるための、ご支援ありがたくちょうだいしまーす。