小夏日和 Main Theme

アキラコセムラを発見した。唐田エリカと濱田龍臣の映画?の音楽が前々から気になっていた。映画の方を調べたり、コセムラさんの名前でググるのではなく、そのままYouTubeミュージック上で検索をかけてみた。今はLight Danceというのが流れている。いい感じ。懐かしいというかどこかで聴いたことある、胸にしっとりちょうどいいスピードで馴染んでいく音楽。ミュージックをいま聴いているのだと思う。そして俺は今、小説を書いている。俺がカフカだということだけはわかる。俺はカフカを生きている間あまり読むことができないのだろうが、俺はカフカなのだから、そういうこともあるのかもしれない。死後、読むことになるのかもしれない。そのときの俺は、カフカではあるが、俺ではないのだろう。俺ではないとしたら、俺の子孫かというと、見ようとしていないからかもしれないが、誰なのかあんまりわからない。血が繋がっていたら、みたらわかるのか。よくわからない。そこからわからないから考えてみる気にもならない。
また流れてきた。Main Theme、小夏日和。小春日和はもう過ぎて、見返すこともできなくなってしまった。小夏日和なら、まだ思い出せるような気がしてくる。そう思わせてくれるような音楽だと思う。なにか、優しい焦燥に駆られるような。誰かに会いに行かなくてはならないような、そしてそれが紛れもない真実であると、言語としての、言語化されるまえの、音であることは確かなんだけど、僕にはざっくり歌というほかない何かでもって伝えてくれる歌だ。詩はないのか、うたはある。俺が作る。聞きながら俺が作っている。だから詩はいらない。

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