7/19 朝

こんな感じで弾けるようになりたい。あと音楽を共有しやすくするためだけに、Apple MusicかSpotifyに加入したい。アガるのはApple Musicなのでそっちにしたい。まあ坂口さんが普段そっちでいい曲を共有してるから。ダイレクトに聴き始められたほうが、(契約してなくても最初の20秒くらい聴けるのがApple Musicのいいところだけど、ほかもそうなのかも、)気持ちがいいし。
朝起きて、バイトが終わってからになると弾くタイミングがなさそうなので、もはや自分でも弾きたいというより触りたい、と思うくらいのビギナーだから、昨日ざっくりクローゼットの服を左に押し込んで、ケースに入ったギターを立てかけて置けるようにした場所に立てかけてあるギターをとって、でかいのでここが一番面倒だが、そこそこ大きな音を鳴らしながらチャックを開け、ツルツルのべっこう飴みたいな茶色い楽器を太ももにのせた。昨日ギター屋で教わったとおりに、見られているととてもやる気にはならなかったが、自然と足を組んでいた。

それで音楽を収録してみたのだが、弦を弾いているほうの手じゃなくてネックのがわにスマホを置いてしまったので、予想はしていたがめちゃくちゃ音が小さい。次はうまいこと弾いている手の正面で録りたい。とはいえとったにはとったのであげたいが、音が小さすぎるのと、最後に父が部屋に入ってきたときの反応が恥ずかしいのでこのまま習作として引き出しにしまっておいてもいい。実家暮らしのフリーターがギターを買いました!っつって良い予感のする人はいないかなということで、買いましたとはいいづらい。身近な人ほど。だから貰いました、とか適当に言っとけば丸くはおさまるのだが、それもちょっと嘘に近すぎるな、ということで僕は「ゲットした」と言った。それが変で、面白いが恥ずかしい。起きがけで、もっと弾いているつもりだったのだが弾き始めてから父が登場するまで1分ほどしかなくてびっくりした。

tentacleは触角、触手という意味らしい。Depressionが鬱だというのはこの前聴いていて急にわかって、字面からしてそれっぽいからあまりえばることはしないが、嬉しかった。すっきりした。どんなタイトルの、作曲者がどういう意味合いをその曲に見出したのか、あるいは込めるつもりでそもそも作ったのか、を知らない状態であれだけ長い時間、わけもわからないまま聴いていられたのはすごいこと、体にあっていた、からだが好きな音楽だった、ということなのだろう。贅沢な時間だった。テンタクルのほうは意外だった。こっちは意味がわかった気がして、ではなくて急に意味が気になったので調べた。うたた寝していたが目を覚まして。これも、パッケージが鬱のときの絵っぽいので勝手に鬱と直結する日本の言葉が検索したら出てくるのだと思っていたからだ。触手。あんまりそんな感じしないけど、そういうタイトルらしい。聴き方が変わっていくのだろうか。なにひとつわからない。まあ、変わらないってことはないし、このせいで変わるわけでもないが、これを受けて変わらずにいることもありえない、というか、そのまんまでいるってなんなんだ?ありえるのか。変わっていく。ただし何をもらっても急には変わらない。これは僕の人生だから。なにを人からもらっても、こんなもんか、くらいのものではあるはずなのだ。

テンタクルス、聴き馴染みのある音なんだよなしかし。pt.3になって一気に出口が見えた。風の行き先がわかったような明るい曲調に。おっと、そう思ったのも束の間思いもよらぬ方向から横殴りの、なにか、耐え凌いでいるのだろうか楽しんでいるのだろうか、ようわからんけど、立ってはいるしこっちに向かえばいいのかはわからないけど、風は向こうに吹いていて、ではあちらへ行ってみたい、それだけのことだったんだ、生きるって。

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