あげ忘れたので翌朝あげる

おはようございます!6:03。眠いっちゃ眠い、でも仮眠は済んでいるので書く。3連勤の最終日、1日目の終わりから昨晩にかけての喉の調子の悪さが良くなってきた。これは特筆すべきことですね。だってこれまでずっと、バイトやらの3連勤以上は僕にとって「無理してる」の象徴だったわけですから。昨日の勤務の終わり際なんて腕も肩もプルプルしちゃって立っているのでやっとでしたけど、言い慣れた言葉をなんとか腹から息を吐き出し切るイメージで喋っていました。控え室に腰掛けたときはふぃーーい、という気の抜けた声が出ました。それを聞いて僕は明日も大丈夫そうだなと思いましたし、もっといえば昨日フラッフラになっていたときも今の僕は大丈夫だと思えていました。細かな不安はある。たくさんあるが、だんだん安心を思い出すのが上手くなってきている。技術が向上している。それ自体を思い出せなくなったときは、もう横になって、じっとしていられないだろうからちょっと無理して姿勢を高くして文章を書く。うまいこと、お調子者で陽気な僕、すぐに悲劇に身を置いて、自分中心のストーリーを組み上げたくなる僕、僕が想像する僕以外の誰かに怒りが湧いて仕方がない僕、それらすべてを見渡せているような気がして、誰と会うでもない、連絡くらいは取れると嬉しいけど、ひとりで充分楽しくて、こうやってゆったり身体を動かして、1日かけてやっと何か一つ作るくらいで幸せな気持ちになれることに毎度驚く僕、折り合いをつけるというのではない、ただこいつらみんな、僕の周り、この空間に僕という圧倒的な存在があって、そのまわりを衛星として巡回しているのではなく、なんだろうな、僕はそのたび死んで、次の僕の肥料となって、また姿を消す。しかし次の僕、その次の、はるかに未来の僕に似ただれか、はたまた肥料になった幾千万の僕さえも助けながら僕は生きている。そう思えるようにやってきたのかもしれない、とも言えるし、今たまたまそう思っているだけとも言える。どちらでもあるし、どちらかというだけではない。もっとある。でなきゃ退屈だから、なければ探す。

上下、若草色のスウェットをきた男の子が目の前で寝ている。正面ではないからこうやってスマホにまっすぐ向き合っていると視界の右4割にぼやけて見えるくらいのものだが、よく目立つ。そりゃもう、横になって、一応ひとりにつきお尻ひとつ分しか使っちゃいけないことになっていそうな座席基準でいえば5席分くらい使って。いや、その両脇も使いづらいだろうから7席分かな、と思いきや、僕側の方はひとつあけておじいさんが座っているが、反対側ではまあもともと寝ている彼が端っこの席の半分くらいしか使っていないのもあって、一席も空けずにおばあちゃんが座っているように見える。メガネをかけて、ハットを被った、普通のおばあちゃん。しかもなにが面白いかって、おばあちゃんのほうなのだ、頭側は。頭側の人がひと席も空けず、足側の人はひと席空けている。しかしこれはあれだな、寝るのに使っている場所からして、おばあちゃん側の端っこの席はひとつ空けていたんじゃ座れない、つまり若者の頭から数えて1.5席だけ空いている格好になっているが、おじいさん側はバーの手前がまるっと二席空いている。そりゃそうなるか、という感じである。一応足も席の半分しか使っていないわけだからおじいさんと若者の間には1.5席分また空いていて、そこに座る人がいてはじめておばあちゃんはすごくない、別に席の空き方からしてあれは自然だと言えるのだろう。あ、でもおばあちゃんいま降りたんだけど、けっこう小走りで出ていった。どこか酸素の薄いところから逃げてくるように、ちょっと深く海に潜りすぎてしまったというような感じで。いま、西船橋かな、いやなんだっけあそこ、駅の名前忘れたけどあそこの駅でまたちょこっと人が乗ってきて、横たわるにいちゃんの両サイドがびっしり埋まった。頭側には同年代くらいのロン毛のにーちゃんが座っていたが、ひと駅で降りてなるほどと思った。なるほどとは言ったが思ったより顔が近いなということで隣の車両にでも乗り換えただけかもしれない。だってこの時間の、6:25とかの総武線に乗ってひとえきで降りるか?市川で降りるか?まあ降りるか。

小岩に向かう道で朝焼けをみた。何橋かわからないところから何川かわからないところにうつっていた。うつっていたというか、僕は水面にうつっているほうを朝焼けと呼んでいたのかと今びっくりしたが、そんなことはない。深層心理的にそう思っている、みたいなことではないと思う。たまたまそちらが目についただけ。無意識に、鏡写しになった方を優先して、あるいは一重にそれをみて朝焼けだと言っている人がいたらそいつはカッコいいなと思うが、今のところの僕はそうではない気がしている。気がしているだけで、その因子はほんの少しでも組み込まれているのかもしれない。嬉しいことだ。

冷気がすごいね。もうすこしで目的の駅に到着するけど、思っていたより気温があがってこない。冬至は過ぎたけど、どうやら日が出てくるのがもっとも遅い日はまだのようで、だったか日が沈んでいくのがもっとも早い日がまだなんだかわすれたが、冬至はその中間に位置するらしい。ここではどっちか覚えておくのが重要だったのだが忘れてしまった。でなくては朝こんなに寒いことを強めて解説することができないではないか、と思ったがそれは冬至に近い日というだけで足りているか。

ちょっと書いとくか。昼休憩あと5分。頭の中に渦巻いてはいるけれど書きたくないことがいくつかあって、どうせ書いているうちにポロッと出てくるからひとまず放置して目に見えることを書き始めることが多いのだが、今日の昼休憩では書き始めることがなかなかできないまま終了3分前をむかえてしまった。立ち上がり、戻りながらもう少し書く。5分くらい遅れてもわかりゃあしねえ、というだけでは割り切れないが、まあちょぴっとだけ入りが遅れたような気もするしな、ということで今トイレで書き進めている。IMONをつくる、という本が30年ぶりだかに新しくなって復刊するにあたって乗代雄介さんが解説を書くことになったらしく、それの一部が公開されていたので読んだ。一部とたしかに告知では言っていたはずなのだがすげえ量だった。それは誠を結局昨日は書店まで行っておきながら買わなかったが、イモンのほうにしてみようかな。

お疲れ様です、19:57。なんとか彼女の家に辿り着くことができて、ぐでーーっとして体を休めたあとシャワーを浴びて、敷布団を二つ折りにして風呂上がりにしか触れることのできない面を広げてから、思う存分ぐでーっとしている。レミちゃんはピラティスに行ってきているが、もうすぐ帰ってくる。

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