日記 7月7日 朝の部

二日間、スーパースーパー世界が動いた。駿河台矢口で髪を切って、まさかまさかで矢口さんが居て、お茶をだしてくれてシャンプーもしてくれた。なんか、2ヶ月前に彼を知ったばかりとは思えないくらい感激した。すげえ!いるう!本物だあ!と思ってしまった。

15分くらい、シャンプーをしながら頭の後ろ側とか前髪の生え際とかをマッサージしてくれた。勇気を出して、坂口さんの名前を出してみた。彼のツイートを見てきましたと言った。一応予約のときに備考欄のようなところに書いたのだが、今部屋にいる人たちはそれを読んでいないようだった。すごく、反応が良かったと言うと変な言い方だけど、喜んでくれた。えー!キョーヘー!?って言ってました。

デニムの選び方を学んだ。これは二日目。ふかや花園アウトレットに行って、デニムを買ったのだ。はじめはTシャツやスリッポンを買って、もう疲れて欲しいものがなんなのか、あまり決め打ちせずにいったもんだから分からなくなった時点で潮時だと思って、何点か買えば買った感も出るし、お出かけの帰り道はひとまずホクホクしたものになるかな、と思って、ちょっとどこか諦めた感じがありつつも帰ろうとして、彼女の紙袋に入っているデニムの色が僕の欲しい色とぴったり合っていたのを見て、これを…買ったほうが今日、嬉しい日になる!これまでのアウトレットでの時間も全部!って気がして、また、彼女の裾上げやらなんやらで今日4回目くらいのリーバイスへ行った。

メンズのデニムっていうのは、少なくともリーバイスの新品だと女性ものよりストーンと真下に幅がそのまま落ちていくような、ダボっと着たい人はどうしたらいいんだ、と悩んで、相談するのも恥ずかしいから何も買わずに、店の中にずっといるのも気まずいから彼女の試着中とかは店の前に立って待っていたのを思い出すように、そういうデニムの形しかやはりなくて、なんでさっき買わなかったの?って言われても、ひとりじゃわからなかった、でもその色が欲しいのと、多分ひとに聞けば見つかるんだろうな欲しいようなやつは、と思ったので、その日ついていた勇気のだし癖みたいなものを最後の一滴振り絞って、店員さんに聞いてみた。俺だぼっと履きたいんですけど、と何個かもってきてもらって試着して、しっくりくるようで、みんなもお似合いです言うてくれるけど、なんかちょっと違くない?まだ、細くない?と思って、このまま買うのはなしで、あとは勇気をまた振り絞って、なにも買わずに出るか、と思って試着室をこっそりでて、そしたら彼女と別の店員さんに話しかけられて、あ、でも俺、どしよかな、なんかさっきのお兄さんの話聞いて、大きいサイズのにすれば、意外と長さも腰の幅もなんとかなるから、もうひとつ大きいのでもいいかな、って即興的に別のやり方がみえて、見えたと同時に口をついたというかそれはまったくの同時で、ボブディランの出すメロディと詩のように、ってそれは言いたいだけなんだけど、とにかくシンプルに2サイズスリーサイズでかいのをメンズのは買って、あと腰の位置を上げすぎずに履く(なんとなく感覚的にはわかってたけど、小ワザとして改めて聞くと腑に落ちて気持ちが良かった!)と、ダボっとしたまま、試したデニムの形は大きく2種類合ったけど、俺の好きなのは生地が硬めの、まっすぐ真下に落ちるようなストレッチ素材じゃないやつだったので、それだとまさに、あ、俺がオシャレだと思ってた人と同じ形のを着てる、とそのとき人生で初めて、試着室の鏡を見て思った。あれは嬉しかった。とにかくわからないから、怖いけどひとに聞くことだと思った、けど、まあそこも流れにまかせて、きけないときは聞けないのだと思った、ま、お金は減らないからその場合。

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